1964年‐2020年東京オリンピックが挟んだ半世紀の東京

1964年‐2020年東京オリンピックが挟んだ半世紀の東京
ポスト2020「東京の行方」-首都東京の変化を見る-
~AIやIoTがもたらす劇的変化~

第9回 生活革命・「憧れの住まい」都市生活の変遷を見る

 1964年東京オリンピック以降の日本の家族は、多様化し家庭に対する認識や、住まいに関する意識が大きく変わった。マイホームを重視する標準家族が減少し続ける中、「自宅に庭があることや家族全員が一緒に住むことに魅力」を見出す都市住民は少なくなっている。都市の生活スタイルは、戦後直後の「職住一体」重視から高成長期には「職住分離」重視の生活へ、そして少子高齢化で単独世帯が6割を占める社会となった現在は「職住接近」重視の生活スタイルへと大きく変わってきた。またそれに並行するように都市生活の居住水準は、戦後復興から高度経済長期には「衣・食・住」のレベルアップが可能な住まい、成熟消費時代は「遊・休・知」の充実ができる住まい、そして、21世紀は世界生活水準ライフヴァリューである「職・住・遊・学・医」の五拍子が揃う住まいへと大きく変わってきている。

 高成長期の日本では一億総中流社会の中で国民全体が明るい将来生活が望めたが、オリンピック以降は経済成長が伸び悩む中、目の前の生活に焦点を合わせ多様な都市生活を展開していった。オリンピック以降の経済変動や家族の多様化は画一的で平均的な生活から、個人の主観に基づく多様な生活の都市社会を生み出した。首都でもあり経済も情報も集中・集積する大都市である東京に焦点を当て、多様な生活の変遷を見る。

 半世紀に渡って激変した東京都市圏の地域人口(昼夜間・年齢別人口など)の変動、住宅や住まいとその住空間の変化、また家族や居住に対する意識、憧れの都市生活イメージなどの変容を追う。

本レポートは、大都市東京がどのように移り変わってきたのかを「人口・世帯」「ライフスタイル」「建築物」「地域開発」「交通」「小売業・流通業」のカテゴリーごとに分析・予測する連載レポートで、第一回:『東京の人口編』、第二回:『東京の交通インフラ鉄道編』、第三回:『東京の流通小売編』、第四回:『東京の都市開発・都心オフィス編』、第五回:『東京の「経済力」編』、第六回:『東京の在住世帯の変貌と都市生活編』、第七回:『地域の流入人口【通勤者・通学者】編』、第八回:『地価動向と都市形成編』。

 

執筆者 マーケット・プレイス・オフィス代表  立澤芳男(たつざわよしお)
■流通系企業の出店リサーチ・店舗コンセプトの企画立案
/都市・消費・世代に関するマーケティング情報収集と分析
■現ハイライフ研究所主任研究員
■元「アクロス」編集長(パルコ)/著書「百万人の時代」(高木書房)ほか

 

1964年‐2020年東京オリンピックが挟んだ半世紀の東京 第9回レポート全文は以下のPDFでお読みいただけます。

 
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