冷やし中華始まりました
意外にも冷やし中華が一番買われるのは5月!?
新たな冷やし中華トッピング出現!

冷やし中華が最も買われるのは・・5月!

冷やし中華といえば、中国料理と思われがちですが、実は日本でアレンジして育てた料理だそうで、いまや日本オリジナルともいえる料理のようです!
夏の季節になるとスーパーでは目玉商品としてフィーチャーされることも多い、食卓には欠かせない人気の夏メニューですよね。
定番は、生麺とタレがセットになった袋商品で、なんといっても手軽さが魅力。具材トッピングのバリエーションが豊富なので、様々な冷やし中華を楽しむことができます。そこで、今回はお子様から大人まで愛される冷やし中華の魅力を分析していきます!

出典元:real shopper SM
2023年(23年2月〜24年1月)  2024年(24年2月〜25年1月)

ご家庭の夏の定番と言っても良い冷やし中華ですが、実は一番売れているのは初夏となる5月なんです。どうも夏を感じ始めると冷やし中華が売れ始めるようです。
冷し中華が買われるのは前週との寒暖差と休日=自宅での内食率の影響が大きいようです。
4~5月は気温の上昇期で初夏に向かって前週との寒暖差が大きくなり、ゴールデンウィークという休祭日も多く販売数が一気に伸びます。その後梅雨となり一旦落ち着きますが、子供たちの在宅率が高まる夏休み時期に再び上昇する。しかし、休日数は長いものの夏休みの日々の寒暖差は4~5月ほど大きくないので、冷やし中華の購買が最も伸びるのは4~5月となっているようです。

冷やし中華に昨年新たな人気トッピング具材がランクイン!

そこで、5月とともに冷やし中華がよく買われている7月のデータも併せて、一体どんな具材トッピングが選ばれているのかを分析してみました。

出典元:real shopper SM

冷やし中華と併買しているバスケット(買物カゴ)の中身を見たところ、ロースハムやカニカマなどの定番の具材トッピングがずらり。
上位の袋麺は、同じカテゴリーとして冷やし中華の近くに陳列されてあることが多いので、併買率が高いと予想できます。
また、前回の記事でご紹介した通り、5月はキュウリの配荷率が高く、年間を通しても単価がお手頃なことから沢山購入されていることがわかっています。冷やし中華の立ち上がり時期は、いつもよりキュウリのトッピングがボリューミー!なんてこともあるかもしれませんね。

そして、何より驚いたことに2023年には出現しなかった「魚肉ソーセージ」が2024年にランクインしています。

出典元:real shopper SM

どうやら食品の値上げ影響を受けているにも関わらず、「魚肉ソーセージ」が新たに人気具材トッピングとして選ばれているのですね!
因みに、毎回ランクインいていた「カニカマ」は2024年7月は第7位に沈みました。平均単価は2023年と2024年は変わってないということで、平均単価上昇の「魚肉ソーセージ」のランクインは同じ“赤系”トッピング素材との価格理由での入れ替わりとは言えないようです。
「魚肉ソーセージ」は見た目、調理性、値上げされたとは言え価格面でも、すべてにおいて「冷やし中華トッピングとの相性が良い」ようです。ただ、現時点ではメーカーなどのホームページで魚肉ソーセージを紹介している様子はなく、SNSやレシピサイトで自然発生的に広まってきているようです。「#冷やし中華トッピング」「#節約レシピ」などのハッシュタグを付けた投稿に魚肉ソーセージが登場しており、家庭での「代替からの発見」が火種になってる可能性大です。だって魚肉ソーセージは常温保存OK、そのまま切るだけも食べられるので、忙しい日の即席トッピングに最適とも言えますね。お弁当のおかずに入れたり、レシピの代替ができるイメージ、まさに“タイパ”食材と言えますね。
冷やし中華のトッピングといえば魚肉ソーセージ!として定番化しそうな予感です。楽しみです!
「カニカマ」の反撃も注目ですね!

※購買データの出典について、「出典元:real shopper SM」と記載されているものは、株式会社ショッパーインサイトが保有する食品スーパーIDPOSデータベース「real shopper SM」の購買履歴データを、本コンテンツ向けに独自に集計・加工したものです。
※PI(Purchase Index)値とは、購入金額、購入点数、バスケット数等を購入客1000 人当たりの指数にした値のことです。