持続可能な自治体コンテスト Part3 (3/4)

持続可能な自治体コンテスト
~ドイツの事例から~

発表:山口美奈子氏

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13.ローカルジェンダ21とは?

  ・地方自治体が持続可能な発展を行うための行動指針
  ・地方自治体のあり方の変革
   社会の全ての「当事者」が政治に参加すること
   話し合いで合意を得る
  ・中心となるテーマ
   自然環境の保護
   社会的公正
   経済活動の安定性
  ・LA21を成立させるふたつの軸
   自治体の持続可能な将来像の決定
   将来像実現に向けてのプロジェクト

14.ドイツでのLA21の広がり

15.指標と持続可能な自治体コンテスト

16.持続可能な自治体コンテスト

  ・開催回数
   2001年から2004年の間に3回開催
  ・参加自治体
   LA21を行っている自治体だけが参加対象
  ・コンテストを始めたきっかけ
   「持続可能性」の計測手段の提案
  ・参加自治体数
   第1回目は91、第2回目は76、第3回目は63の自治体が参加
    (数えで230、175の異なる自治体が参加)
  ・コンテストの流れ
  アンケート配布⇒集計⇒持続可能な都市選定
  ・「持続可能な自治体」の称号
   各人口カテゴリーで1位だった都市に贈られた

17.指標とは?

  ・現況を示すもの
   現在の状態を表示するものであり、その状況を説明するものではない
  ・継続性を必要とする
   データ収集方法の確立、データ管理
  ・時代とともに指標の見直しの可能性
   実社会で有効活用されるために、時代背景にあった指標の選択

18.持続可能性を示す指標

  ・健やかな生活のためのまちづくり
  ・社会的公正
  ・自然環境の保護と効率的な資源の使用
  ・経済の安定性

19.持続可能な自治体コンテスト

  指標1 健やかな生活のためのまちづくり

   自転車道の長さ
   肥満児の数
   人口の推移
   自家用車の台数/人口
   保養、レクリエーションのための土地
   子どもの交通事故
   犯罪率
   騒音
   バス、電車の接続
   協会、クラブの活動
   住宅地周辺の暮らし向き

  指標2 社会的公正

   小さな子どものあずかり施設
   男女の平等
   移民者の教育参加へのチャンス
   障害者の社会参加
   生活保護の受取人数
   自治体か らの青少年の活動場の提供
   支払可能な住宅数
   自治体の第3世界事業のへの参加
   子ども、青少年のための施設
  
  指標3 自然環境の保護と効率的な資源の使用

   住宅地の樹木の本数
   自然エネルギーの生産量
   ごみ処理
   保護されている自然景観
   土地利用の現状
   河川の水質
   有効な土地利用
   消費される飲料水の量
   省エネ
   交通手段の選択度

  指標4 経済の安定性

   失業率
   環境配慮を行っている事業者数
   職業訓練の受け入れ状況
   自治体の負債額
   環境に配慮した農業
   求人数
   バランスのとれた経済構造
   独立企業の数
   商業面積に対する労働者数


20.LA21の実行性の確認

  ・LA21のプロセス
   議会がLA21を行うことを承認しているか
   LA21を行う上で必要な事務作業に行政が関わっているか
   定期的にLA21のプロセスで起こったことが公表されているか
   議会とLA21参加者との間に定期的な意見交換がなされているか

  ・意思決定のシステム
   会議等でLA21参加者全員が平等に話せる仕組みがあるか
   LA21参加者が優先すべき課題を共有しているか

  ・効果
   行政、議会、自民グループが共有する指標はあるか
   参加者全員で決定したプロジェクトが実行に移されたか
   定期的な報告書は作られているか

21.結果

  ・健やかな生活のためのまちづくり
  ・社会的公正
  ・環境保護
  ・経済の安定性

22.持続可能な自治体コンテストの結果


23.2004年以降の取り組み

  ・2005 省エネナンバーワン自治体コンテスト
  ・2006 気候保護の連邦首都コンテスト
  ・2007 自然保護の連邦首都コンテスト
  ・2008 気候保護の連邦首都コンテスト
    (ただし参加を人口が20,000人以下の自治体に限定)







発表:山口美奈子氏

制作・配信:財団法人ハイライフ研究所