秋の主役、栗市場に変化あり!栗より栗フレーバーが選ばれた2025年

■ 価格に左右されない栗の購買リズムを追う!

秋の味覚といえば栗。栗ごはん、茹で栗、焼き栗から和菓子、モンブランを代表とするスイーツまで、食べ方は拡がっていますね。
高知県の調査によると、2025年は主要品種(ぽろたん・筑波)で展葉期が例年より遅れ、収穫の始まりも9月上旬〜中旬にずれ込んだとの報告があります。夏の長期化による遅い秋の影響で、生栗の出荷時期も後ろ倒しとなり、販売ピークが10月に集中しました。
実際、夏のあいだはほとんど動きがなかった生栗売場も、9月には一気に盛り上がり、10月には最も売れた時期に。購買が伸びるのと同時に、平均価格も300円(2025 年7月)から約580円(2025年10月)へと上昇しており、価格が上がっても買う人が減るどころか、むしろ勢いづいています。
つまり、消費者は「安いから買う」のではなく、価格が高くても「秋だから買う」。栗は、気温の変化とともに季節を感じるために選ばれる特別な食材といえるでしょう!
そして11月には販売が一気に落ち着き、旬の期間はわずか2か月ほど。短くも確かな季節のサイクルを、データが映し出しています。 生栗はまさに秋を感じさせてくれる味覚ですね。

出典元:real shopper SM

■ 栗 VS 栗フレーバー ― 秋の主役はどっち?

出典元:real shopper SM

栗といえばほくほくとした茹で栗や栗ごはんが定番ですがその素材となる「生栗」は、今年は収穫時期の影響で9月こそ前年を下回ったものの(386.7→307.7)、10月には回復し474.9と前年を上回りました。
ただし購買データを見てみると、栗市場の主役といえるのは「栗そのもの」ではなく「栗フレーバー」商品と言えそうです。なかでも前年、2025年含め最高値の9月の「栗洋菓子スイーツ」は金額PI値が前年比+16.3%(2,422.0→2,816.8)と大幅に上昇。一方、「栗和菓子スイーツ」は−4.6%(2,286.5→2,180.0)とやや減少し、和から洋へのシフトが鮮明になりました。購買される時期を見ても今年は8月後半から店頭では「モンブランプリン」や「マロンアイス」などの秋フレーバー商品が続々登場し、「栗フレーバー」を利用した秋の味覚ラッシュが早く始まっています。

栗市場で2025年に目立ったのは、茹で栗でも栗ごはんでもなく、「生栗」よりも一足早く秋を感じさせてくれる「栗フレーバー」を利用したスイーツたちだったようです!

※本レポートでのPI(Purchase Index)値とは、購入金額、購入点数、バスケット数等を購入客1000 人当たりの指数にした値のこと。
※購買データの出典について、「出典元:real shopper SM」と記載されているものは、株式会社ショッパーインサイトが保有する食品スーパーIDPOSデータベース「real shopper SM」の購買履歴データを、本コンテンツ向けに独自に集計・加工したものです。