<エイジングとデザイン> 研究予告

目次
1.研究主旨
2.研究ポイント
3.<エイジングとデザイン>HPプログラム
4.プロフィール

 

研究主旨:
世界の先進国でも最も高齢化が急な日本。
<2011年7月現在、女子(86.39才)、男子(79.64才)>
しかし、医療・年金財政の悪化や消費の減退などマイナス面にスポットが当たりがちであり、老いを前向きに生きる議論が不足しているのが現状。
本研究では、高齢者本人を対象にして、「こころを豊かにする」「対人関係を楽しくする」デザインの可能性について研究し、その成果をレポートします。
加齢に伴う高齢者のマインドサポート施策の一助となることを目指すものです。

 

研究ポイント:
これまで「デザイン」は若者を中心対象とする若者文化のシンボル的なものとして存在してきました。つまり「デザイン」には「若さ」がテーマの中に織り込まれ、「若さ」がたえず前提になっていたのです。
こうしたデザインの構造を活かして、高齢者とデザインという、これまで手がつけられてこなかった新しい地平を切り開くことを研究ポイントとします。

高齢者とデザインでは、既に高齢者配慮という「ユニバーサルデザイン」の視点はありますが、それはフィジカルな身体のサポートという側面に限られるものです。本研究では高齢者の「感覚」に注目し、デザインに対してどの様な感覚反応を示すのか、をサーベイします。

高齢者に於ける「感覚」の形成は、直感・本能系による感覚の資質と学習・情報系による感覚の資質の部分が見られますが、高齢化と共に学習・情報系による感覚の入力化が減退してゆくと考えられます。
そうした裡で、高齢者にとっての「高揚感覚」がどの様なものなのかを探ってゆきます。
更に、感覚の「多世代共振」は重要な感覚テーマとなります。
高齢者が感覚を介した若い世代とどの様に繋がることができるのか。
これらの視点は「エイジングとデザイン」の研究展開の上で、特に興味深いものになります。

高齢者にとってデザインへの感覚反応はどの様なものなのか。

・ デザインを受け入れられる感覚領域は
・ 高齢者とデザインの可能性は

こうした点をポイントに「エイジング」と「デザイン」の関係を見直してゆく機会としてゆきます。 (加齢化) (感覚)

はたして高齢者にとって感覚=デザインは希望となりえるのでしょうか。

2011年8月
真壁智治(M.T.VISIONS)
チームカワイイ(共立女子大学)

 

<エイジングとデザイン>HPプログラム

第1回―本研究の狙いと方法、及びデザインの背景についての解説編(2011.10月)

第2回―本研究ヒアリング調査報告①(2011.11月)
・家族
・巣鴨ストリート

第3回―本研究ヒアリング調査報告②(2011.12月)
・コミュニティカフェ女性がメイン

第4回―本研究ヒアリング調査報告③(2012.1月)
・高齢者男子対象ヒアリング

第5回―本研究成果を踏まえた討議(2012.2月)

第6回―本研究のまとめと提言編(2012.3月)

 

プロフィール

真壁智治(まかべ・ともはる)
1943年生まれ。プロジェクトプランナー。武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業。東京芸術大学大学院美術研究科建築専攻修了。同大学助手を経てプロジェクトプランニングオフィス「M.T.VISIONS」主宰。〈建てない建築家〉を標榜し、広汎な知己力と旺盛な構想力を駆使して、戦略的視点に立つ都市・建築・住宅分野のプロジェクトに取り組んできた。
2000年より、都市・建築を「伝える」、「論じる」、「表す」、「現す」ことに専心。時代の大きな変動に向き合い、〈建てない建築家〉の真骨頂を発揮していく。
家を伝える本シリーズ「くうねるところにすむところ」で第2回芦原義信賞を受賞。(2006)。近年、カワイイデザイン研究に力を注ぐ。
主な著書に、「アーバン・フロッタージュ」(住まいの図書館出版)、「感応」(用美社)、「感性工作者の日常発想」(三省堂)、「家のワークショップ」(ワールドフォトプレス)、「これからのくらしとあかり」(エクスナレッジ)、「カワイイパラダイムデザイン研究」(平凡社)などがある。

チームカワイイ
共立女子大学家政学部建築デザイン科「建築産業論」デザインマーケティング演習として2005年より行われた「カワイイ感性価値研究」から派生した有志による建築研究ユニット。
今回の「エイジングとデザイン」研究では、共立女子大学堀啓二ゼミ学部3年生を中心とした「チームカワイイ」チームが当ります。



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