「イングランド」の事例
(イングランド)
イギリスの北東部、ニューキャッスル市とゲーツヘッド市の境界を流れるタイン川に架けられた歩行者・自転車専用のアーチ橋。この橋がつくられたことで、バルチック現代美術館をはじめとしたゲーツヘッド市のウォーターフロントを訪れる人が増え、かつての工業地区は文化地区として大きく変貌を遂げつつある。
(イングランド)
イギリスの北東部にある都市ゲーツヘッドの南からの玄関口の岡の上につくられた重量200トンという巨大な鋼鉄製の天使の彫刻。新しいゲーツヘッドの目指す都市像でもあり、市民の郷土意識を喚起させるゲーツヘッドの新たなるシンボルとしても機能している。
(イングランド)
ロンドンのバロー・マーケットは、イギリス最古、かつ最大の屋外市場である。1755年に地元住民が6,000ポンドほどで、王様からマーケットを開催する権利を獲得。この権利は未来永劫のもので、バロー・マーケットは、信託統治されているロンドン唯一の自治市場なのだ。
(イングランド)
ノーリッチはロンドンの北東部にあるノーフォーク州の州都。2013年の夏、期間限定で、市内に53体のゴリラの等身大の置物が設置され、それらのゴリラをめぐるトレイルがつくられた。
(イングランド)
ダイアナ・メモリアル・ファウンテンは、ロンドン市内にある広大なケンジントン公園の中にある。1997年に交通事故で他界されたダイアナ妃の記念碑としてケンジントン・パーク内につくられた噴水である。2004年7月6日に開園した。
(イングランド)
エクスヒビション・ロード。それは、日本語に訳せば「展示道」とでもなろうか。ロンドンはハイド・パークの南から、サウス・ケンジントンにある800メートルに及ぶ道路は、沿道に18の文化施設を擁する。ヴィクトリア&アルバート博物館、科学博物館、自然博物館、ロイヤル・アルバート・ホール、王立公園、インペリアル・カレッジなどである。
(イングランド)
ロンドンの都心部にあるビクトリア駅から、テームズ川を渡ると、そこは別世界のようである。工場や低所得者用の住宅が建ち並び、多くの移民が生活している。バターシー・スクエアは、そのような地区の一画にある広場である。
(イングランド)
ロンドンの西部にあるケンジントン地区にポートベロ・ロード・マーケット(通称:ポートベロ・マーケット。以下、これで統一する)。
銀行の休日以外は、月曜日から日曜日まで毎日、何かしらの市が立っているが、最も多くの人出を見るのは土曜日の骨董市である。土曜日だとおよそ10万人が訪れると推測されている。
(イングランド)
チェスターの壁は、イギリスの西部にあるチェスター市の旧市街地を囲むようにつくられた3キロメートルに及ぶ城壁である。現在では、その上を歩くことができ、ちょっとした空中散歩を楽しむことができる。この壁の歴史は古く、そもそもは西暦70年、80年にローマ人によって築かれた。
(イングランド)
世界で最初の田園都市であるレッチワースは、田園都市を提唱していたエベネザー・ハワード自らが建設したコミュニティ。このコミュニティ運営の範囲は都市計画や住民組織への補助・扶助といった、通常の自治体が有するような内容も含まれているという点で、極めてユニークな特色を有している。
(イングランド)
250年の歴史という時間の積み重ねといった重みに加え、基本的に個店しか立地できないルールをつくることで、その独自性、アンチ・ショッピングセンター化を指向してきた。そして、それが、このマーケットの揺るぎないアイデンティティ形成に寄与してきたのである。
(イングランド)
この橋がつくられたことで、新しくつくられたピカデリー・プレイスはもちろんのこと、マンチェスターの中心でもあるピカデリー・ガーデンスと中央駅との歩行者のアクセスも格段に改善された。
(イングランド)
トラファルガー広場は、ロンドンを代表するランドマークの一つ。自動車交通量が多く、騒音と大気汚染がひどい状態であったのを改造し、歩行者によるアクセシビリティがよく、快適で多くの人々に常時、楽しんでもらえる空間へと変貌させることに成功した。
(イングランド)
リージェント運河の歩道の魅力は、ロンドン北部の魅力あるスポットを巡ることができることである。道路と交叉せずに、自動車を気にせずに歩けて、自然が多い川沿いを歩くのは快適な体験である。ロンドンという都市の本質的な豊かさ、その歴史的積み重ねなどをカーテンの裏側から覗くような楽しみも与えてくれる。
(イングランド)
バターシー・パワーハウス・ステーションは、最盛期にはロンドンの電力の2割をも供給していた石炭火力発電所。1980年代までに発電所としての役割を終えた。2012年に再開発案が合意され、再開発プロジェクトが始まった。17ヘクタールという大規模な敷地を対象としたものであり、地区は大きく変貌し、ロンドンという歴史都市において近未来的な都市空間が出現した。
(イングランド)
ブリストルの街を歩くと落書きの多さにすぐに気づく。 バンクシーに触発された多くの芸術家達がブリストルを目指し、市内の壁面は極めて芸術性の高い「落書き」に溢れることになった。その都市景観はユニークであり、圧倒的な個性を有している。
インタビュー
(建築家・元クリチバ市長)
「よりよい都市を目指すには、スピードが重要です。なぜなら、創造は「始める」ということだからです。我々はプロジェクトが完了したり、すべての答えが準備されたりするまで待つ必要はないのです。時には、ただ始めた方がいい場合もあるのです。そして、そのアイデアに人々がどのように反応するかをみればいいのです。」(ジャイメ・レルネル)
(横浜市立大学国際教養学部教授)
ビジネス、観光の両面で多くの人々をひきつける港町・横浜。どのようにして今日のような魅力ある街づくりが実現したのでしょうか。今回の都市の鍼治療インタビューでは、横浜市のまちづくりに詳しい、横浜市立大学国際教養学部の鈴木伸治教授にお話を聞きました。
(福岡大学工学部社会デザイン工学科教授)
都市の鍼治療 特別インタビューとして、福岡大学工学部社会デザイン工学科教授の柴田 久へのインタビューをお送りします。
福岡市の警固公園リニューアル事業などでも知られる柴田先生は、コミュニティデザインの手法で公共空間をデザインされています。
今回のインタビューでは、市民に愛される公共空間をつくるにはどうすればいいのか。その秘訣を伺いました。
(地域計画家)
今回の「都市の鍼治療インタビュー」は、九州の都市を中心に都市デザインに携わっている地域計画家の高尾忠志さんへのインタビューをお送りします。優れた景観を守ための開発手法や、複雑な事業を一括して発注することによるメリットなど、まちづくりの秘訣を伺います。
(大阪大学名誉教授)
1970年代から長年にわたり日本の都市計画・都市デザインの研究をリードしてきた鳴海先生。ひとびとが生き生きと暮らせる都市をめざすにはどういう視点が大事なのか。
これまでの研究と実践活動の歩みを具体的に振り返りながら語っていただきました。
(クリチバ市元環境局長)
シリーズ「都市の鍼治療」。今回は「クリチバの奇跡」と呼ばれる都市計画の実行にたずさわったクリチバ市元環境局長の中村ひとしさんをゲストに迎え、お話をお聞きします。
(大阪大学サイバーメディアコモンズにて収録)
お金がなくても知恵を活かせば都市は元気になる。ヴァーチャルリアリティの専門家でもある福田先生に、国内・海外の「都市の鍼治療」事例をたくさんご紹介いただきました。聞き手は「都市の鍼治療」伝道師でもある、服部圭郎 明治学院大学経済学部教授です。
(龍谷大学政策学部にて収録)
「市街地に孔を開けることで、都市は元気になる。」(阿部大輔 龍谷大学准教授)
データベース「都市の鍼治療」。今回はスペシャル版として、京都・龍谷大学より、対談形式の録画番組をお届けします。お話をうかがうのは、都市デザインがご専門の阿部大輔 龍谷大学政策学部政策学科准教授です。スペイン・バルセロナの都市再生に詳しい阿部先生に、バルセロナ流の「都市の鍼治療」について解説していただきました。
(建築家・東京大学教授)
「本当に現実に向き合うと、(統計データとは)違ったものが見えてきます。この塩見という土地で、わたしたちが、大学、学生という立場を活かして何かをすることが、一種のツボ押しになり、新しい経済活動がそのまわりに生まれてくる。新たなものがまわりに出てくることが大切で、そういうことが鍼治療なのだと思います。」(岡部明子)
今回は、建築家で東京大学教授の岡部明子氏へのインタビューをお送りします。
(東京工業大学准教授)
今回の「都市の鍼治療インタビュー」は、東京工業大学准教授の土肥真人氏へのインタビューをお送りします。土肥先生は「エコロジカル・デモクラシー」をキーワードに、人間と都市を生態系の中に位置づけなおす研究に取り組み、市民と共に新しいまちづくりを実践されています。
(東京都立大学都市環境学部教授)
人口の減少に伴って、現代の都市ではまるでスポンジのように空き家や空きビルが広がっています。それらの空間をわたしたちはどう活かせるのでしょうか。『都市をたたむ』などの著作で知られる東京都立大学の饗庭 伸(あいば・しん)教授。都市問題へのユニークな提言が注目されています。饗庭教授は2022年、『都市の問診』(鹿島出版会)と題する書籍を上梓されました。「都市の問診」とは、いったい何を意味するのでしょうか。「都市の鍼治療」提唱者の服部圭郎 龍谷大学教授が、東京都立大学の饗庭研究室を訪ねました。
お話:饗庭 伸 東京都立大学都市環境学部教授
聞き手:服部圭郎 龍谷大学政策学部教授