財団法人ハイライフ研究所メールマガジン

ハイライフ研究所メールマガジン 第61号
2010年12月22日配信  発行責任 公益財団法人ハイライフ研究所 事務局


<今号の内容>
1. ハイライフデータファイル2010 「都市生活者の生活意識・ライフスタイルの実際」
2. 都市の未来とライフスタイルの創造|第2回 井口典夫氏
3. 豊かな公共空間をつくる|第8回 トマス・ジーバーツ氏へのインタビューを終えて
4. ヨーロッパから学ぶ「豊かな都市」のつくり方
5. 高橋順一教授のライプツィヒ通信
6. 環境首都コンテスト|全国フォーラム2010 [水俣] 前編


1.ハイライフデータファイル2010
都市生活者の生活意識・ライフスタイルの実際

第2回 ストレスたまる現在の都市生活

ハイライフ研究所が実施した「都市生活の意識と実態に関するアンケート調査」(2010年10月実施)の調査結果を元に、既存データも活用し現在の生活者の生活価値観や生活行動の実際を見ます。

生活者の価値観や生活行動は、収入の高低、子供の有無、家族の多少、ローンの有無、若年層の未既婚、高齢者介護の有無、居住地などなどによって大きく異なり多種多様です。従ってかつてのように、例えば標準家族世帯を基本軸とする生活者の平均的な価値観や画一的生活行動を認識することはできません。

多様な生活価値観や生活行動が拡大する中で現実の社会は動いています。
新連載シリーズ第二回は、日本の社会の現状に対する都市生活者の価値観についてのレポートです。

「ハイライフデータファイル2010 都市生活者の生活意識・ライフスタイルの実際」は以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?cat=94


2.都市の未来とライフスタイルの創造

第2回 井口典夫氏|クリエイティブ経済と創造都市

 

21世紀の都市、地域、国家の発展は、新しい価値を創造できるクリエイティブクラスを如何に集めるかが課題になります。今回は、リチャード・フロリダ研究の第一人者であり、日本を代表する行動型都市プロデューサーの井口青山学院大学教授に、創造性や文化を源泉とする経済と魅力ある都市創りについて熱い思いを語っていただきます。

詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?cat=92


3.豊かな公共空間をつくる

第8回 トマス・ジーバーツ氏へのインタビューを終えて



私たちにとって、都市空間の豊かさとは公共空間の豊かさ。

本シリーズでは「市民にとって本当に豊かな公共空間とは何か」をテーマに、服部圭郎 明治学院大学准教授の取材・構成のもと、EUの事例を紹介しています。

第5回と第6回では、ドイツの都市計画研究者であり、IBAエムシャーパークの技術監督として活躍されたトマス・ジーバーツ氏へのインタビューをご覧いただきました。

今回はジーバーツ氏へのインタビューをふり返ります。

「都市が豊かになることで、公共空間の必要性が徐々に減っていったという指摘。ハッとさせられた方も多かったのではないでしょうか。これまで人々はプライ ベートな豊かさを追求してきたのですが、それだけでは得られない豊かさがあることに気づいた。プライベートな豊かさを追求することで失ったものがあること に気づいた。そこで、プライベートな豊かさとは違う、プライベートでは実現できない、人々と共有することで初めて創造される豊かさ。そういう豊かさを求め た結果が、現在のヨーロッパの公共空間の豊かさにつながっていることを非常にわかりやすく語ってくれたと思います。」(服部)

詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?cat=89


4. ヨーロッパから学ぶ「豊かな都市」のつくりかた

第3回 公共空間の豊かさの創出によるアメニティの向上


明治学院大学経済学科准教授 服部圭郎

 ヨーロッパに訪れた日本人の多くは、その都市の豊かさ、美しさに感銘を受ける。そして、それに比して日本の都市の多くの貧相なる都市景観、なんかゆとりがない都市空間を嘆き悲しむ。そして、人によっては、そのような違いは根源的な民族性の違いであるとばかり、日本という国そして日本人に劣等感を抱いてしまったりする。私自身、ヨーロッパで暮らし、確かにヨーロッパの都市空間は豊かであるなと感じる。そして、日本の都市空間は貧困であるなとも思う。

 しかし、その違いは超克できないものでは決してないとも思う。ヨーロッパの多くの都市でも都心部が自動車に蹂躙されて中心市街地が衰退したことがあった。ウォーターフロントと市街地を縦断する道路が整備され、素晴らしい公共的空間が分断されてしまっていたこともあった。素晴らしき広場が駐車場として人間から自動車のために使用されてしまったこともあった。また、その都市の宝のような資源であるウォーターフロントには工場、倉庫などが密集して建ち、人々がそこにアクセスすることも難しいような状況にあったりもした。戦災で瓦礫と化し、歴史的痕跡が都心部から消失してしまった時もあった。

 そのような都市の荒廃を経て、その状態をどうにか戻そう。自動車に奪われた都心を再び人間の手に取り戻そう。倉庫や工場、港湾などの産業機能に偏っていたウォーターフロントを豊かなものへと変容させよう。そして、ウォーターフロントに自由にアクセスし、その豊かな空間を楽しむことができるようにしよう。 失われた歴史を再生し、人々が共有する都市の記憶を読み戻し、人々が都市への愛着を共有できる象徴となるような空間を再現しよう。我々が豊かだなあと観察しているヨーロッパの都市の多くは、歴史の重みに由来する伝統的なものでは決してなく、都市住民が情熱と不屈の精神をもってしてつくりあげたものなのである。

 つまり、現在、我々が目にしているヨーロッパの都市の豊かさは、政策的につくられているということを理解してもらいたいのである。それは、経済的に多くの投資がなされたためにつくりあげられたものというよりかは、問題がどこにあるかをしっかりと分析して捉え、その問題を改善させるために知恵を絞り、その結果、導き出された改善策をしっかりと地道に遂行させてきた成果なのである。

 そして、ここでヨーロッパの都市の豊かさを演出しているのが「公共空間」であることを理解することは重要である…

事例)
デュッセルドルフ(ドイツ)
ヨーテボリ(スウェーデン)
コペンハーゲン(デンマーク)
ハンブルク(ハーフェンシティ)(ドイツ)
ブリュッセル(ベルギー)

詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?cat=90


5. 高橋順一教授のライプツィヒ通信

第7回 資本制システムにおける「成長」と「3つの無限」



11月にはいると急に寒さが増してくる。

そして冬時間になって時間表示が1時間遅くなったにもかかわらず朝7時をすぎてもなかなか明るくならない。日が短くなるのと寒さが平行しながらやってくる感じだ。ドイツの家庭暖房は基本的にすべて温水循環によるセントラルヒーティングシステムになっており、電器店やデパートへいってもストーブ等の個別暖房 機は売っていない。

セントラルヒーティングの目盛りを最大にしても、菅のなかを通っている温水による関節暖房なので、ストーブの火の熱で直接暖めるときのようには部屋の温度はなかなか上昇してくれない。いきおい寒さがきつくなると部屋の中でも厚着にならざるをえなくなる。調理器も電磁システムなので家のなかにはいっさい直火は存在しない。火事に関しては安心だが、われわれ日本人としては火のぬくもりが恋しくもなる。

そうこうするうちに11月末ヨーロッパ全域を猛烈な寒波が襲ってきた。アドヴェントに入りクリスマス市が始まってすぐのことだった。朝から雪が降り積もり、たちまちライプツィヒ全市が銀世界と化していった。天気予報では気温が零下12度になったと報じていた。方々で交通網が寸断されているとも報じられていた。

外を歩くと外気にさらされている顔の皮膚が針で刺されるようにぴりぴりし、手袋をしていても指先がかじかんで痛くなる。あらためてドイツの緯度が樺太よりも北のシベリア北部地域とほぼ同じであることを想い起こした。いよいよ冬の本格的始まりである。さて前回、私たちの社会を動かしてきた産業資本主義に根ざす経済システムが今臨界に達しつつあることを指摘した。

この間にも危機状況は深刻さをいっそう増している。アイルランドが財政支援の要請に踏み切ったことにより、EUがもっとも恐れていたギリシアに続く第二の破局がついに現実のものとなったからである。ドイツの経済成長率の大幅な伸びが報告されて以来やや持ち直していたユーロの為替水準はふたたび下落を開始している。早くも市場では、ギリシア、アイルランドに続く破綻国がどこになるかをめぐって揣摩臆測、疑心暗鬼がとびかい始めている。ポルトガルか、スペインか、イタリアか、それともイギリスか?

確実にいえることは、今名前をあげたどこか一国でも破綻へと至れば、その影響はギリシア、アイルランドの場合とは比べものにならないくらい深刻になるだろうということである。ややおおげさに聞こえるかもしれないが、今EUはユーロ通貨体制を含め存亡の崖っぷちに立たされているといってもよいと思う…

詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?cat=88


6.環境首都コンテスト|全国フォーラム2010 [水俣] 前編

<開催のご案内より>
日本政府は、「二酸化炭素排出量を2020年に1990年比25%削減」「2050年までに80%削減」という世界に評価される目標を掲げました が、具体的かつ戦略的な取り組みは見えてきません。また一昨年のリーマンショック以来、世界経済はやや回復はみせつつも先行き不安定であり、地域経済は疲 弊を続け、経済活性化・雇用、福祉など自治体は多くの問題を抱えています。
このような中、環境首都をめざす自治体首長とNGOメンバーが、本フォーラムを通じて持続可能な社会を地域から創り出す具体的で前向きな議論を行い、その成果を環境政策提言として日本社会に発信していきます。

ホームページでは前編・後編2回にわけて、当日の模様を配信しています。
今回は前編の模様をお伝えします。

詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?p=4270


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