財団法人ハイライフ研究所メールマガジン

ハイライフ研究所メールマガジン 第84号

2011年12月14日配信  発行責任 公益財団法人ハイライフ研究所 事務局


<今号の内容>

1.エイジングとデザイン|第3回「ヒアリング―2」
2.千葉県A地区 I 地区、仮設住宅生活者 支援活動|第17回
3.新刊書籍のご案内|世界が賞賛した日本の町の秘密
4.Google Map|持続可能な社会への取り組み
5.スウェーデン社会研究所主催連続講座|2011年配信内容一覧


1.エイジングとデザイン

第3回 「ヒアリング―2」

「エイジングとデザイン」研究の調査の主な舞台となったのは、コミュニティカフェとして地域活動を展開している「コミュニティカフェみぬまハウス」です。
.エイジングとデザイン

ヒアリングを重ねるにつれ、「コミュニティカフェ」に参加し、互いに声を掛け合って生きてゆこうとされている女性たちの自立と共助への意識の高さには、改めて私たちも感心させられると共に、敬服する部分が実に多くあります。

身体的な老化や疾病を口にされても、感覚や感受性の豊かさや健全さには正直想像以上のものがあって驚かされもします。

これまでのヒアリング体験を通して、一つ明らかに指摘できることがあります。それは、一般的に高齢者とくくられる被験者の皆さんが今回の様な「感覚」についての会話(調査)に対し、そのものを大変楽しんで、しかも能弁に自身の感覚について語りえることでした。感覚について語ることが皆さんには苦痛でない様に感じられました。高齢者が自身の感覚を思うままに語ると云うことの意味を考える必要があるかと思います。まずは、その様な機会が極めて少ないこと、しかも若い人たちと感覚について語り合うと云うことの機会がとても少ないことなどを考え合わせると、自身の感覚を他者に示し、少しでも感覚共有がそこに見い出せるとしたら、少し心豊かになれるのではないか、感覚についてのヒアリングがその様な場や機会をもたらすものになったと思われます。
改めて「感覚」を媒介とする異世代との交流の余地と可能性を想わせるものになった様な感じを持ちました。(真壁)

研究チーム
真壁智治(M.T.VISION)
チームカワイイ(共立女子大学)

 

詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?cat=101

 

 


2.千葉県A地区 I 地区、仮設住宅生活者 支援活動

第17回 I地区仮設住宅訪問 11月22日(火)

仮設住宅生活者 支援活動

既に11月半ばというのに冬の気配は無く、青空の中に風力発電の風車がくっきりと見える。I地区仮設住宅の近くには巨大なホームセンターがある。スーパーマーケット、家電、雑貨、クリーニング、軽食、携帯ショップ、銀行ATM、薬局そして介護用品ショップといった構成である。巨大な店内はうんざりするほど移動距離が長い。午後2時の店内は客が疎らで、ほとんどが高齢者だ。一直線に並んだ棚の間にぽつんと背中の曲がったお年寄りが立っている。ひとりのお年寄りが欲しいモノを手に入れる空間としては、圧倒的な物量だ。しかも数年先には粗大ゴミになりそうなモノばかりである。多分、仮設住宅に住む人は既にここで仕入れたモノに囲まれているのだろう。

午後2時30分、集会所に到着。既に松下、森、福祉総合学部の学生3名が会場の準備を済ませていた。

今回は造形活動ではなく茶話会だ。7か月間毎月一回造形活動を共にして、仮設住宅の住人と関係が近づいたように感じたからである。主に独居高齢者エリアに声掛けして廻る。13名の参加である。そのうち男性2名、女性2名が初めての参加であった。男性は独居高齢者エリアの顔馴染みである。顔馴染みであったが造形活動は敷居が高かったようだ。今回はお茶飲みということで参加となった。女性2名は家族世帯の高齢者である。

茶話会には一人一品持ち寄りということを伝えておいた。リーダー格の女性が一人だけ、手料理を作ってきた。玄人の料理のようで、それを褒めると津波の前は料理で商売をしていたという。その他は参加者の一人が買ってきたお菓子、松下と筆者(友田)の持ち寄り料理で会を始める。参加者は生活支援アドバイザー2名、学生3名、松下、森、筆者を加えて19名である。

大学祭でのイベントが終わり、90才の男性は充実感から脱力感へ移行し、少し元気がない。いっぽう女性陣はにぎやかだ。
初めて参加のいつも威勢が良くちょっと口の悪い男性は、目にも鮮やかなピンクのタートルネックを着ている。また、以前何回か参加してくれた小学生のおばあちゃん(おばあちゃんといってもまだ若い)も始めてだ。もてなす側にまわって下った。

準備は若いおばあちゃん、松下と森、学生、そし今回筆者は手づくりのパンを持参したので、切り分けを担当した。始まるのを待つ人はこれまでの活動に参加した方々だ。

テーブルの上には持ち寄ったお菓子や漬け物、果物が並ぶ。昼間なので紙コップにお茶が注がれる。始まりの挨拶がなかなか始まらない。雑談はにぎやかになる。ピンクの男性は女性達の人気者だ。 きっと小学生の頃の子供会の風景そのものなのではないだろうか。

果物の皮むきのために湯沸かし室に居る松下と若いおばあちゃんは、作業をしながら話しこんでいる …


執筆
LLPまち・コミュニケーション研究会 友田修
城西国際大学福祉総合学部 松下やえ子 森洋子

 

詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?cat=104

 

 


3.新刊書籍のご案内|世界が賞賛した日本の町の秘密

告知|世界が賞賛した日本の町の秘密

地域と地球を救く!?
日本発まちづくりの極意


カルチュラル・ランドスケープ研究の第一人者が日本で発見した「日本人が気づいていない」町の素晴らしさ!

これからの町の姿を考えたときにキーワードになるもの―それは「エコ」「持続可能」「コンパクト」。いままでのような高い経済成長が望めず、化石燃料などの枯渇もささやかれる現代において、先進各国では町の姿から次の時代を模索している。そうしたなか、世界が日本に注目しはじめた!街の構造、交通インフラ、交通手段、景観、そしてそれらと結びついた日本人の習慣にこそ、世界がめざす方向のヒントが詰まっている。

『世界が賞賛した日本の町の秘密』

出版社:洋泉社 出版年月日:2011/12/6 定価:本体760円+税

著者略歴
リーブス,チェスター
1945年アメリカ・ニューヨーク生まれ。ヴァーモント大学歴史学科名誉教授、ニューメキシコ大学歴史保全地域学科非常勤講師。また、フルブライト奨学金を二度受け、東京大学、東京藝術大学の客員教授を務めたことがある。専門は、カルチュラル・ランドスケープ史、都市文化史など

服部 圭郎
1963年東京都生まれ。明治学院大学経済学部経済学科教授。東京大学工学部卒業、カリフォルニア大学バークレイ校環境デザイン学部大学院修士課程修了。専門は都市・地方計画、都市デザイン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.yosensha.co.jp/book/b94920.html

 

 


4.Google Map|持続可能な社会への取り組み

仮設住宅生活者 支援活動

ご存知でしたか。
「世界のどこで、どんな取り組みが行なわれているのか?」
公益財団法人ハイライフ研究所では、Google Map上に事例研究のレポートを配置しています。

世界各地で取り組まれている公共空間の再生プロジェクトや、省エネルギー型コミュニティの構築など、新たな都市空間のあり様やライフスタイルの動きを、Google Mapをドラッグしながら探してみてください。

題名の横にビデオカメラのアイコンがあるものは映像つきのレポート、オレンジ色のPDFアイコンがついているレポートは報告書をご覧いただけます。

http://www.hilife.or.jp/wordpress/?cat=3

 

 


5.スウェーデン社会研究所主催連続講座|2011年配信内容一覧

福島第一原発の事故後、ドイツでは老朽化が疑われる原発8基の一時停止が決定。また、イタリアで6月に実施された国民投票では、投票者の90パーセント以上が原発建設に反対を表明するなど、原子力エネルギーをめぐる議論が世界的な高まりをみせました。

こうしたなかで、東京のスウェーデン大使館を会場に、社団法人スウェーデン社会研究所の主催による連続講座が、5月から開催されました。「フクシマ」後の危機管理体制やエネルギー政策、持続可能なライフスタイルをテーマにした連続講座です。

公益財団法人ハイライフ研究所では、今後の都市生活における持続可能なエネルギーのあり方を考える立場から、社団法人スウェーデン社会研究所の承諾を得て、これらの講座の映像収録と配信を実施してまいりました。

 

スウェーデン社会研究所主催
「スウェーデン研究連続講座」

主催:社団法人スウェーデン社会研究所
撮影・配信協力 :公益財団法人ハイライフ研究所

 

■配信内容一覧

◆5月 <第109回 スウェーデンの原子力政策|福島第1の影響>

講師:ステファン・ノレーン スウェーデン大使 (当時)
    アンダース・カールソン スウェーデン大使館科学技術参事官

<スウェーデンの原子力政策|福島第1の影響>

<スウェーデンの原子力政策|福島第1の影響>

「あまり知られていないことですが、25年前のチェルノブイリ事故の影響で、スウェーデンの空間放射線量は、今回の福島第一原発事故後の東京と同じレベルにあります」

チェルノブイリ原発事故で大量の放射性物質が飛来し、放射能汚染にさらされたスウェーデンはこれまでどう対応してきたか。また、今回の福島第一原発の事故をどう捉えているか。日本で暮らすスウェーデン市民の安全を守る当局として、踏み込んだ分析と提言を試みる。

 

◆7月 <第111回 スウェーデンの原発と危機管理|東北大震災と地質・地震の不安定性について>

講師:田村 恵美子氏(スウェーデン・コンサルタント、首都大学倫理委員)

<スウェーデンの原発と危機管理|東北大震災と地質・地震の不安定性について>

電力の約半分を原子力に依存する原発大国・スウェーデンでは、徹底した情報公開と民主社会に根ざした危機管理体制が確立されている。福島第一原発の事故によりその危機管理システムに大きな疑問符がついた日本はスウェーデンから何を学べるか。

 

◆8月 <第112回 食品の安全と消費者|スウェーデンの取組みと日本との違い>

講師:マーティン・フリッド氏(「食の安全・監視市民委員会」代表)

<食品の安全と消費者|スウェーデンの取組みと日本との違い>

スウェーデンは25年前に発生したチェルノブリ原発事故による放射能被害がもっとも大きかった国のひとつ。チェルノブイリ事故後、食の安全についてスウェーデンがどのように取組んでいるか、消費者の視点を中心に考える。

 

◆9月 <第122回 原発なしの生活は不可能ではない~スウェーデンからの実証>

講師:ペオ・エクベリ氏(ワンワールド代表、エコライフスタイルアドバイザー)

<原発なしの生活は不可能ではない~スウェーデンからの実証>

「あなたが本当に欲しいのは何? 原発? それともエネルギー?」

スウェーデンがやってきた環境への取り組みは、日本にとって必ず役に立つという信念のもと、環境先進国スウェーデンの取り組みを日本に伝えているペオ・エクベリ氏による講演。

 

◆10月 <第123回 消費者が好きな電力を選べる~スウェーデンの電力市場自由化>

講師:佐藤 吉宗氏(ヨーテボリ大学経済学部 研究員)

<消費者が好きな電力を選べる~スウェーデンの電力市場自由化>

1996年に電力市場を自由化し、発電・送電・売電を分離したスウェーデン。
電力自由化によって市民の暮らしはどう変化したか。経済学者の佐藤氏が一生活者としての視点も交えて紹介。

 

◆10月 <第124回 スウェーデンの市民と原発、そして持続可能な社会のビジョン>

講師:レーナ・リンダル氏 持続可能なスウェーデン協会理事・日本代表

スウェーデンの市民はどのように原発と付き合ってきたのか。スウェーデンで国民投票とチェルノブイリ事故を経験し、その後20年以上、環境やエネルギーの分野で日本とスウェーデンを結ぶ活動を続けているレーナ・リンダル氏が、個人的経験も交えて紹介。

(公益財団法人ハイライフ研究所のウェブサイトにて12月28日より配信予定)

 

 


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