ハイライフ研究所メールマガジン 第24号

2009年6月12日配信  発行責任 財団法人ハイライフ研究所 事務局


大ブームになった東京の阿修羅展

先日(6月7日)、東京での国宝「阿修羅展」(会場・上野公園の東京国立博物館)が終了した。
会期中(61日間)の総入場者数は94万6172人とのことで、同博物館の日本美術の展覧会としては史上最多の集客であったらしい。
なぜかここ数年、仏像がブームだ。この厳しい時代を生き抜くための心のよりどころか、あるいは地球温暖化につづく危機的状況からの救いの祈りか。
理由はどうあれ、今回の「阿修羅展」は非常に価値の高い展示であった。通常興福寺では正面からガラス越しに見ることしかできない阿修羅像が、360度の角度から至近距離で見ることができた。(※見逃した方はちょっとだけこちらをご覧あれ。http://www.asahi.com/ashura/
閉展後、興福寺の僧侶により、出展された仏像の魂を抜く法要が執り行われたそうだ。 さて、どうしてもまた阿修羅にお会いになりたい方は、7月14日~9月27日、福岡県太宰府市の九州国立博物館でも同展が開催される。 (HH)


<今号の内容>

1. 東京生活ジャーナル/まちづくりフィールドレポート
2. 家庭の食育を支援する社会サービスに関する研究
3. 持続可能な自治体コンテスト ~ドイツの事例から~
4. ホスピタリティの研究 ~持続型社会の設計原理を明らかにするために~
5. 新刊書のおしらせ 『環境首都コンテスト 地域から日本を変える7つの提案』




東京生活ジャーナル

まちづくりフィールドレポート Vol.1 銀座らしい街並みのために (2)

先月と今月は、銀座にふさわしい景観や建物デザインの指針となる考え方をまとめた「銀座デザインルール」を取り上げています。
今月は先月に引き続き、「銀座街づくり会議」の竹沢えり子氏に、銀座デザインルール作成までの経緯や運用の実態、近年の課題などについてお話を伺いました。また、編集局の川上と大澤が「銀座デザインルール」や銀座の地区計画が持つ意義について、建築デザインと都市計画の観点から解説しています。
その街にふさわしい景観を作っていくためには、その裏に街のあるべき姿を見通した制度やルールを整備することが不可欠なことが示されています。

東京生活ジャーナル/まちづくりフィールドレポート
http://www.hilife.or.jp/journal2/


/?p=403″>紹介画像

イントロダクション
発表:IT評論家 長谷川 文雄

地域の取組み
発表:弘前大学大学院地域社会研究科教授 檜槙 貢

企業の取組み
発表:(株)シンク・コミュニケーションズ取締役 小山田 裕彦

食卓ニケーションを活性化させる間取り
発表:東北芸術工科大学環境デザイン学科助教授 山畑 信博

対話/家庭の食育を支援する社会サービスに関する研究

総括 社会サービス支援に向けて
発表:IT評論家 長谷川 文雄

(敬称略・肩書は当時のもの)

詳しくは以下のURLをご覧ください。

「日本の環境首都コンテスト」の先駆けとなった、ドイツの
「持続可能な自治体コンテスト」をドイツ国内で現地調査されてきた、山口美奈子氏による発表の模様を動画で配信しています。

・環境首都コンテストとその背景
・コンテストの内部効果と外部効果
・ローカルアジェンダ21とは?
・日本の環境首都コンテスト

発表:山口美奈子氏

制作・配信:財団法人ハイライフ研究所

詳しくは以下のURLをご覧ください。

4. ハイライフ研究所の研究報告書より 
ホスピタリティの研究 ~持続型社会の設計原理を明らかにするために~ (2007年度研究)

Ⅰ.はじめに
Ⅱ.2007 年度ホスピタリティ研究の理論的深化に向けて
Ⅲ.事例検証・・・様々な現場におけるホスピタリティ実践の調査と検証
Ⅳ.ホスピタリティを体現する持続型社会モデルの構築に向けた現時点における提言
Ⅴ.まとめ―到達点と残された課題
Ⅵ.参考資料
Ⅶ.2007 年度研究報告書参考文献表

研究体制:
高橋 順一 早稲田大学 教授
清家 竜介 早稲田大学 非常勤講師/日本経済復興協会特別研究員
足立 裕子 有限会社 文化技術デザイン
堀 美和子 有限会社 文化技術デザイン
財団法人 ハイライフ研究所

(敬称略・肩書は当時のもの)

PDF形式の研究報告書は以下のURLよりご覧いただけます。
http://www.hilife.or.jp/pdf/cnt.php?url=200706


5. 新刊書のおしらせ

環境首都コンテスト
地域から日本を変える7つの提案

環境首都コンテスト

書籍名 『環境首都コンテスト 地域から日本を変える7つの提案』
出版社 学芸出版社 
価格 2,200円+消費税

本書は2001年から実施されている「環境首都コンテスト」の活動を通じて蓄積された、持続可能な地域社会づくりを実践している自治体の先進事例をもとに、「持続可能な社会をつくる7つの提案」をまとめたもの。

※環境首都コンテストについて詳しくは
http://www.kankyoshimin.org/jp/mission/ecocity/ecocap/index.html

持続可能な社会をつくる7つのポイント

1 人を活かす、創る
2 地域の将来像を描く
3 戦略的に事業を組み立てる
4 環境、経済、社会を合わせる
5 パートナーシップを深める
6 行政を統合化する
7 率先例をつくりだす

詳細については、是非書店でお求めいただき「地域から持続可能な社会づくり」のテキストとしてお使いいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。


編集後記 

The Bucket List

なんのリストかというと、「棺桶リスト」というのが直訳であり、映画のタイトルである。これを日本の配給会社がネーミングすると「最高の人生の見つけ方」となる。
先日WOWOWで放送された、2007年制作のアメリカ映画。
ストーリーは、がむしゃらに働き億万長者となった、傲慢で心を許せる友人もいない実業家エドワード(J.ニコルソン)と、家族を愛するがゆえに大学をあきらめ、生活のために働き続けてきた自動車整備士のカーター(M・フリーマン)という正反対の2人が、偶然同じ病室に入院し、そろって余命半年の宣告を受けることからはじまる。
あるとき、残りの人生でやりたいことを記したカーターの"棺桶リスト"を、エドワードが目にする。エドワードはカーターのアイデアに乗り、2人はやりたいことをやり尽くすための人生最後の旅へと出発する。
アメリカ映画らしいロマンチックな映画であるが、実際はあり得ない話と思ったら白けてしまう。筆者はこの映画を、メタボに脅威を感じつつも毎日頑張って働き続ける元気な老若男女に人生をよりよく生きるためのリスト作りをしようという観点で見てほしいと願う。
そしてポイントは、死を迎える直前になってから棺桶リストを作るのではなく、今すぐ、やりたいこと、経験したいこと、などをリストに書き出してみることではないだろうか。そしてそれらを1つずつチャレンジしてみる。
そんなマインドを持って日々を生きることも、ハイライフ(より良い生活・人生)であると思う。
とはいえ映画の感想は人それぞれ、何を感じるかはその人の気持ち次第。
ちなみに、6/14(日)午後2:20、7/6(月)夜6:10にWOWOWで再放送がありますのでお時間が許す方はどうぞご覧ください。

最高の人生の見つけ方
原題:The Bucket List/ドラマ/2007年/アメリカ/98分
監督 ロブ・ライナー 脚本 ジャスティン・ザッカム
出演 ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン

 


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ハイライフ研究所のメールマガジンHigh-Life DATA FILEに関するご意見・ご感想は、info@hilife.or.jp までどうぞ!


編集/発行 財団法人ハイライフ研究所
〒104-0031 東京都中央区京橋3丁目6番12号正栄ビル5階
FAX: 03-3563-7987
E-mail: info@hilife.or.jp

ご意見・ご感想がございましたら、
お問い合わせページまたはinfo@hilife.or.jpよりお知らせください。
ハイライフ研究所のメールマガジン
公益財団法人ハイライフ研究所のウェブページにアクセスくださりありがとうございます。
ハイライフ研究所では新しい報告書や連載記事、無料セミナーのご案内をメールマガジンにて配信しております。ぜひ購読をご検討ください。無料お申し込みはこちらから。