新着データ

215 眼鏡橋の保全運動

(日本)

長崎市の中島川に架けられた、日本最古といわれるアーチ式の石橋。長崎市のランドマークとして強烈な存在感を放っている。1982年の長崎大水害で一部損壊し、復興事業によって撤去される計画が進められたが、地域文化の保全をめざす市民らの奮闘を受け、撤去計画が見直された経緯を持つ。

214 ヴィクトアーリエンマルクト

(ドイツ連邦共和国)

ミュンヘンの中心部にある、地産地消をメインとした食料品市場であり、広場。第二次世界大戦後、移転・再開発問題にも揺れたが、移転することなく、現在も旧市街地のランドマークとして活気に溢れている。地域文化を開発から守り、本質的な価値を次世代に継承しようとする強い意志が感じられる。

213 シラー・パーク

(ドイツ連邦共和国)

ドイツ・ルール地方に1970年代に建てられた社会賃貸住宅団地。空き家率の増加に直面した市と住宅公社は、大胆な減築を実行し、戸数を減らして団地全体のリニューアルに成功した。地区のイメージは改善されつつあり、改修の5年後には4年待ちのウェイティング・リストができるほどの人気となっている。

212 トラファルガー広場の歩行者空間化事業

(イングランド)

トラファルガー広場は、ロンドンを代表するランドマークの一つ。自動車交通量が多く、騒音と大気汚染がひどい状態であったのを改造し、歩行者によるアクセシビリティがよく、快適で多くの人々に常時、楽しんでもらえる空間へと変貌させることに成功した。

211 モエレ沼公園

(日本)

モエレ沼公園は、札幌市の北東に位置する公園。マスタープランを策定したのは、世界的彫刻家であるイサム・ノグチである。ノグチ氏の急逝など、様々なハードルを乗り越えて2005年に開園した。多くの人に楽しんでもらいつつ、芸術作品をしっかりと次代に継承していくという、両立が難しい二つのバランスを取りながら市民に親しまれている。

210 ウエスト・ポンド

(アメリカ合衆国)

ウエスト・ポンドはデービス市の西端にある南北に長い池である。市内最大の野生動物の生息場所になっており、カナダ・グースを始めとした多くの水鳥を観察することができる。つくられた当時はただの雨水処理の貯水池であったのだが、住民達が野生動物なども生息できる環境をそこに創造することを目的としたグループをつくり、市役所などと協働して、現在のウエスト・ポンドの生態系に優しい環境を実現させた。

209 ノルドシュテーン・パーク

(ドイツ連邦共和国)

ノルドシュテーン・パークはドイツ・ルール地方のゲルゼンキルヘン市にある公園である。1993年まで操業していたツェヒェ・ノルドシュテーン炭鉱跡地につくられた。土壌汚染や水質汚染などの問題を解決しながら開発するにあたって、ゲルゼンキルヘン市は、IBA(国際建築展)だけでなく、連邦庭園博覧会までをも活用することになった。これは、いわば万博とオリンピックを同時に開催するようなもので、ある意味、非常に贅沢なことではあるが、逆にいえば、それだけ同市が本事業において失敗は許されないという自覚をもっていたことの裏返しと推察される。

208 クリチバの植物園

(ブラジル連邦共和国)

ブラジル・パラナ州の州都クリチバの都心からほど近いところにゴミ捨て場となっていた保健省の土地があった。環境都市宣言をした当時、市長であったレルネル氏は、このゴミ捨て場を植物園として整備しようと考えた。温室は地元の建築家アブラーオ・アサードによって設計され、現在では、クリチバ市のランドマークとしても非常に市民に親しまれており、結婚式の記念写真の人気撮影スポットとなっている。

207 長門湯本温泉の再生マスタープラン

(日本)

長門湯本温泉は長門市の南部、音信川の渓谷沿いに広がる温泉街である。開湯は1427年と温泉としての歴史は古い。宿泊者数は1983年の39万人をピークに減少し、2014年には18万人とピーク時の半分以下となる。さらに2014年、150年の歴史を有する老舗ホテルが廃業し、温泉街の中心には広大な廃墟ビルが残る苦境に追い込まれる。そのような状況の下、市長は星野リゾートの誘致に乗り出し、大胆なプロジェクトを開始する。

206 クヴェードリンブルクの街並み保全

(ドイツ連邦共和国)

クヴェードリンブルクは旧東ドイツのザクセン・アンハルト州の西部、ハルツ山地の北東にある人口24,000人の地方都市である。その中心市街地には14世紀に遡るさまざまな時代の木組み家屋が残されている。1994年の世界文化遺産指定も契機となり、市では家屋や街並みの調査を徹底して実施。歴史的建築物を保全するだけでなく、そこで生活し、働けるようにすることを意図した。また、市民を積極的に参加させるために毎年9月に、歴史的建築物の居住者が外部の人達に家を開放するというイベントを2007年から開始している。

インタビュー

ジャイメ・レルネル氏インタビュー

(建築家・元クリチバ市長)

「よりよい都市を目指すには、スピードが重要です。なぜなら、創造は「始める」ということだからです。我々はプロジェクトが完了したり、すべての答えが準備されたりするまで待つ必要はないのです。時には、ただ始めた方がいい場合もあるのです。そして、そのアイデアに人々がどのように反応するかをみればいいのです。」(ジャイメ・レルネル)

鳴海邦碩氏インタビュー

(大阪大学名誉教授)

1970年代から長年にわたり日本の都市計画・都市デザインの研究をリードしてきた鳴海先生。ひとびとが生き生きと暮らせる都市をめざすにはどういう視点が大事なのか。
これまでの研究と実践活動の歩みを具体的に振り返りながら語っていただきました。

中村ひとし氏インタビュー

(クリチバ市元環境局長)

シリーズ「都市の鍼治療」。今回は「クリチバの奇跡」と呼ばれる都市計画の実行にたずさわったクリチバ市元環境局長の中村ひとしさんをゲストに迎え、お話をお聞きします。

対談 福田知弘 × 服部圭郎

(大阪大学サイバーメディアコモンズにて収録)

お金がなくても知恵を活かせば都市は元気になる。ヴァーチャルリアリティの専門家でもある福田先生に、国内・海外の「都市の鍼治療」事例をたくさんご紹介いただきました。聞き手は「都市の鍼治療」伝道師でもある、服部圭郎 明治学院大学経済学部教授です。

対談 阿部大輔 × 服部圭郎

(龍谷大学政策学部にて収録)

「市街地に孔を開けることで、都市は元気になる。」(阿部大輔 龍谷大学准教授)
データベース「都市の鍼治療」。今回はスペシャル版として、京都・龍谷大学より、対談形式の録画番組をお届けします。お話をうかがうのは、都市デザインがご専門の阿部大輔 龍谷大学政策学部政策学科准教授です。スペイン・バルセロナの都市再生に詳しい阿部先生に、バルセロナ流の「都市の鍼治療」について解説していただきました。

岡部明子氏インタビュー

(建築家・東京大学教授)

「本当に現実に向き合うと、(統計データとは)違ったものが見えてきます。この塩見という土地で、わたしたちが、大学、学生という立場を活かして何かをすることが、一種のツボ押しになり、新しい経済活動がそのまわりに生まれてくる。新たなものがまわりに出てくることが大切で、そういうことが鍼治療なのだと思います。」(岡部明子)

今回は、建築家で東京大学教授の岡部明子氏へのインタビューをお送りします。

土肥真人氏インタビュー

(東京工業大学准教授)

今回の「都市の鍼治療インタビュー」は、東京工業大学准教授の土肥真人氏へのインタビューをお送りします。土肥先生は「エコロジカル・デモクラシー」をキーワードに、人間と都市を生態系の中に位置づけなおす研究に取り組み、市民と共に新しいまちづくりを実践されています。