商業と都市生活

第3回 今話題のショッピングモール、アウトレットを行く!

大型商業施設といえば都心部では三越伊勢丹ホールディングスが運営する三越や伊勢丹、セブン&アイホールディングが経営する西武百貨店やそごう、J・フロントリテイリングが抱える大丸や松坂屋などの大型百貨店であるが、前回のレポートでも分析したように、都心部の百貨店でにぎわっているのは食料品売り場だけで、上層階は平日訪れると閑古鳥が鳴いている。昨今の都心部の百貨店は前年割れが続き、顧客動員力は翳りが見える。その一方、週末はもとより平日も家族連れの客でにぎわっているのが数年前から続々登場した郊外の大型のショッピングモールである。そのにぎわっているショッピングモールに共通していることは、ひとつは、集客力のある大型の専門店(家電やファッション・雑貨)、シネマコンプレックス、フードコート、ゲームセンターなどが複合化され、その複合化そのことが核店舗的になっており、かつての総合スーパーである大型量販店は影を潜めていることである。もうひとつは、大きな駐車場が設置されていることである。特にこの猛暑が続く中、平日でも子供づれの若い主婦がマイカーでSCにやってきて、ゆったりと楽しく時間をやり過ごす「場」となっている。

今回のレポートは、都心部や地方などでは繁華街の主役であった百貨店や総合スーパーが廃業したり撤退している中、日本各地の市街地で流通業態の新旧交代劇(既存店撤収と新規開設)が演じられている大型SC(モール)やアウトレットモールを取り上げた。5,6年前から郊外に次々と誕生した大型の「ショッピングモール」とデフレ不況下であっても依然として勢いのある「アウトレットモール」について、今年のサマーセール期を中心に訪問し観察した。その報告である。

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