商業と都市生活

第4回 なくてはならない存在になったコンビニエンスストアを行く!

若年層はコンビニを寄り合い所的な位置づけで利用していることが多い。常に最新の情報や商品がぎっしりと詰まっていて、時間つぶしにはもってこい。冷暖房も完備しており、小腹がすけば間食の用もすぐに果たせる。場所的にも目立つ立地にあることが多く、待ち合わせ場所としても悪くない。待ち合わせ場所として使わなくとも、世の中の最新情報を取得する「アンテナショップ」的なものとしてウィンドウショッピングを楽しむことすら可能となっている。
社会的存在として必要不可欠になったコンビニの業界年間売上高は7兆8566億円(日本フランチャイズチェーン協会)となり、08年の全国百貨店売上高(7兆3813億円)を初めて上回った。流通業界では近年、コンビニのほかに、低価格の独自商品を武器とするユニクロや、ヤマダ電機など家電量販店が台頭。一方で高額品中心の百貨店や、個性の乏しい総合スーパーなどはじり貧状態で、流通業界の明暗が鮮明になっている。
企業体としてのコンビニ業界の成長には目を見張るものがあるが、コンビニ店舗をみると、家から駅までの道路沿いには、コンビニ店舗の残骸や、いつのまにか他業種に変わっている光景をよく目にする。ここでは商売が成り立たないだろうと言われていた場所にあったコンビニが格下の新チェーンコンビニに生まれ変わったり、1年以上経営者が見つからず幽霊屋敷のように放置されている大手コンビニもある。
便利性を付加価値としたコンビニ業界は今大きく変わろうとている。この状況変化は何を意味するのか。

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