最新の事例

333 ロウリュ公共サウナ

フィンランド共和国

広大なる再開発地区に人々の注目を集めさせることはなかなか難しい。そこに人々の足を運ばせるとなると尚更である。しかし、ヘルシンキの海沿いに広がる再開発地区につくられたロウリュ公共サウナは、ウォーターフロ...

332 オルセー美術館

フランス共和国

オルセー美術館は1900年のパリ万博とのときにつくられたオルセー駅舎を再生したものである。セーヌ川河畔という一等地にあるにも関わらず半世紀近く放置されていた。市場の開発圧力を躱(かわ)しながらふさわし...

331 ボローニャのポルティコ

イタリア共和国

イタリアのボローニャはポルティコで有名である。ポルティコとは、通りと建物の間に設置された屋根付きの回廊のことである。それは私的空間と公的空間の中間の準公的空間のような役割を果たす。そして、屋外空間と屋...

330 ドレーブリュッケン広場

ドイツ連邦共和国

北ドイツの歴史都市リューベック市は、旧市街地を取り囲むウォーターフロントの空間アメニティを改善し、歩行者に優しい都市づくりを進めている。ドレーブリュッケン広場はウォーターフロントへと階段状のベンチが設...

329 ヘルシンキ24h

フィンランド共和国

ヘルシンキのヘルネザーリ地区では大規模な再開発が進んでいる。 この工事現場を目隠しするように1キロメートルに及ぶ長大な壁画が描かれた。そこにはヘルシンキの24時間を1時間ごとに区切った絵が描かれている...

328 バウムクーヘン都市ザルツヴェーデルのヘニッヒ

ドイツ連邦共和国

ドイツ、ザクセン・アンハルト州の小さな都市・ザルツヴェーデル市の名物はバウムクーヘン。市役所も自らを「バウムクーヘン都市」としてアピールしている。そしてそのオーセンティシティの形成に貢献しているのが、...

327 バディー・ベア・ベルリン

ドイツ連邦共和国

ベルリン市内を歩くと、ところどころでモノを丁寧に持ち上げているような形で両手を挙げている等身大(高さは2メートル)の熊の像に出会う。これらの熊は様々なボディ・ペインティングが為されていて、どことなく無...

326 ブリストルのストリート・アート

イングランド

ブリストルの街を歩くと落書きの多さにすぐに気づく。 バンクシーに触発された多くの芸術家達がブリストルを目指し、市内の壁面は極めて芸術性の高い「落書き」に溢れることになった。その都市景観はユニークであり...

325 バターシー・パワーハウス・ステーション

イングランド

バターシー・パワーハウス・ステーションは、最盛期にはロンドンの電力の2割をも供給していた石炭火力発電所。1980年代までに発電所としての役割を終えた。2012年に再開発案が合意され、再開発プロジェクト...

324 マールブルクの旧市街地保全

ドイツ連邦共和国

マールブルク市はヘッセン州にある人口が76,000人ほどの都市。第二次世界大戦の戦災を受けなかったこともあり、丘陵地につくられた旧市街地に、細い路地が毛細血管のように広がっている。そこに入ると、あたか...

322 メドラー・パサージュ

ドイツ連邦共和国

ライプツィヒはパサージュの都市である。市内には25のパサージュがある。商業的賑わいのある歩行者屋内空間がつくるネットワークはライプツィヒ市に大きな魅力をもたらしている。その中でも最も知名度が高く、また...

321 クリスタル・ウォーター

オーストラリア

オーストラリアのブリスベーンから90分ほどの距離にあるクリスタル・ウォーターは、1996年に国連のハビタット賞を受賞した、パーマカルチャーを実践しているエコビレッジである。最近、持続可能な開発目標(S...

320 コペンヒル

デンマーク王国

コペンハーゲン南東部にあるゴミ処理施設、アマー・リソース・センターは老朽化が進んでおり、それを建て替える必要があった。そこで、その建て替えのための設計コンペを2011年に行った。提案されたアイデアは、...

319 アウグステンボリ団地の治水対策

スウェーデン王国

スウェーデン南部マルメ市のアウグステンボリ団地はサステイナブル・コミュニティとして知られている。しかし、かつては大雨が降ると水害が生じ、多くの住民が去り、団地は経済的にも社会的にも荒廃していた。それが...

318 カールスルーエのデュアル・システム

ドイツ連邦共和国

ドイツのバーデン・ビュルテンブルク州にあるカールスルーエ市は路面電車(トラム)と都市鉄道という二つの異なるシステムを初めて共同運行させた自治体として知られる。このシステムのポイントは、郊外部では郊外鉄...

317 ウッチのEC1科学・技術センター

ポーランド共和国

ウッチはポーランドの国土のほぼ中心に位置する都市。工業都市であったウッチを彩る建築群のアイデンティティは強烈で明確だ。過去の工業の栄光はもう戻らないであろう。しかしそれらを忘却させるのではなく、工業都...

316 エルプフィルハーモニー

ドイツ連邦共和国

エルプフィルハーモニーは欧州最大の再開発プロジェクトであるハンブルクのハーフェンシティに建つコンサート・ホール。つくられたと同時にその都市のイコンとなるような建築はなかなか多くない。都市のアイデンティ...

315 人々の家アブサロン

デンマーク王国

コペンハーゲンのアブサロン教会は、閉鎖されたのち実業家の夫婦に買い上げられ「大規模なリビングルーム」として生まれかわった。毎夕18時から開催される、廉価で質のよい食事が提供される夕食会には老若男女が集...

314 エアフルトのクリスマス・マルクト

ドイツ連邦共和国

エアフルトのドーム広場で開催されるクリスマス・マーケットは例年200万人が訪れ、ドイツでも最大の規模を誇る。運営は市役所が行ない、クリスマス商品をあつかう店舗が並ぶ一方で、エアフルトの歴史的な人々とク...

313 ブウキエンニツァ通りのリデザイン

ポーランド共和国

ブウキエンニツァ・ストリートはウッチの暗黒面の象徴とも言われていた。そこは売春が横行し、禁止されていたアルコール類のやり取りもされていた。それが、現在では見違えるようになっている。廃屋のような建物は、...

312 ワルシャワ王宮の再建

ポーランド共和国

ポーランド君主たちの住居であったワルシャワ王宮は、1944年の「ワルシャワ蜂起」の失敗後、ナチス・ドイツによって徹底的に破壊された。戦後、ポーランド人の寄付によって再建事業がスタートし、2019年、半...

311 ワルシャワのオールド・タウンの復元

ポーランド共和国

ナチス・ドイツによって破壊され、焦土と化したワルシャワの旧市街地。戦後、市民みずからが瓦礫を収集し、再生に協力するなどにより、ほぼ完全に近いかたちに復元された。それは地区レベルで町を復元させる事業であ...