カテゴリー別アーカイブ: 環境政策・持続可能な開発

スウェーデンの危機管理 (1)

スウェーデンの危機管理① ~安全神話のない国~

■安全神話のない国

日本では福島第一原発の事故のあと、「原発に関する『安全神話』が崩れた」と言われました。

スウェーデンは「安全神話」のない国です。なんであれ、彼らは「絶対に安全」ということを信じません。人間がすることに絶対はなく、人間の行為にあやまちはつきものであると考えるからです。
それではスウェーデン人は自然災害やエネルギー危機、原発事故などに対して、どのような備えをしているのでしょうか。

スウェーデンの危機管理について、今回から4回のシリーズでみてまいりたいと思います。
今回は、そのシリーズ第1弾として、

スウェーデンの危機管理① ~安全神話のない国~
・スウェーデン危機管理庁の役割
・スウェーデン政府の危機管理体制
・起こりうる危機状況の把握
をご紹介いたします。

講師:須永昌博 一般社団法人スウェーデン社会研究所 所長
映像制作:公益財団法人ハイライフ研究所

エコサイクル政策

スウェーデンのエコサイクル政策

ゴミの処理は社会インフラのひとつです。
電気、水道、道路、鉄道と同じく、廃棄物の管理がしっかりとしていなければ社会が成り立ちません。

持続可能な社会を実現するために、そして、次世代に負の遺産を残さないために、廃棄物の管理はますます重要な課題となっています。

スウェーデンの環境対策について学ぶシリーズの3回目。
今回はゴミや廃棄物、使用済み製品について、スウェーデンではどのように取り組んでいるかみてまいりましょう。

内容:
エコサイクル政策
廃棄物管理の理念
廃棄物処理の規制と法律
製造者責任の原則
飲料容器の回収
廃棄自動車の処理
廃棄水銀の処理
建築廃材の処理

講師:須永昌博  一般社団法人スウェーデン社会研究所 所長
映像制作:公益財団法人ハイライフ研究所

スウェーデンの環境政策2

スウェーデンの環境法典と環境裁判所

スウェーデンの世代間目標とは何か。

それは次の世代にいい環境を残す。次の世代に負の遺産を遺さないということです。
これは理念にとどまるものではありません。

法律をつくり、強制するということがなければ、持続可能な社会はできません。
それがスウェーデン社会の考え方です。

今回はスウェーデンの持続可能な社会づくりの中心にある環境法典(The Environmental Code)について、
そして日本にはない環境裁判所の制度について学びます。

内容:
環境法典とはなにか
スウェーデンの「予防原則」について
環境アセスメント 日本とスウェーデンの違い
土地利用と環境問題を管轄する「環境裁判所」
スウェーデンの開発許認可システム
核燃料廃棄物の場合
環境裁判の訴訟費用は無料
環境裁判所は未来を審判する

講師:須永昌博 一般社団法人スウェーデン社会研究所 所長
映像制作:公益財団法人ハイライフ研究所

スウェーデンの環境政策1

16の環境保護目標と気候変動

スウェーデンといえば「環境先進国」のイメージをお持ちになるのではないでしょうか。

それではそのスウェーデンにおける環境政策、環境対策とはどのようなものであるのか?

環境はわたしたちすべてに関わる問題です。
みなさんご自身がお考えいただくための参考にしていただければと思います。

内容
持続可能な開発への理念と取組み
16の環境保護目標と気候変動
スウェーデンの環境法典
土地・環境裁判所

講師:須永昌博  一般社団法人スウェーデン社会研究所 所長
映像制作:公益財団法人ハイライフ研究所

経済成長と環境保護の両立

経済成長と環境保護の両立

今回のテーマはスウェーデンのエネルギー事情です。
エネルギーはわたしたちが生きていくうえでの基本ですので、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。

先進国では毎日膨大なエネルギーを消費しています。

たとえば国別でみた1人当たりのエネルギーの消費量。
中国では1人当たりケニアの3倍のエネルギーを消費しています。
そしてスウェーデンのではその中国の3倍のエネルギーを消費しています。

わたしたちはこうしたエネルギー消費を将来も続けていくことができるのでしょうか。

スウェーデンではエネルギーの持続性に対するこうした危機感から、国全体としてのエネルギー利用のバランスについて議論が行なわれてきました。

スウェーデンはまた、経済成長を続けながら、同時に二酸化炭素(CO2)の排出量削減に成功しており、経済成長と環境保護の両立が可能なことを示している国でもあります。

今回は、環境先進国といわれるスウェーデンのエネルギー事情とその政策の実際についてみてまいりましょう。

講師:須永昌博  一般社団法人スウェーデン社会研究所 所長