財団法人ハイライフ研究所メールマガジン

ハイライフ研究所メールマガジン 第89号

2012年2月29日配信  発行責任 公益財団法人ハイライフ研究所 事務局


<今号の内容>

1.都市生活者の生活意識・ライフスタイルの実際2011|第4回 大震災前後の消費生活の変化を見る
2.自立・自律型地域をめざして|第8回 まとめ
3.千葉県A地区I地区、仮設住宅生活者支援活動|第22回
4.ハイライフセミナー開催のおしらせ|「来るべきコミュニティへの予兆」


 

1.都市生活者の生活意識・ライフスタイルの実際2011

第4回 大震災前後の消費生活の変化を見る
都市生活者の「家計」(収入と支出)現代事情


昨年の平成23(2011)年3月11日に東北地方を大地震と大津波が襲った。原発も放射能を撒き散らした。あの日からまもなく1年目を迎える。

大地震・大津波、原発事故による放射能物資の拡散、電力供給の低下などなど、それこそ今だかつてない出来事により、不信・不安の生活が蔓延する日本社会になってしまった。ここ2年間はどうにかこうにかプラスであった日本の経済成長率は、この出来事のせいだけではないが、再びマイナスとなったようだ。現在も震災後の復旧はままならず、被災地での瓦礫の処理量は5%だという。そして、まだ3千人近い人が行方不明だという。

大地震・大津波や原発事故について政治や行政レベルでの総括はまだされていないが、今やるべきことは、この1年間に起こったこと、その時々の対応や受け止め方、起こったことの因果関係をきちんと整理することだ。

今回のレポートは、被害者でもある東京在住者と大阪在住者が東日本大震災の以前と以降で、実際にどのような生活の変化があったのかを「アンケート調査(昨年10月実施)」から分析したものである。

生活のあり方(収入や支出と生活のゆとりなどを中心)や震災前後の消費者心理の変化などを見た。



執筆:立澤芳男(マーケット・プレイス・オフィス代表)

 

詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?cat=105

 


2.自立・自律型地域をめざして

第8回  まとめ

自立・自律型地域をめざして

ポスト・フクシマの時代において、いかに地域のサステイナビリティを維持し、そしてその地域力を醸成させていくのか。

その方法論を検討するシリーズの最終回。これまでに配信された連載のポイントを振り返ります。このシリーズ「自立・自律型地域をめざして」を企画した背景には、そもそもの地域の疲弊がありました。

長引く不況とグローバル経済による地域経済の疲弊、そして経済が成熟化したことによる公共事業に依存していた経済システムの破綻、さらには人口の減少。地域が抱える課題は山積みですが、中央にも市場にも、それを解決するような知恵はなく、地域は自ら立ち上がって、自らの将来指針を策定して、自らの未来を創造していく。いわゆるセルフ・ヘルプで地域の問題を克服していくことの意義を検証したいという意図がありました。

しかし、実際、企画をたてて、動画をつくりはじめようと検討している段階で3月11日を迎えました。

3月11日の震災、そして、さらにはそれを契機とした原発事故は、ある意味でもう選択肢を与えられないまま、被災地の地域は自律していかなくてはどうにもならないような状況に追い込まれました。

政府、企業に依存できなくなった時に、いかにして地域がサバイバルしていくのか。このような課題に突如、被災地は直面したのです。そして、これは被災地だけではありません。我々も、このような状況にいつ追いやられるか分からない。安定しているかのように思えていた社会構造が思いの外、脆弱であるということを我々は思い知らされたのです。

このような事態を踏まえ、この「自立型地域を目指して」は新たに、「ポスト福島の時代において、いかに地域のサステイナビリティを向上させるか」ということもサブ・テーマとし、その処方箋を検証しました。


取材・構成
服部圭郎 明治学院大学教授

撮影・編集
熊倉次郎 リベラルアーツ総合研究所

制作統括
萩原宏人 公益財団法人ハイライフ研究所

制作・配信
公益財団法人ハイライフ研究所

 

詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?cat=100

 


3.千葉県A地区I地区、仮設住宅生活者支援活動

第22回活動記録(平成24年2月7日)旭仮設住宅

仮設住宅生活者 支援活動

今年の冬は日本各地で豪雪が報じられており、千葉県でも例年になく寒い日が続いていたが、今日は寒さも緩み、比較的温かな雨の日である。
森は相変わらず、11日の大学主催の「空とぶクジラ絵本コンテスト」授賞式の準備のため参加できず、松下と4年次生2名、大学院生1名で担当することにした。
メニューについても、森が不参加となったため急遽、「ちょい編み襟巻き」を松下が担当することになり、出発前に5分ほど森から手ほどきを受けての出発となった。A地区仮設住宅の参加者はいつも比較的年齢の高い方が多いので、場合によってはメニュー変更も考え、数種類の材料を車に積み込んだ…


執筆
LLPまち・コミュニケーション研究会 友田修
城西国際大学福祉総合学部 松下やえ子 森洋子

 

詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?cat=104

 


4.ハイライフセミナー開催のおしらせ

※残りの席数が僅かとなっております。ご参加ご希望のかたはお急ぎください。

第22回 ハイライフセミナー|「来るべきコミュニティへの予兆」
―変化への知恵はあるのか―

主催:公益財団法人ハイライフ研究所

開催日時:2012年3月13日(火) 14:00~17:30

会場:ヴィラフォンテーヌ汐留ホール
(東京都港区東新橋1-9-2 ヴィラフォンテーヌ汐留1階ホール)  会場アクセス

◆開催趣旨

世界規模では人口爆発、他方先進国と東アジア諸国は少子高齢化(人口停滞や人口減少)、という二重の過程が進んでおり、異なる問題を引き起こしています。その中で、日本では、経済的な混迷、過度の市場原理主義、競争原理主義によって、社会の絆は痛み、格差と貧困の問題は深刻化してきています。そして今社会の中に大きな不満と怒りの声が広がってきています。

この危機回避を、経済成長にすがるこれまでの問題解決の方法論に求めるには限界があることは明らかです。今、社会を構成している市場経済圏の外にあるもう一つの社会構成要素である「コミュニティ」に問題解決の新たな契機を求める動きに注目が集まってきています。

公益財団法人ハイライフ研究所の昨年からのコミュニティをテーマにした研究「次世代の都市生活を豊かにする知恵のアーカイブの研究」は市場経済圏外にある本来の社会の中心であるはずのコミュニティに問題解決の「知恵」の源泉を求め、コミュニティの再生を図ることにより、真の「豊かな生活」を生み出して行くライフスタイル(ライフリテラシー)へとつなげようとする研究です。

研究の発端は1970年に出版された「人間都市」(『別冊都市住宅No.1』鹿島出版会刊)という未来への提言書でした。高度成長型社会への批判とその解決策を10項目に分けて具体的に示したものです。1970年前後は、世界的な反体制運動があり、その後の住民運動・市民活動、NPO活動などの契機となっていきました。しかしながら現実の社会は、「人間都市」から40年、その提案とは相反するものとなってしまい、金融危機やエネルギー危機に端的にあらわれているように、都市、農業、福祉、教育、雇用など様々な分野が危機に瀕してきています。

周知のように日本の社会は多くの問題を抱え、深い痛手を負っている最中に、私たちは未曾有の複合大災害「3.11」を経験しました。多くの人々が日常という本当に大切なものを失いました。そして大惨事に対するショック以上に「信じていたものからの裏切り」に対する怒り、頼るものを失った寄る辺無さ、施され選別されることへの不信感等々は、個々人がコミュニティの持つ機能の重要性を再認識するに十分なきっかけとなりました。それは、これまでのライフスタイル(ライフリテラシー)も転換をせざるを得ないということの「気づき」でもありました。「消費」「所有」「競争」などに代表される価値から、「生産」「共有」「共助」「贈与」などの価値を重視する暮らしへの転換が求められているということではないでしょうか。

このたび、2年間の研究成果の報告・発表を目的として、「来るべきコミュニティへの予兆」と題してセミナーを開催することとなりました。上記趣旨文にあるように、人々の価値観もライフスタイルも変容しているのに、社会の基本構造は変われないでいます。この状況に、短気を起こさずに冷静に対処していくための方策の検討をこのセミナーの場で出来ればと思っております。一人でも多くの方々のご参加を期待しております。


◆実施概要

◇第一部  研究報告、研究総論の発表

過去との比較によるコミュニティ論
柏木 博 デザイン評論家、武蔵野美術大学教授

ケアを軸としたコミュニティづくり
長沼行太郎 文化学院クリエイティブ・メディアセンター主任研究員

コミュニティに果たすアートとまつりの役割
大竹 誠 現代デザイン研究室主宰

非常時(紛争と災害)から考えるコミュニティ再生
伊藤 剛 有限会社ASOBOT代表取締役

◇第二部  パネルディスカッション
研究発表者およびゲスト市民シンクタンクひと・まち社の池田敦子さん によるパネルディスカッション

◆参加費:無料

◆お申込方法:
ハイライフ研究所セミナー事務局あてに、メールまたはFAXでお申し込みください。

「第22回ハイライフセミナー参加申込」と記載し、以下の必要事項とともに、下記宛先までお送りください。

・貴社名《団体名》
・ご所属/御役職
・ご芳名
・電話
・FAX
・メールアドレス

<宛先>
ハイライフ研究所セミナー事務局(担当: 萩原、高木) 
メール info@hilife.or.jp FAX 03-3563-7987

FAXでお申し込みの方は以下のリンク先を印刷しご利用ください。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2012/22hls_apply.pdf

登壇者プロフィール


柏木 博 (かしわぎ ひろし)

デザイン評論家。武蔵野美術大学教授。近代デザイン史専攻。
1946年神戸生まれ。武蔵野美術大学卒業。
著作:『家事の政治学』(青土社)、『モダンデザイン批判』(岩波書店)、『「しきり」の文化論』(講談社)、『玩物草子』(平凡社)、『探偵小説の室内』(白水社)ほか。6月24日から『ムサビのデザイン展』『WA展』(武蔵野美術大学美術館)監修。



長沼 行太郎 (ながぬま こうたろう)

文化学院クリエイティブ・メディアセンター主任研究員。
専門は、近代文学と思想、メディア論。
1947年長野県生まれ。早大・都立大(院)卒業。
「NPO法人くらしとお金の学校」理事として地域社会での「老い」の問題に取り組む。
著作:『思考のための文章読本』(筑摩書房)、『日本語表現のレッスン』(教育出版)、『嫌老社会 老いを拒絶する時代』(ソフトバンククリエイティブ) ほか。



大竹 誠 (おおたけ まこと)

現代デザイン研究室主宰。
東京造形大学非常勤講師。青山学院大学非常勤講師。
1944年東京生まれ。武蔵野美術大学卒業。
都市をフィールドにデザインの調査・研究を続ける。
著作:『アーバン・テクスチュア』(住まいの図書館出版局)、『街の忘れがたみ』(ギャップ出版)、『現代デザインを学ぶ人のために』共著(世界思想社)ほか。



伊藤 剛 (いとう たけし)

クリエイティブ会社 ASOBOT inc.代表取締役。
東京外国語大学非常勤講師。NPO法人『シブヤ大学』理事。
1975年生まれ。明治大学法学部卒。
若者たちの不満から地域活性を行うプロジェクト『ハイジャック会議』、ジャーナル・タブロイド誌『GENERATION TIMES』、ボスニア・イラク・アフガニスタンなど紛争国の学生と共にコミュニケーションの視点から平和構築を考える『PEACE COMMUNICATION』など、さまざまなコミュニケーション分野のプロジェクトを行う。

ゲストプロフィール


池田 敦子(いけだ あつこ)

高次脳機能障害者支援NPO法人VIVID(ヴィヴィ)代表理事。
市民シンクタンクひと・まち社理事。
1964年 武蔵野美術学校(商業デザイン専攻)卒業
1983年~1987年 生活クラブ生協東京理事
1985年~1997年 東京都議会議員
1998年 市民シンクタンクひと・まち社設立
2000年 自治体政策研究会発足、主宰(現在に至る)
2002年 東京都福祉サービス第三者評価機関認証 
2005年 日本社会事業大学専門職大学院福祉マネージメント研究科入学(2006年卒業)
2007年 高次脳機能障害者支援NPO法人VIVID(ヴィヴィ)設立
2010年 新宿区に「市民後見を考える会」結成  

 


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ハイライフ研究所のメールマガジンHigh-LifeDATAFILEに関するご意見・ご感想は、info@hilife.or.jpまでどうぞ!

 


編集/発行 公益財団法人ハイライフ研究所
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目6番12号正栄ビル5階
FAX:03-3563-7987
E-mail:info@hilife.or.jp


ご意見・ご感想がございましたら、
お問い合わせページまたはinfo@hilife.or.jpよりお知らせください。
ハイライフ研究所のメールマガジン
公益財団法人ハイライフ研究所のウェブページにアクセスくださりありがとうございます。
ハイライフ研究所では新しい報告書や連載記事、無料セミナーのご案内を毎月2回メールマガジンにて配信しております。ぜひ購読をご検討ください。無料お申し込みはこちらから。

公益財団法人ハイライフ研究所

アクセスランキング ベスト30