グルドベーグ小学校(Guldberg Skole)のプレイグランド

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キーワード:

2014年度 ,コミュニティ・デザイン ,デンマーク ,子供の参画 ,鍼レベル 小

鍼レベル:

ストーリー:

 グルドベーグ小学校は、ノアブロ地区に位置する。その校庭は児童が利用するのはもちろんだが、周辺の住民のための遊び場、そして地域の広場としても機能する多機能空間である。
 コペンハーゲンの都心からすぐ近くにあるノアブロ地区は緑も少なく、また公共空間も不足していた。そのような状況に対処するために、グルドベーグ小学校の校庭を広く開放させることで、児童はもちろんのこと、若者や大人もここでスポーツをしたり、休息をしたりする工夫をした。
 グルドベーグ小学校の建物周りのオープンスペースは、公共広場であったり、住民のための遊び場だったり、グルドベーグ小学校の児童の校庭だったりと、その時々の利用者の用途に分けて、多様な積極的な使われ方ができるようにした。 
 まず、校舎の門がある道路は2010年から自動車が通れないようにした。ここは自動車を気にせずに済む安全な公共広場として位置づけられた。そして、校舎の正面にあたる広場では、ローラーコースターを楽しむような斜面、トランポリン、ベンチ、ちょっとした演劇などを行うステージとして使うこともできる壇などが設置されている。小学校の中庭にあたるプレイグランドでは、サッカーなどの球技をするだけでなく、ブランコや懸垂、よじ登りなどができるような遊具が置かれている。また、プレイグランドはエッジや障壁がない。障壁という意味では、周辺の道路と校庭とを隔てていた2メートルほどの高さの壁も撤去され、人が座れるほどの高さの台が置かれている程度になっている。しかも、この台も道路に対して斜めに置かれ、連続してもいない。
 このような小学校を核とした公共空間の質の向上を図る事業は、2006年に開始され、2011年に完成した。ノアブロ地区の生活環境の改善に大きく資しているプロジェクトである。

ロケーション:

都市の鍼治療としてのポイント:

 グルドベーグ小学校を設計したノード・アーキテクチャーは、この小学校の隣に建物にアトリエを構えている。バナンナ・パークやキッズ・シティなど、子供達のニーズやアイデアを、彼らを参画させたワークショップを通じて、見事につかみ取り、それらを空間へと具体化させることでは、傑出して長けているノード・アーキテクチャー。彼らの本領が、お隣の小学校のオープンスペースをパブリック・スペースとして再生させるというこの事業においては全開で発揮された。
 隣であるから呼びやすいという利点を活かし、設計時点から小学生達にアトリアに来てもらい、デザイン出しや、ヒアリングに協力してもらう。それは、まさに協働作業といってもよいプロセスであった。
 ノード・アーキテクチャーの設計者であったヨハネス・ペダーセン氏は、我々じゃあ思いもつかない面白いアイデアが出てきたんだ、と楽しそうにその協働作業を回想する。3階の校舎から一挙に1階まで降りられる滑り台、道路と校舎を距てていた2メートルの壁の撤去、自転車通学(デンマークでは小学生の自転車通学は普通)を手厚くサポートする駐輪場、トランポリン、バスケット・ボール、サッカー、懸垂、よじ登ることができるアーチのような遊具、子供達の遊びへの欲求にほぼ応えたプレイグランド・・・。これはまさに夢のような小学校だ。このような自分達の思いが具現化したような公共空間ができれば、そこに通学する子供達はもちろん、地域の人達も自分達のものであるという所有意識を持つであろうし、地域に対しての社会的責任感も醸成されていくであろう。
 市民参加、ワークショップという概念をさらに一歩、前進させたような素晴らしい事例であると思われる。
(取材協力:ヨハネス・ペダーセン、ノード・アーキテクチャー)

事業主体:

コペンハーゲン市

事業主体の分類:

自治体

デザイナー、プランナー:

Nord Arkitekter

開業年:

2011年

類似事例:

037 スーパーキレン、コペンハーゲン(デンマーク)
036 バナンナ・パーク、コペンハーゲン(デンマーク)
026 みんなでつくるん台、平泉(岩手県)
021 大横川の桜並木、江東区(東京都)
017 デービス・ファーマーズ・マーケット、デービス(アメリカ合衆国)
・ハウザー広場、コペンハーゲン(デンマーク)
・イスラエル広場、コペンハーゲン(デンマーク)

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国:デンマーク
州・県:デンマーク首都地域
市町村:コペンハーゲン市ノアブロ地区