財団法人ハイライフ研究所メールマガジン

ハイライフ研究所メールマガジン 第85号

2011年12月28日配信  発行責任 公益財団法人ハイライフ研究所 事務局


<今号の内容>

1.都市生活者の生活意識・ライフスタイルの実際2011|第2回 今年の話題は誰がリードしたのか
2.心地よい都市と地方を再創造する論点|第3回 根本祐二氏インタビュー
3.2020年の都市居住、その佇まいを探る。~持続可能な都市居住をめざして
4.自立・自律型地域をめざして|第7回 続・地産地消
5.千葉県A地区I地区、仮設住宅生活者支援活動|第18回
6.スウェーデンの市民と原発、そして持続可能な社会のビジョン
7.起→〔承の2011年〕


1.都市生活者の生活意識・ライフスタイルの実際2011

第2回 今年の話題は誰がリードしたのか

本シリーズは、ハイライフ研究所が実施した「都市生活者意識調査2011」(2011年10月実施)の調査結果を元に、既存データも活用し現在の生活者の生活価値観や生活行動の実際を見ますが、第一回の今回は、この一年間、都市生活者はどのような思いで過ごしたのかをみました。

おそらく100年後も、2011年は「東日本大震災が起こった年」として人々に記憶されるだろうし、原子力発電所の事故も含め、「歴史の転換点」として位置づけられ、後々の社会や人々の生活に大きな影響を与えた年だと、捉えられているに違いありません。
2011年が終わろうとしている現在でも、復興は思うように進まず、被災者をはじめ、日本国民の心の傷も癒えることはない。
それだけ大きな出来事だったからこそ、「絆」という言葉が強烈なイメージとして、人々の脳裏に焼き付いているのでしょう。

大災害を抜きにしても、大きな話題に事欠かないこの1年間を、本調査では「今年最も気になったこと流行・ヒット商品・関心ごと」について、その認知率と関心度について聞いてみました。

その認知と関心はどのような年齢世代がリードしてきたのか、しているのか、また、それらの情報を受発信する「情報に対する意識と態度」についても調べ、現在の都市生活者の情報環境についてレポートします。



執筆:立澤芳男(マーケット・プレイス・オフィス代表)

 

詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?cat=105

 

 


2.心地よい都市と地方を再創造する論点|第3回 根本祐二氏インタビュー

■テーマ 「崩壊寸前の社会インフラをPPP、PFIで再生する」

心地よい都市と地方を再創造する論点

<主旨>
戦後の高度成長経済と共に整備されてきた道路、橋梁、上下水道、公共施設などの社会インフラが、これから本格的な更新時期を迎えています。つまり、改修、補修、更新すること無しにこのまま放置すると老朽化が進行し、倒壊等の重大な事故に直面することが予見されます。

しかし、これらの社会インフラを更新するためには、膨大な予算が必要となり、現在の国や地方の財政逼迫状況の中では、充分な予算を確保することは大変難しいのが現状です。さらに、少子高齢化が進行する我が国では、社会インフラの利用減も予想され、過剰社会インフラの維持や削減も大きな問題となっております。

これらの課題を解決するためには、国や自治体が社会インフラの現状や問題点を的確に把握し、選択と集中を行い、新しい公共の考え方を導入して、新たなスキームを形成する必要があります。

本インタビューでは、この分野の第一人者である根本祐二東洋大学教授に、社会インフラ更新の問題点、そして対応策、さらに市民参加等も含めた新しい公共などについて、詳しくお話をお伺いします。

■根本 祐二(ねもとゆうじ)氏 プロフィール

東洋大学大学院経済学研究科教授、東洋大学PPP研究センター長。
1954年鹿児島県生まれ。78年東京大学経済学部卒業、日本開発銀行(現日本政策投資銀行)入行。地域開発部、米国ブルッキングス研究所客員研究員、設備投資研究所主任研究員、地域企画部長などを経て、06年東洋大学経済学部教授に就任。

専門は、公民連携、地域再生。内閣府、国土交通省、東京都、横浜市などで公職多数。
著書に、『朽ちるインフラ』(日本経済新聞社)、『公民連携白書』(共著、時事通信社)、『地域再生に金融を活かす』(学芸出版社)、『マルチ・エンターテイメント・ビジネス』『テーマ・パークの時代の到来』(以上、ダイヤモンド社)などがある。

詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?cat=103

 

 


3.第21回ハイライフセミナー

2020年の都市居住、その佇まいを探る。
~持続可能な都市居住をめざして

2020年の都市居住、その佇まいを探る。

2011年11月15日(火)、ホテル・ヴィラフォンテーヌ汐留(東京)において第21回ハイライフセミナー「2020年の都市居住、その佇まいを探る。~持続可能な都市居住をめざして」が開催されました。

20年におよぶわが国のデフレ経済は社会のいたるところに歪みをもたらし、人口減少時代に切りかわった今、猛スピードで超高齢化社会へ向かうところとなっています。都市生活者にとって、豊かな未来への手ごたえを実感するのが年々、困難になりつつあります。そして、3.11。東北の景色と地図が一変してしまった惨状。歴史上、都市居住の持続可能性が今日ほど問われている時代はないといえます。

こうしたなかで、都市居住の豊かさの研究と実践に取り組んできた専門家を招いて、手の届く近未来2020年、都市居住をほんの少し魅力的なものにしていくための知恵を交換するセミナーを開催することにいたしました。

セミナーの内容をシリーズでお届けしてまいります。
今回は、主催者挨拶と、榎本元氏のプレゼンテーション「一億総“主人公”時代 ~個が未来をつくる」をお届けします。

 

◆主催者挨拶
高津 伸司 公益財団法人ハイライフ研究所 副理事長

<プレゼンテーション>
◆一億総“主人公”時代 ~個が未来をつくる
榎本 元 株式会社読売広告社 都市生活研究所所長

 

◆日時:2011年11月15日(火) 15:00~18:00
◆会場:ホテル・ヴィラフォンテーヌ汐留
◆主催:公益財団法人ハイライフ研究所
◆協力:株式会社読売広告社

詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?p=5679

 

 


4.自立・自律型地域をめざして

第7回 続・地産地消

自立・自律型地域をめざして

ポスト・フクシマの時代において、いかに地域のサステイナビリティを維持し、そしてその地域力を醸成させていくのか。

その方法論を検討するシリーズの第7回。前回にひきつづき「地産地消」をテーマに考えます。

前回はニューヨークのファーマーズ・マーケットに注目しましたが、今回はより日本の現実にひきつけて考えたいと思います。

お話をお聞きするのは横浜市戸塚区で農園を経営されている大木敏幸さん。
大木さんはできるだけ農薬を使わない、安全でおいしい旬の野菜を生産し、地域の小学校や大学の学食などに提供し、大好評を得ておられます。

インタビューのテーマは農家から見た「地産地消」。
農家にとって「地産地消」にはどのような意義やメリットがあるのか、率直なお話をうかがいました。

<農家からみた地産地消のメリット>
お互いの顔が見え、おいしいと言ってもらえる
市場の事情に左右されず、旬の野菜を提供できる
学校から家庭まで、地域との関係性が深まる
畑が見えるため、安全への取り組みが評価されやすい


取材・構成
服部圭郎 明治学院大学教授

撮影・編集
熊倉次郎 リベラルアーツ総合研究所

制作統括
萩原宏人 公益財団法人ハイライフ研究所

制作・配信
公益財団法人ハイライフ研究所

 

詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?cat=100

 

 


5.千葉県A地区I地区、仮設住宅生活者支援活動

18回 A地区仮設住宅訪問12月6日(火)

仮設住宅生活者 支援活動

今にも降り出しそうな空模様の中、松下は大学を出発する直前に環境社会学部の教員が育てたパンジーとビオラの苗を車に積み、開始時間の10分前に集会所に到着した。

車を止めて荷物を降ろしていると、そこへシルバーカーを押して通りかかったのは、「絵手紙」の時に思わず立ち上がって、けん玉に挑戦したSさんである。日課としている夕方の散歩らしい。

松下が「ちょうど良い時にお会いしました。これから、クリスマスの飾りを作るのでご一緒にどうですか。」と声をかけると、「股引姿じゃ、みっともねえから」と歩き出す。「寒いので、上に1枚ズボンをはいて来てください。待ってます。」と、後ろから声かけする。

集会所には、いつも協力してくださる千葉県介護福祉士会の二人と女性が1人待っていた。会場の準備を託し、松下は戸別に声かけに廻る。先程の股引のSさんの隣りのIさん(常連の女性)は、戸外で一心にバケツに手を入れて何やら作業をしている。

「こんにちは」と声かけすると、驚いたように「今日だったの。今日はダメだよお。今、野栄町に行っていわしをバケツ一杯買ってきたから、これを始末しなきゃなんないよ。妹が好きだから酢漬けにして送ってあげようと思って・・」と、話しながらも手を休めずに背黒いわしの下ごしらえをしている。「今日はクリスマス飾りを作ります。それほど時間がかからないので、遅れても大丈夫ですから来てください。」というと、「わかったよ。塩したら、行くよ。」と、一層忙しく手を動かしている。

更に、2列目3列目と声かけして廻ると、綿入り袢てんを着たHさんが顔を出す。誘うと「寒いから、こたつにもぐっていたよ。」と言いながらも、いつもの馴染みの顔に安心したのか、すぐに同行した。途中、Tさんにも声かけすると、Tさんもすぐに「それじゃあ」と立ち上がり、同行した…


執筆
LLPまち・コミュニケーション研究会 友田修
城西国際大学福祉総合学部 松下やえ子 森洋子

 

詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?cat=104

 

 


6.スウェーデンの市民と原発、そして持続可能な社会のビジョン

スウェーデンの市民と原発、そして持続可能な社会のビジョン

スウェーデンの市民はどのように原発とつきあってきたのか。

今回は、持続可能なスウェーデン協会の日本代表を務める、レーナ・リンダルさんにご講演いただきます。
レーナさんはスウェーデンで国民投票とチェルノブイリ事故を経験し、その後20年以上、市民の視点をもって環境やエネルギーの分野で、日本とスウェーデンを結ぶ活動を続けてきました。今回の講演ではそれらの個人的経験も交えてお話いただきます。

スウェーデン研究連続講座|スウェーデンの市民と原発、そして持続可能な社会のビジョン
会場 :スウェーデン大使館オーディトリウム(東京)
日時 :2011年10月24日18:00-20:00
主催 :(社)スウェーデン社会研究所

 

詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?p=5729

 

 


7.起→〔承の2011年〕

都心の繁華街もイルミネーションが夜を彩り、心なしか足早に家路を急ぐ人々。2011年は残すところ数日、2012年が目の前。

2011年は世界中で歴史的な出来事が勃発した。中東・北アフリカの民主化闘争、米国・欧州の財政危機、そして共通している過激化する若者のデモ、おそらくこれらの混乱は2012年にも引き継がれるものと思われる。「もったいない」文化を世界に知らしめたワンガリ・マータイ氏が亡くなったのも確か今年である。これほど、大きな出来事が世界を覆ったにも関わらずそれぞれの記憶の位置が鮮明にならないのは、「東日本大震災」と「フクシマ原発事故」の衝撃があまりにも大き過ぎたからに他ならない。東日本大震災は日本の歴史に、原発事故は世界の歴史に刻まれることになる。日本が世界に誇った「安全・安心」のブランドも大きく毀損した。

当財団は2010年に公益財団の認定を受け、これまでの活動の視線を上げるとともに、取り組みに深さを求めていくことにした。思い返せば2010年はCOP16(メキシコで開催されたポスト京都会議の世界会議で、地球温暖化防止の世界ルールづくりの会議)、COP10(名古屋で開催された<生物多様化条約>会議)がペアとなって低炭素化社会への転換の必要性と環境・資源の有限性を告げていた。一方、「新たな公共」を標榜するNPOの活動もまた地域で連帯の輪を広げて奮闘していた。2010年、「持続可能な社会」に向かうエネルギーが胎動していたのである。そして2011年、3.11が襲った。都市生活者ひとり一人が「安全」と「安心」の価値に気づき、人と人のつながり-すなわち「社会」の意味を問い直すことに立ち至った。本年を代表する漢字に「絆」が選ばれたように。持続可能な社会への思いは、起→承へと位相を上げたのである。

2012年は、わが国固有の問題として高齢化・少子化が重低音のように響く中で、社会保障コストの世代間の負担、固有の風土を継承した地域力の向上、新たな雇用の創出、世界に向けた日本の価値の再構築、などと向き合わざるを得ない。都市生活者の価値観や生活行動はさらに拡散と収斂を繰り返していく。そこに、〔転〕の姿が広範に立ち現われてくるものと思う。
当財団は今後ともより一層、社会の進化、都市の佇まい、都市生活者の立ち居振る舞いを暖かく見つめていきたい。

この1年、当財団のメールマガジンの愛読に感謝するとともに、皆さまが良い年を迎えられることを祈念致します。


2011年12月   公益財団法人ハイライフ研究所
代表理事 高津伸司

 

 


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