ふりかけ、いま再び人気急上昇!
変わらぬ美味しさ+新しい味がミドル世代に刺さる。

■いまやフレーバーも機能性も進化した令和のふりかけがアツい!

6月といえば梅雨。雨の日が続くと、外に出るのもなんだか億劫になります。でも、そんな時こそ ″おうち時間″ にちょっとした楽しみがあると、気分も晴れやかになりますよね。実は今、そんな願いを叶えてくれる意外な人気アイテム「ふりかけ」が注目を集めています。
実際、2024年にはふりかけ市場が過去最高の売上を記録し、2025年もその勢いは続いています。節約志向の高まりや、手軽さ・保存性といった機能面の評価が高まる中、「ふりかけ」は今、食卓の頼れるスタメンとして再評価されているのです。

■ふりかけの売れ行きをチェック!

今回は比較対象として、同じく「ごはんにかける系」のカテゴリである「お茶漬け」もあわせて掲載しました。
2024年11月〜2025年4月の「金額PI値(※)」推移を見てみると、ふりかけは安定した右肩上がりで成長していることが分かります。
具体的には、2024年12月にはやや落ち込んだものの、年明けからは4ヶ月間で約30%増という好調ぶり!
ふりかけの金額PI値が約30%増と大きく伸長した背景には、2つの視点がありそうです。
ひとつは「味のバリエーション拡大」や「機能性強化」による単品数の増加、もうひとつは、ミドル層を中心としたリピーターによる購入頻度の上昇を挙げられます。
実際に、選べる楽しさと、日常使いしやすい定番性の両立が進んだことで、初回購入+継続購入の両面から売上を押し上げている構図が見えてきます。

出典元:real shopper SM
2024年11月〜2025年4月

この結果から見えてくるのは、「ふりかけ」が一過性のブームではなく、継続的な需要のあるカテゴリへと進化しているという事実です。
個食化・節約志向の高まりに加え、味やパッケージの多様化が「選ぶ楽しさ」を生み、消費者の関心を引き続き集めていることが挙げられますね。

■どの年齢層に買われている?

ふりかけは「ミドル女性層」の頼れる味方!女性40代〜60代の比率が非常に高いことがわかります。
特に女性50代は18.4%、女性60代も15.7%と、いずれも全体平均を大きく上回っています。
一方で、Z世代やミレニアル世代である20〜30代の割合は少なめで、ふりかけ全体としては「若者のトレンド」というよりも、家庭を支える世代の実需アイテムとしてのニーズが強いことが分かります。

出典元:real shopper SM
2024年11月〜2025年4月

■ふりかけのヘビーユーザーが選ぶ「米飯食品」とは・・!?

ふりかけと一緒に選ばれているのは、やはり「主食の王道であるお米」や米飯食品。中でも意外だったのは、米飯惣菜のPIやリピート率の高さです。「ごはんをもっと楽しみたい」「ひと手間加えたい」ニーズが強く、惣菜アイテムが多く選ばれていることがわかります。
ふりかけもこうした味変・手軽さニーズと相性が良く、主食まわりの「わくわく」を担う存在として注目されそうです!

出典元:real shopper SM
2024年11月〜2025年4月(ヘビーユーザー:期間内の購入回数9回以上と定義)

※本レポートでのPI(Purchase Index)値とは、購入金額、購入点数、バスケット数等を購入客1000 人当たりの指数にした値のこと。
※購買データの出典について、「出典元:real shopper SM」と記載されているものは、株式会社ショッパーインサイトが保有する食品スーパーIDPOSデータベース「real shopper SM」の購買履歴データを、本コンテンツ向けに独自に集計・加工したものです