商業と都市生活

第1回 都市・街での役割を終え消えてゆく百貨店

有楽町西武が今年の年末に閉店するが、この3月末には伊勢丹吉祥寺店がすでに閉店している。今年2010年度では全国で10店舗前後の百貨店が街から消えてゆくそうだ。

百貨店が閉店するのは、仕方のないこと。もはや時代のニーズに合わない業態だからだ。昔は、百貨店の紙袋を持って家路を急ぐことがステータスだったこともあった。しかし、時代の流れは変わった。そんなものはステータスでも何でもなくなった。若い世代のブランド離れも百貨店離れに拍車をかけた。今の若い世代はブランド物も、車も必要とはしない。そんなものにステータスを感じない世代が増えている。

衣・食・住、様々なアイテムで自分に似合うものだけを取捨選択して、オリジナルブランドを作るのが今の2,30代のステータスなのである。その感性は、日本の第一ファッション世代であった団塊世代が、彼らの親であることを考えれば別におかしいことでもない。

時代はネットショッピングで世界中から簡単に素早く商品を手にすることもできるようになり、商品の選択眼・情報は売手より早く詳しく知ることもでき、商品購入の機会や購入場も増え選択権は消費者の手元にある。ブランドショップをそろえて高級感を出すというデパートの商法はもはや通用しない。

この変化の激しい社会で百貨店業界の地盤沈下は止まらない。都市や街の象徴であった百貨店は今、その場を引き摺り下ろされようとしている。

今回のレポートは、百貨店が街から消えてゆくそのプロセスを追った。

商業と都市生活PDF 商業と都市生活 第一回 都市・街での役割を終え消えてゆく百貨店


ハイライフ研究所のメールマガジン
公益財団法人ハイライフ研究所のウェブページにアクセスくださりありがとうございます。
ハイライフ研究所では新しい報告書や連載記事、無料セミナーのご案内を毎月2回メールマガジンにて配信しております。ぜひ購読をご検討ください。無料お申し込みはこちらから。

公益財団法人ハイライフ研究所

アクセスランキング ベスト30