伝統的街並みの維持の事例

324 マールブルクの旧市街地保全

ドイツ連邦共和国

マールブルク市はヘッセン州にある人口が76,000人ほどの都市。第二次世界大戦の戦災を受けなかったこともあり、丘陵地につくられた旧市街地に、細い路地が毛細血管のように広がっている。そこに入ると、あたか...

281 寺西家と寺西長屋の保全

大阪府

地下鉄御堂筋線昭和町駅のすぐそばに、大正時代に建築された町家、そして昭和7年に建設された二階建ての四軒長屋がある。この長屋は近代長屋としては全国で最初に登録有形文化財として指定された。しかし、これらの...

280 アンティランマキの地区保全

フィンランド共和国

フィンランドの首都ヘルシンキから鉄道で一時間ほど北にいったところにある地方都市ラハティのアンティランマキ地区。フィンランドのちょっと懐かしい時代を彷彿させるレトロな地区として人気を集めている。保全計画...

263 関宿の景観保全

三重県

江戸時代の宿場町の風情を残す関宿(亀山市)。東海道五十三次の宿場町で唯一、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されている。つまり、関宿が今のように伝建地区に選定されるだけの状態になかったら、我々は...

261 ラリマー広場(Larimer Square)の保全

アメリカ合衆国

デンバー市の都心部にあるラリマー広場は、同市で最も歴史ある商業地区。1960年代、再開発によって建物の取り壊しが計画されたが、ボストンから移住したディーナ・クローフォードという不動産業を営む女性の努力...

260 大内宿の景観保全

福島県

茅葺の宿場町として知られる福島県の大内宿では、「売らない、貸さない、壊さない」の三原則を住民憲章に記し、地域住民の手による町並み保存の活動が行なわれている。電信柱を移し、アスファルト舗装を剥がすなど、...

256 金澤町家の保存と活用(NPO法人金澤町家研究会)

石川県

NPO法人金澤町家研究会は、金沢市内にある木造の歴史的建築物「金澤町家」の継承・活用に民間の立場から取り組んでいる。現在、市内には約6千棟の金澤町家が現存するが、毎年100棟以上が消滅している。しかし...

252 マーガレーテンヘーエのアイデンティティ維持

ドイツ連邦共和国

ドイツ、ノルトライン・ヴェストファーレン州のエッセン市に位置するマーガレーテンヘーエは、20世紀初頭、ドイツを代表する重工業企業であるクルップ社に勤める労働者のための社宅として開発された。ドイツの田園...

249 伊根浦の舟屋群の伝建地区指定

京都府

京都府の北部にある丹後半島の東端に位置する伊根町。その景観には海、舟宿、道(にわ)、主屋、山といった漁村の豊かなエコシステムが見事に表現されている。それは日本人の原風景といってもいいような郷愁と懐かし...

224 今井町の歴史的街並み保全

奈良県

奈良県橿原市にある今井町は、中世末に建設された町並みが今なお保全されている日本においても希有な場所である。日本人として誇りにしたくなるような、外国人に自慢をしたくなるような空間である。しかしこの貴重な...

206 クヴェードリンブルクの街並み保全

ドイツ連邦共和国

クヴェードリンブルクは旧東ドイツのザクセン・アンハルト州の西部、ハルツ山地の北東にある人口24,000人の地方都市である。その中心市街地には14世紀に遡るさまざまな時代の木組み家屋が残されている。19...

165 ハガ地区の街並み保全

スウェーデン王国

数少ないイエテボリ特有の建築物である郡庁舎様式の建物をしっかりと集積した形で保全することに成功したハガ地区は、イエテボリのアイデンティティを具現化できる貴重な地区となり、その結果、多くの小売店舗が集積...

063 チャールストンの歴史保全

アメリカ合衆国

全米でも極めて魅力的な都市として知られるチャールストン。美しい景観の保全は、およそ80年前に、この都市が持つ宝に気づいた数人の市民達が立ち上がったことに始まる。

056 ブロードウェイの歴史的街並みの再現

アメリカ合衆国

ロスアンジェルス市の都心において忘れられたアイデンティティを再生するプロジェクト。アメリカを代表する大都市であるにも関わらず、都心にある空きビル。これらをうまく有効活用するためのプロジェクト、それがブ...

052 ベルン旧市街地の景観規制(ベルン市条例14条)

スイス連邦

スイスの首都ベルン。人口は13万人(大都市圏では31万5千人)と少ないが、世界遺産に指定されている旧市街地への自動車の流入を厳しく制限し、またその歴史的街並みのDNAを継承することで、そのアイデンティ...

032 迪化街の歴史保全

台湾

迪化街は、19世紀中頃の清朝末期におもに船荷を扱う商店が集積してつくられた街区である。この地区に隣接して貿易港がつくられたこともあり、清朝時代は樟脳、その後の日本統治時代には台湾の特産品となった烏龍茶...

008 テンプル・バー

アイルランド

 ダブリンにおけるテンプル・バーの再開発は、中世の街並みを壊すことなく、新しい建築物が建設できること、しかも、両者が調和することができることを示すことに成功した。