財団法人ハイライフ研究所メールマガジン

ハイライフ研究所メールマガジン 第73号

2011年6月22日配信  発行責任 公益財団法人ハイライフ研究所 事務局


<今号の内容>

1.研究報告|次世代の豊かな都市生活の知恵を探る市民活動アーカイブ構築の研究
2.新しい日本社会をイメージする|第2回 大震災・原発事故!変わる都市・街の景観
3.ミニセミナー|アメリカ都市におけるアートのまちづくり
4.[告知]7月2日(土)|田中正平記念フォーラム(千葉・柏の葉キャンパス)
5.[告知]7月10日(日)|ポスト3.11の「見えない未来」を構想する!(東京・池袋)


1.2010年度研究報告

次世代の豊かな都市生活の知恵を探る市民活動アーカイブ構築の研究

次世代の豊かな都市生活の知恵を探る市民活動アーカイブ構築の研究

 社会が定常化へと向かう中、成長型の経済は「量から質へ」「成長から成熟へ」と、ゆたかさの新たな目標に向かう傾向を強めるとともに、成長経済がもたらした負の結果についても、諸種の領域で深刻な危機的状況が生まれてきている。その危機のひとつは、経済成長のあいだに進行していた従来型の共同体(コミュニティ)の崩壊ないし衰退である。

 従来型のコミュニティが担っていた「豊かな住まいや暮らし方」「面倒見の良い人物や相互扶助の場」「祭りなどで地域を盛り上げる担い手」「役立つ知恵を学べる場」など、たくさんの機能を失った。それを補完するかのように人々は地域を超え、共通のテーマで繋がる「テーマ型コミュニティ」を発達させてきた。その知恵の集積は様々なシステムや制度づくりに大変有効にはたらき、様々な活動のプラットフォームになってきた。従来型のコミュニティはますます衰退していく構造だ。

 本研究は、新たな社会モデルを見通しながら、いかにして崩壊しつつあるコミュニティを立て直し、これからの時代にあった新たなコミュニティを創造するかを模索するものである。

 具体的には、研究の契機であるC・アレグザンダーの「人間都市」における四〇年前の都市への提言を、現代の都市へ再適合するために、現在、すでに活動を行っている市民・市民団体の動きから、最適合=「コミュニティ」再生・再構築のための活動を抽出し、その知恵のアーカイブ化を行おうとしている。

 

研究概要
準備章 研究への取り組み背景と調査テーマ
第1章 地域ケアと居場所づくり
第2章 新しい住まいと暮らし方
第3章 アートと祭によるまちづくり
第4章 学びの場づくり
第5章 コミュニティにおける紛争解決
第6章 アーカイブづくりに向けて
■資料編

研究機関

公益財団法人ハイライフ研究所

研究体制:
研究企画/コーディネート
LLPまち・コミュニケーション研究
柏木博(武蔵野美術大学教授)
大竹誠(現代デザイン研究室)
長沼行太郎(文化学院クリエイティブ・メディアセンター主任研究員)
友田修(LLPまち・コミュニケーション研究会)

調査実施/分析:
大竹誠(現代デザイン研究室)
長沼行太郎(文化学院クリエイティブ・メディアセンター主任研究員)
友田修(LLPまち・コミュニケーション研究会)
伊藤剛(有限会社ASOBOT 代表)

研究協力:
井口典夫(青山学院大学 総合文化政策学部教授)
小川桂以子(株式会社カドベヤ)
榎本元(株式会社読売広告社 都市生活研究所所長)
太田あゆみ(株式会社読売広告社 都市生活研究所)
小林茂雄(東京都市大学 工学部建築学科教授)
古田陽子(HOME)
三浦洋平(公益財団法人ハイライフ研究所 特別研究員)

研究幹事:
仙洞田伸一(公益財団法人ハイライフ研究所 主任研究員)

 

2010年度研究報告
次世代の豊かな都市生活の知恵を探る市民活動アーカイブ構築の研究
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?p=5077

 

 


2.新しい日本社会をイメージする

第2回 大震災・原発事故!変わる都市・街の景観

今年の3月11日にマグニチュード9という大地震が東北地方を襲い、十数メートルといわれる津波が来襲。東北地方の太平洋沿岸都市の多くの街が海に飲み込まれた。その地震や大津波は、首都圏の電力を支える東京電力福島原子力発電所を機能停止させている。発電所は電力供給ができなくなり、東京はじめ関東地方は「計画停電」が実施された。また、レベル7の災害として確認された原発事故での放射能の拡散は福島県全域あるいは関東地方にも広がり、今までの街機能である生産活動や商品供給(商店街など)が麻痺してしまった。

大地震と大津波は東北各地の地域社会のインフラを破壊し、また原発に依存する首都圏の電力エネルギーの供給不足(計画停電)をもたらしたが、その結果、東北地方と首都圏の生産経済、輸送経済、消費経済に多大なマイナスの影響を与えた。
そして、東北各地や首都圏各地での消費者の行動(買い物、レジャーなど)は、3月以降に大きく変わってしまった。需要側(消費者)では、生活不安が続くことで縮小均衡型の消費生活志向を強める一方、供給側(小売業やサービス業など)も節電を強いられ営業が困難になったり、出店戦略を変更するなど、やはり縮小均衡型志向を強めている。その結果、生産者や消費者の生活拠点である街が急激に変わりはじめている。

東日本大地震・大津波、福島原発事故は、生活や経済の効率性の追求、便利さの追及、コスト減を基礎に出来上がった都市の建築物やシステムの様々な安全神話に疑問を呈することを示唆した。そして、その都市を構成する小売業やサービス業が成長の柱としてきた「大量電力使用」「高効率経営」「便利さ追求志向」「売上至上主義」「グローバル化志向」といった経営の在り方の見直しと方向転換を促した。ここでは、大震災の被災地や節電が求められる都市部にある小売業やサービス業が問われていることは何かを追った。

 

詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?cat=99

 

 


3.ミニセミナー

アメリカ都市におけるアートのまちづくり

アメリカ都市におけるアートのまちづくり

2011年6月2日、工学院大学の遠藤 新准教授を講師にお招きし、アメリカ都市における「アートのまちづくり」を通じて、街の再生とアート(活動・コミュニティ)の関係を考える勉強会を開催しました。

映像内容
はじめに
・アメリカ都市の位置
・アメリカにおけるダウンタウン空洞化(中心市街地の空洞化)
・空洞化からの再生・・・「3つの再生現象」と「市街地の断片化」

アートのまちづくり
・Art District/芸術地区
・まちづくりのための多様なプログラム

Lowertown Art District, St. Paul, MN
・アート地区からIT地区へ
・テーマ地区の連鎖的な形成

まとめと考察


講師
遠藤 新 工学院大学准教授

編集・配信

公益財団法人ハイライフ研究所

 

詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?p=5107

 

 


4.[告知]7月2日(土)|田中正平記念フォーラム(千葉・柏の葉キャンパス)

東京大学大学院 新領域創成科学研究科主催講演会
田中正平記念フォーラム
「芸術と技術の出会いによる新領域の創成」

「芸術と技術の出会いによる新領域の創成」


東京大学大学院新領域創成科学研究科は、音楽家と先端技術者のコラボレーションによる電子楽器の発明、発展を題材にして、新領域がいかにして形成され得るかをひも解く、フォーラム「芸術と技術の出会いによる新領域の創成」を7月2日(土)に開催いたします。

この企画は明治期に森鴎外らとともにドイツに留学し、独創的な研究を通じて「純正調オルガン」を発明した音響学者・田中正平博士の業績を記念し、開催するものです。

フォーラムでは、世界的な音楽家・冨田 勲氏とローランド株式会社の創業者・梯
郁太郎氏が登壇。電子楽器を通じて日本の音楽シーンをリードしてきたお二人に、芸術と技術の出会い、そしてそこから生み出される新領域の広がりをテーマに、お話いただきます。

講演の前後には、電子楽器の集大成である電子オルガンの演奏やミニライブもございますので、ぜひこの機会にご来場ください。

また本フォーラムの模様はインターネットを通じてライブ配信されます。
詳しくは以下のURLをご参照ください。
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/K-medaka/tanakakinen/

開催日: 2011年7月2日(土)
時間: 開場/12:30 開会/12:45
会場: 東京大学 柏図書館 メディアホール(千葉県柏市)
入場料: 無料

出演:
シンガーソングライター 井上 侑
ローランド㈱創業者 梯 郁太郎
作・編曲家 冨田 勲
オルガニスト・アレンジャー 橘 ゆり

お問合せ: 東京大学大学院新領域創成科学研究科
TEL:04-7136-4005 FAX:04-7136-4020

 

 


5.[告知]7月10日(日)|日本未来学会(東京・池袋)

日本未来学会主催 公開ワークショップ
ポスト3.11の「見えない未来」を構想する!
~東日本大震災後の中長期的展望と共有プラットフォームの提案~

◆日時:2011年7月10日(日)(13:00~17:15)
◆会場:立教大学池袋キャンパス(14号館5階D501教室)
◆参加無料:(資料代実費1000円程度)

◆ワークショップ・プログラム(14号館5階D501教室)
1.基調講演「3.11の文明史的意味」13:00-13:25
日本未来学会会長 公文俊平(多摩大学教授)

2.イントロ(和田雄志:未来学会常任理事)13:25-13:30
日本未来学会としての立ち位置

第Ⅰ部:問題提起&提案(各発表15分程度)13:30-15:15 進行:鏑木
1)被災地復興手法
(発表1)上田昌文(市民科学研究室)被災コミュニティの再生~大槌町から
(発表2)志賀厚雄(㈱アイランドエコロジー)ふたつの大島をつなぐ

2)持続可能な地域コミュニティの再生・創出
(発表3)小野加瑞輝(NPOミレニアムシティ)

3)「人の復旧・復興」
(発表4)川島みどり(日本赤十字看護大学)震災と被災者ケアの原点
(発表5)小野直哉(京都大学)持続可能なヒューマンケア

4)ネクスト・クライシス
(発表6)清水正信(IPCC)または和田ー東海地震の影響予測

5)社会的合意形成
(発表7)鏑木孝昭(HOSP!)よりよい社会的意思決定のための「中間団体」

第Ⅱ部:全体討論 15:45-17:15 進行:和田
1)「3.11」で見えてきたこと、まだ見えていないこと
2)今後、何を、いかに、なすべきか(What、How、Who)
3)総括~未来学会としての「ポスト3.11行動宣言」
発表者および以下の指定討議者(discussant)
菊地眞(防衛医大副校長)、吉井博明(東京経済大学)、
高橋英輿(コミュニティネットワーク協会)他予定

◆お申し込み
参加を希望される方は、
氏名、所属、日本未来学会の会員の場合はその旨明記の上、
以下のメールアドレス宛先にご返送ください。
メールアドレス yj.wada@iftech.or.jp
※メール件名に「平成23年度日本未来学会ワークショップの件」とご記入ください。

 

 


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