ハイライフ研究所メールマガジン 第26号

2009年7月10日配信  発行責任 財団法人ハイライフ研究所 事務局

28カ国・12機関が参加して開催中の主要国首脳会議。これほど多くの国や機関が集まるのは過去最大という。ところが胡錦濤国家主席が新疆(しんきょう)ウイグル自治区で発生した大規模暴動に対応するため、急遽帰国してしまい、この不在がかえって中国の存在感を印象づけたところが面白い。かつてのG7サミット時代は遠くになりにけり。

話は変わり、本日7月10日は、「4万6千日の日」と言われ、関東の下町、浅草の浅草寺では、この日にお参りをすると、46,000日お参りをしたご利益があるといわれている。大きな願いごとのあるかたは本日すでに夕刻に近いが早速実行しよう。(HH)


<今号の内容>

1. 助け合えるまちのために 港区港南地区の取り組み
2. 都市の価値をはかる
3. ブラジルの環境首都・クリチバ
4. 「団塊世代夫婦の行方」に関する調査研究
5. 新刊書のおしらせ 『環境首都コンテスト 地域から日本を変える7つの提案』




東京生活ジャーナル

まちづくりフィールドレポート Vol.2
助け合えるまちのために 港区港南地区の取り組み

前回は都心の商業地である銀座を取り上げました。「銀座らしい景観」を作るためには、地域が主体となったルールづくりと運営が不可欠であることが示されました。

今回は都心の住宅地である港区港南地区を取り上げます。ここは従来、港湾関係施設や倉庫などが建ち並ぶ地域でしたが、近年はタワーマンションが多く建設され、住宅地としての色が急速に濃くなってきています。

ここでは「防災」がキーワードとなって住民同士のコミュニティーが形成されています。防災ネットワークづくりに長年携わっている若林直子氏によると、この地域は住民が主体となることで他の地域にはないユニークで有意義な取り組みがなされており、学ぶべき点が多いのだそうです。新住民が急速に増えている街における安全性の確立やコミュニティー形成のポイントはどのようなところにあるのでしょうか。若林氏へのインタビューを通して明らかにしていきます。

東京生活ジャーナル/まちづくりフィールドレポート
http://www.hilife.or.jp/journal2/


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イントロダクション
東京工業大学大学院 総合理工学研究科 教授 工学博士 大野 隆造

豊洲 「都心にある郊外」 
報告:LLP 人間環境デザイン研究所チーフリサーチャー 工学博士 添田 昌志
まとめ:東京工業大学大学院 総合理工学研究科 教授 工学博士 大野 隆造

丸の内 「街のブランド価値」 
報告:LLP 人間環境デザイン研究所チーフリサーチャー 工学博士 添田 昌志
まとめ:東京工業大学大学院 総合理工学研究科 教授 工学博士 大野 隆造

六本木 「再開発のパッチワーク」 
報告:LLP 人間環境デザイン研究所チーフリサーチャー 工学博士 添田 昌志
まとめ:東京工業大学大学院 総合理工学研究科 教授 工学博士 大野 隆造

街の特徴から価値を捉える
東京工業大学大学院 総合理工学研究科 教授 工学博士 大野 隆造

(敬称略・肩書は当時のもの)

詳しくは以下のURLをご覧ください。

/?p=830″>映像報告 ゴミと野菜の交換プログラム」に対して、
『人間都市クリチバ』の著者である、服部圭郎先生(明治学院大学経済学部准教授)からコメントをいただきました。

■映像報告へのコメント2 「ゴミ分別はなぜ成功したか」

・中村ひとし局長(当時)の日本人的な感覚からはじまった分別
・環境教育のターゲットを子供たちに絞る
・子供が家庭内の環境教育をリードする
・なぜ野菜と交換するようになったのか
・社会住宅が移民の就業を後押しした理由

お話:服部圭郎 明治学院大学准教授

制作・配信:財団法人ハイライフ研究所

詳しくは以下のURLをご覧ください。
 


4. ハイライフ研究所の研究報告書より 
「団塊世代夫婦の行方」に関する調査研究(2003年度研究)

目次

Ⅰ・団塊世代の夫婦及び夫婦の関係
 1.数字で見る団塊世代と団塊世代の夫婦
 2.夫婦関係から見た団塊世代の夫婦
 3.新しい夫婦関係 -新しい自分との出会い-

Ⅱ・団塊世代夫婦の成長プロセスと特徴
 1.はじめに~団塊世代のライフスタイル・ステージのプロセス~
 2.青少年期~中高生、就職・大学生時代~
 3.若い夫婦時代~20歳代の生活事情~
 4.子育て・中年期の夫婦~30歳代の生活事情~
 5.中高年期の夫婦~40歳代の生活事情
 6.高齢者予備軍の団塊世代夫婦~50歳代の生活事情~

Ⅲ・団塊世代の夫婦の現在と変化の方向
 はじめに
 1.団塊世代夫婦世帯の実際~形成拡大と解体の方向性~
 2.家庭機能の変化(出産、育児、老親扶養、夫婦関係など)
 3.家族・世帯が抱える課題

Ⅳ・団塊世代夫婦の今。その実態と意識
 Ⅰ/団塊世代夫婦のプロフィール
 Ⅱ/団塊世代夫婦の実生活
 Ⅲ/団塊世代夫婦の生活意識
 Ⅳ/団塊夫婦の夫婦関係
 Ⅴ/団塊世代夫婦の不安

Ⅴ・団塊世代夫婦の危機とその行方
 1.現在の家族・世帯の傾向
 2.分化する団塊世代の世帯・家族
 3.まとめ・団塊世代夫婦の行方

研究体制:
立澤 芳男 (有)マーケット・プレイス・オフィス 代表
加藤 信介 (財)ハイライフ研究所
萩原 宏人 (財)ハイライフ研究所
高木麻紀子 (財)ハイライフ研究所

研究協力:
福與 宜治 (株)読売広告社 マーケィング本部
上野 昭彦 (株)読売広告社 マーケィング本部

(敬称略・肩書は当時のもの)

PDF形式の研究報告書は以下のURLよりご覧いただけます。
http://www.hilife.or.jp/pdf/cnt.php?url=20033


5. 新刊書のおしらせ

環境首都コンテスト
地域から日本を変える7つの提案

環境首都コンテスト

書籍名 『環境首都コンテスト 地域から日本を変える7つの提案』
出版社 学芸出版社 
価格 2,200円+消費税

本書は2001年から実施されている「環境首都コンテスト」の活動を通じて蓄積された、持続可能な地域社会づくりを実践している自治体の先進事例をもとに、「持続可能な社会をつくる7つの提案」をまとめたもの。

※環境首都コンテストについて詳しくは
http://www.kankyoshimin.org/jp/mission/ecocity/ecocap/index.html

持続可能な社会をつくる7つのポイント

1 人を活かす、創る
2 地域の将来像を描く
3 戦略的に事業を組み立てる
4 環境、経済、社会を合わせる
5 パートナーシップを深める
6 行政を統合化する
7 率先例をつくりだす

詳細については、是非書店でお求めいただき「地域から持続可能な社会づくり」のテキストとしてお使いいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。


編集後記 

古き事柄から新しきを学ぶ 日本の新技術

東京スカイツリーの工事が着々と進行している。着工から一年経過した。完成は2011年12月の予定。高さ610mは東京タワーの約2倍、シカゴのCNタワーを抜き世界1になる予定であっが、UAEのドバイで高さ810mのブルジュ・ドバイが完成し、世界2位に甘んじることになる。今後も中東では1000m超級のタワー建設の計画が多々あり、高さではあまり優位性はなさそうである。

東京スカイツリーの設計思想・およびデザインには日本の伝統的な建築技術が活かされている。たとえば、日本古来の建築「五重塔」に通じる心柱構造(直径8mの鉄筋コンクリート製)。地震による揺れを抑える技術に伝統の発想を盛り込んだ。

デザインにも日本の伝統建築で「起り」(むくり)と呼ばれる滑らかな曲線を生かし、日本刀にも通じる「反り」(そり)の美学が表現されているという。

前回のメルマガで古典・名著への回帰ブームについてふれたが、ものづくりの世界でも温故知新の発想が時代の流れとなっているようだ。

さて明後日はいよいよ衆議院選の前哨戦、東京都議選の投票日。金融危機の余震がつづくなか、都政についても、日本の政治についても、安心できる心柱が選ばれることを期待いたします。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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