ハイライフ研究所メールマガジン 第4号

2008年8月8日配信  発行責任 財団法人ハイライフ研究所 事務局

何かと話題性の高い北京オリンピックが今日開幕。

今年の夏休みはテレビでオリンピック観戦、あるいは避暑地などでゆっくり読書という方もいらっしゃるだろう。プロレタリア文学の名作『蟹工船』が、小林多喜二没後75年にあたる今年、異例の27,000部を増刷し例年の5倍の売れ行きとなっていることが話題となった。

集英社は、著作権が切れた名作文学に、集英社と関係が深い人気漫画家のイラストをカバーにあしらい、「文豪の名作×人気漫画家~描き下ろしスペシャルカバー」と題して販売キャンペーンを張っている。

組み合わせの例として、 漫画家・浅田弘幸(「デカミバチ」、「I’ll」)と中原中也の『汚れちまった悲しみに・・・』、荒木飛呂彦(「ジョジョの奇妙な冒険」)と川端康成『伊豆の踊り子』、小畑 健(「DEATH NOTE」)と芥川龍之介『地獄変』、太宰治『人間失格』、夏目漱石『こころ』

本来価値は高いが安く仕切れる権利切れの名作を、売れっ子漫画家と上手にコラボして売るターゲット戦略が素晴らしい。そもそもこれらの名作は小学校、中学校、高校で指定されている図書であることから、現在でも販売数が10万部~12万部あるそうだ。

他方、SDP(スターダストピクチャー)出版は、多角的な経営で有名な芸能プロダクション、スターダストグループの出版社である。こちらは著作権切れの名作文庫と自社タレントのグラビア写真とを組み合わせている。「SDP Bunko」というシリーズである。

第1弾は、夏帆のグラビアと宮沢賢治『注文の多い料理店』、山下リオのグラビアと夏目漱石『こころ』、岡本杏理のグラビアと樋口一葉『たけくらべ』、早見あかりのグラビアと芥川龍之介『蜘蛛の糸』。

こちらは発売後まだ3週間くらいなので販売数はわからないが、かなりの反響があるとのこと。タレントのプロモーションも兼ねる出版企画として、集英社とは違う付加価値をつけている。

出版界では生き残りをかけ、各社さまざまな企画で若者の本離れをとり戻そうと躍起のようだ。今後も新しいビジネスモデルを期待したい。


<今号の内容>

1. 東京生活ジャーナル
2. ハイライフセミナー 挑戦 地域から日本を変える―日本の環境首都への道― partⅡ
3. スローフードの国 イタリアの食育
4. 「現代家族のライススタイルとストレス」



東京生活ジャーナル

1. 東京生活ジャーナル

「生活者の視点」から「都市の価値」とは何かを探る調査研究。
今週デザインをリニューアルし、新しいエントリーをアップしました。

世界から見た東京
メキシコの東海岸にあるベラクルスは観光地としてはあまり知られていないが、スペインによる最初の植民都市で、それ以降貿易港として栄え今日に至っている。旧市街地に見る建物や都市の作りは、いわゆるコロニアル(植民地)様式で、さまざまなスケールの広場が点在している。そして、その広場が今日でも実にうまく使われている…

東京シティウォッチング
地下鉄赤坂駅からゆるやかな坂を上ったところに東京の新名所、赤坂サカスがあ
る。ここの建物群は六本木ミッドタウンなどと比べ、いい意味で肩の力が抜けた
大衆寄りな作りで心地よい感じを受ける・・・



東京生活ジャーナルはポッドキャストでも研究報告お届けしています。
詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/journal2/


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また、DVD第2集に収録されている映像は、ハイライフ研究所のウェブサイトでも配信中です。

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世代間交流の活性化による新たなコミュニティ形成に関する研究

4. ハイライフ研究所の研究報告書より 
「現代家族のライススタイルとストレス」

第1章 研究の目的と調査データの概要[野沢慎司]
第2章 家族関係におけるストレスおよび満足感と社会的ネットワーク[野沢慎司]
第3章 夫妻間で生活満足度がズレる要因は何か[色川卓男]
第4章 母親(妻)の就労と家族関係の共同性[永井暁子]
第5章 妻が夫と同等あるいは夫以上に収入を得ている夫妻の関係[重川純子]
第6章 財布の紐と夫妻関係[木村清美]
第7章 夫妻の資産形成・資産に対する意識と妻のストレスとの関係[御船美智子]
第8章 【座談会】現代家族のライフスタイルとストレス -データ分析を振り返って-
巻末資料

研究体制:
野沢 慎司 (明治学院大学社会学部 教授)
色川 卓男 (静岡大学教育学部 助教授)
永井 暁子 (家計経済研究所 次席研究員)
重川 純子 (埼玉大学教育学部 助教授)
木村 清美 (大阪産業大学経済学部 教授)
御船 美智子 (お茶の水女子大学生活科学部 教授)
加藤 信介 (財団法人 ハイライフ研究所)
萩原 宏人 (財団法人 ハイライフ研究所

(※上記の職名は研究当時のもの)

PDF形式の研究報告書は以下のURLよりご覧いただけます。
http://www.hilife.or.jp/pdf/cnt.php?url=20032


編集後記

8月に入りました。8月は日本人にとって来し方を振り返り行く末を考える月であります。

一昨日は、63回目を迎えた広島原爆の日。核廃絶を誓う式典が、猛暑の中、執り行なわれました。そして明日8月9日も同じく63回目の長崎原爆の日。そして8月15日は63回目の終戦記念日です。

広島の原爆はB29「エノラ・ゲイ号」に搭載された「リトル・ボーイ」。長崎の原爆はB29「ボックス・カー号」に搭載された「ファット・マン」。

広島の原爆はウラン235を原料とする「ウラン爆弾」(TNT火薬15,000トン相当)、長崎の原爆はプルトニウム239を原料とする「プルトニウム爆弾」で、広島より強力なTNT火薬21,000トンに相当する威力だったそうです。広島での被害者数(行方不明者含)は投下後の短期間で12万人~14万人、長崎は地形が被害の拡大を防いだとわれていますが、それでも投下後の短期間で7万人が亡くなりました。そして長期的な統計では、広島で20万人、長崎で15万人の人が命を落としたといいます。

日本人一人ひとりがこの忌まわしい事実をしっかり記憶に残し、世界平和に向けた行動しなければならないと思います。

最後に、広島・長崎の原爆の犠牲者、各地の空襲でなくなった方々、南方で玉砕した日本兵の方々、沖縄などで犠牲になった人々、特攻・人間魚雷など信じられない戦い方で亡くなった人達、各地の戦闘で亡くなった人達、無意味な虐殺で命を落とした人達、この戦争で亡くなった全ての人たちの冥福を心よりお祈り申し上げます。合掌。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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