ハイライフ研究所メールマガジン 第8号

2008年10月14日配信  発行責任 財団法人ハイライフ研究所 事務局

「法の日」

去る10月1日は「法の日」。新聞各紙で裁判員制度の広告をご覧になった方も多いと思います。

いよいよ国民が刑事裁判手続に参加する裁判員制度のスタート日(2009年5月21日)がせまってきたなあと感じます。

今頃全国の各地方裁判所では、管内の市町村の選挙管理委員会がみなさんの誰かをクジで選んで作成した名簿に基づき、裁判員候補者名簿を作成しているはずです。読者の皆さんはこのことをご存知でしたか。

さらに今年の12月までに、裁判員候補者名簿に記載されたことが本人に通知されるそうです。皆さん心の準備はできていますか。

まあこの段階ではすぐに裁判所へ行く必要はありませんが、通知とともに、就職禁止事由や客観的な辞退事由に該当しているかどうかなどをたずねる調査票も同時に送付されてきます。簡単には断れないようです。

10月1日の「法の日」は今回のこの制度を意識して設定されたようであります。

その基本な考え方について法務省のホームページから引用します。

 「人々が幸せな生活を送るためには、個人の自由が保障されなければなりません。しかし、それは個人個人の言論や行動が無制限に許されるということではありません。なぜなら、個々人は同じように尊重されるべき自由を持っており、それぞれの自由が衝突することもあるからです。そのような場合に、法は、個人と個人との自由の調和を図って、安定した社会生活を送れるようにする役割を果たすことになります。
  また、法は、国に対し、法に従って権限を行使するように命じることによって、国による権限行使が適正な内容と手続の下で行われるようにし、国民の権利を守るという役割も果たしています。
  『法の日』は、国民の皆さんに、法の役割や重要性について考えていただくきっかけとなるように設けられたものです。ぜひこれを機会に、法や裁判の問題を皆さん自身の問題として考えていただきたいと思います」 
(法務省のHPより)

さて昨今、刑事事件をめぐる様々な報道がされております。

被害者の方には非常に辛い大阪の橋下知事の発言でマスコミに非難されている山口県光市の母子殺人事件や6月の秋葉原無差別殺人事件、10月1日の大阪個室ビデオ放火殺人事件、その他…

現代の刑事事件は以前にまして非常に複雑になっています。そんな中で市民が裁判員として裁判を結審するメンバーになるわけです。クジに運良く?当選した方は心してかからなければなりませんね。

余談ですが最近ポーランドでこんな刑事事件があり、加害者の男性に厳しい判決がくだされそうです。

その事件はポーランド東部の男(45)が自分の娘(21)に性関係を強要し、男児2人を生ませたというもので、この事件がきっかけとなり、トゥスク首相は薬品投与による強制去勢を法制化すべく、刑法改正に向けた準備を司法省と保健省に指示したとのこと。

子供を狙った性犯罪者の去勢は英国やドイツなどでも行われているが、精神治療や本人の同意が前提で、強制ではないそうで、今回は世界初の強制的刑罰となるようです。

ポーランドの有力紙ジェンニクの世論調査では国民の84%が賛成し、与野党の大半も支持する方針で、刑法改正はほぼ確実。(読売新聞より)

性犯罪者を強制的に去勢へ。 これはポーランドの刑法改正方針ですが、ひるがえって日本での導入について、みなさんはどう思いますか? そしてこのような事件の刑事判決で男性裁判員になったとしたらどう判断されるでしょうか。

裁判員制度のご興味のあるかたは以下のサイトをご覧ください
http://www.saibanin.courts.go.jp/



<今号の内容>

1. 東京生活ジャーナル
2. 食卓から見た家族間コミュニケーションに関する研究 [動画版]
3. スローフードの国 イタリアの食育
4. 日本の食文化に見るライフスタイル(縄文~江戸)
5. 新着イベント・セミナー情報「グリーン購入全国フォーラム」[京都 10/24]



東京生活ジャーナル

1. 東京生活ジャーナル

都市空間・都市生活の価値について、生活者の視点からユニークな意見を述べます。

世界から見た東京

都市の階段:記憶の拠り所として
先月、中国・重慶を訪れる。重慶は北京、上海、天津についで4番目の特別市で、揚子(ヤンツー)江と嘉陵(ジャーリン)江に挟まれた半島状の丘陵都市である。かつての重慶の様子を伝える墨絵には、急な斜面に張り付いた家屋とその間をつなぐ階段が描かれている。この絵は決して誇張ではない。というのも、この街の階段とそれを包む霧のイメージは、26年前にも訪れたことがある私のイメージと重なるからである…


都市に住まうということ

居住地を選ぶ視点 2
以前、地方都市の商店街活性化のプロフェッショナルから話を聞いたことがある。その人に、「活気のある商店街とは」と訊いたときに、明快な答えが返ってきて、その答えはその後ずっと私がものを見るときのひとつの視点となってくれている。彼は、「活気のある商店街とは、適度に新陳代謝がなされている商店街です」と言ったのだった。なるほど!そのとおり…

東京シティウォッチング

恵比寿は過去を未来につなげえたのか
「恵比寿」という地名は彼のヱビスビールから来ているのは有名な話だ。1901年にビール出荷専用の貨物駅としての恵比寿駅ができ、1928年に恵比寿が街の名前になったという。1970年後半から周囲が宅地化されるに連れて工場増築が課題となり、1988年に船橋に工場を移転。工場跡地は恵比寿ガーデンプレイスとして再開発され1994年にオープンした。

団地再生で再生すべきもの
近年、「団地再生」という言葉をたびたび耳にするようになった。これは、昭和30~40年代に建てられ現在は老朽化してしまっている団地を、建て替え等によって新しく蘇らせようというものである。「日本一の大家さん」といわれるUR都市機構は、自身が管理する賃貸団地77万戸のうち、16万戸あまりをこの「団地再生」するべき対象として位置づけている…



東京生活ジャーナルはポッドキャストでも研究報告お届けしています。
詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/journal2/


食卓から見た家族間コミュニケーションに関する研究

2. 食卓から見た家族間コミュニケーションに関する研究 [動画版]

近年、食生活が多様化し、「決められた時間」に「家族が一同そろって」「母親の手料理」を「自宅の食卓で囲む」という様式は減少している。
   
食卓は家族間のコミュニケーションの場としての役割も果たしてきた。しかし現代では、核家族などの様々な家族形態が現れ、家族構成員のポジショニングも一様ではなくなっている。更に共働きの一般化により、家事従事時間が減少し、いきおい、食事にかける時間、食事の内容にも影響が現れている。その結果、食卓を囲んでなされてきた、家族間のコミュニケーションや団欒の取り方、躾にも微妙な変化が生じている。
   
このような背景の下に、今後、「食」、とりわけ食卓を囲んでなされてきた様々な家族間コミュニケーションがどのように変容していくのか、それに影響を及ぼす要因はなにか、そこからどのような新たなライフスタイルが生じてくるのか、それらを“食卓ニケーション”と呼び、多面的に考察する。

報告:
長谷川文雄  IT評論家
檜槙 貢  作新学院大学総合政策学部教授
小山田 裕彦  株式会社シンク・コミュニケーションズ 取締役
山畑 信博 東北芸術工科大学 環境デザイン学科助教授

(※上記の職名は研究当時のもの)


詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?p=400


スローフードの国 イタリアの食育

3. スローフードの国 イタリアの食育

スローフード発祥の地イタリアの小学校を訪ね、食育への取組みを取材報告するシリーズ 第5回。
今回は「お菓子」をめぐる食育のお話。

ジョルジオ・カッティ小学校はトリノ近郊の町に位置しますが、トリノと言えばおいしいチョコレートで有名な街。
子どもたちも「ドルチェ」がテーマとなると、やはり眼の色が違います。

子どもたち自身がいろいろなチョコレートを食べくらべてたどり着いた、理想のチョコレートとは?

※本報告はビデオキャスティングでも動画配信中です。

協力:マリア・グラツィア・ヴィンコレット、ジョルジオ・カッティ小学校(イタリア・ピエモンテ州サン・マウロ・トリネーゼ)、イタリア・スローフード協会 
取材・編集:熊倉次郎
制作:財団法人ハイライフ研究所

詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?cat=30


4. ハイライフ研究所の研究報告書より 
「日本の食文化に見るライフスタイル(縄文~江戸)」

縄文時代から江戸時代まで、食のライフスタイルの変遷を整理。時代を特徴づける食材の登場や、食習慣の移り変わりなどを考察しています。

第1章:研究のスタンス
第2章:食ライフスタイルの変遷(時代的考察)
第3章:今後の研究課題

研究体制:
乳井 瑞代
杉本 文
内木 文雄
海江田真未子

PDF形式の研究報告書は以下のURLよりご覧いただけます。
http://www.hilife.or.jp/pdf/cnt.php?url=9401


5. 新着イベント・セミナー情報

ハイライフ研究所より、おすすめのイベントやセミナーをご紹介します。

グリーン購入と地球温暖化防止~京都からの発信
グリーン購入全国フォーラムin京都・10/24(金)

地球温暖化などの環境問題は、私たちの持続可能な将来を考えたとき、待ったなしに取り組むベき危急の問題です。地球環境の危機的現状とともにグリーン購入の社会的意義への理解を深め、先進的な取り組み事例から学ひ、グリーン購入を大きく広げるために「 グリーン購入全国フォーラムin京都」を開催します。

■日時:10月24日(金) 12:30~17:50
京都GPN設立5周年記念パーティー「いただきます!京都」 (18:30~20:30)

■場所:
<本会場>ハートピア京都(京都市中京区竹屋町通烏丸東入清水町375)
○地下鉄烏丸線「丸太町」駅下車5番出口(地下鉄連絡通路にて連結)
○バス停「烏丸丸太町」下車、烏丸通り沿い南へ
<京都GPN設立5周年記念パーティー会場>コープ.イン.京都
(京都市中京区柳馬場通蛸薬師上る井筒屋町411)
○最寄りの駅 地下鉄烏丸線「四条」13番出口下車、徒歩5分
■対象:企業・行政機関・民間団体・消費者等、グリーン購入に関心を持つ方々
■定員:200人
■主催:グリーン購入ネットワーク、京都グリーン購入ネットワーク
■参加費:無料(記念パーティー3000円/人)
■プログラム
12:30 開会
12:50 基調講演「地球温暖化防止とグリーン購入」
植田和弘氏(京都GPN代表幹事、京都大学
大学院経済学研究科教授)
13:30 第10回グリーン購入大賞・京都グリーン購入賞表彰式
14:30  グリーン購入大賞 環境大臣賞・経済産業大臣賞事例発表
15:00 グリーン購入ネットワークの活動報告
– 休憩 –
15:20  分科会
17:50 閉会
18:30  京都GPN設立5周年記念パーティ
「いただきます!京都」(20:30閉会)
※参加費用 ¥3,000/人

*基調講演 植田和弘氏……
ネットワーク代表幹事。京都大学大学院経済学研究科教授及び同地球環境学堂教授。『環境経済学』、『グローバル時代の都市』等多数の著書を出版される他、中央環境審議会や産業構造審議会の委員を務められるなど、環境経済学の第一人者。

■分科会詳細
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(分科会1)第10回グリーン購入大賞受賞事例発表会
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第10回を迎えたグリーン購入大賞。大賞事例を中心に、グリーン購入活動を通じた、最も「旬」な地球温暖化防止の取り組みを紹介。これからの取り組みのヒントが得られます。

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(分科会2)エネルギーの地産地消
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工場での製品製造やイベント等で太陽光発電を中心に採用が進むグリーン電力。やってみたいけと、どうやれは…。地域でエネルギーのグリーン購入を広げていくための仕組み・事例を紹介。
◆話題提供:「自然エネルギーのグリーン購入」
麹谷和也氏(グリーン購入ネットワーク 事務局長)
◆グリーン電力制度の事例紹介:
◎全国規模のグリーン電力制度 今井有俊氏(日本自然エネルギー株式会社 お客さまサービス部 部長)
◎京のグリーン電力制度
・目的や特徴の紹介 田浦健朗氏(京のアジェンダ21フォーラム幹事/気候ネットワーク 事務局長)
・証書を購入する立場から 山沢邦良氏(株式会社エコロ21 役員)
・証書販売利益の受け入れ先の立場から 大西啓子氏(きょうとグリーンファンド 事務局長)
◆コーディネーター:西本雅則氏(京のアジェンダ21フォーラム 事務局長)

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(分科会3)グリーン購入で変わる企業と地域
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環境先進県滋賀や企業の事例を交えながら、組織のマネジメント、地域の産業育成にグリーン購入がもたらす効果などを事例を通して紹介し、地域への普及を考えます。

◆事例紹介:
◎滋賀GPN 自治体のグリーン購入研究会 リーダー
藤田雅也氏(草津市 人権環境部環境課 専門員)
◎滋賀GPN グリーン購入評価手法研究会 リーダー
西塚哲夫氏((株)平和堂 環境推進室)
◎滋賀GPプラン参加企業
横山浩一氏(ミドリ安全滋賀(株) 取締役部長)
◎京都府内自治体のグリーン購入取組調査結果紹介
岸田秀紀氏(京都府文化環境部 循環型社会推進課循環・リサイクル担当 副主査)
◎環境情報の発信で地域をエコに
水口保氏(株式会社教材研究所 専務取締役)
◆コーディネーター:小川 長利氏(滋賀県会計管理局管理課エコオフィス担当課長補佐)

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(分科会4)CO2削減とグリーン経済
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地球温暖化防止に繋げる取り組みとして注目される排出権取引やカーボンオフセット、キャップ&トレード。制度の仕組みから国や地方自治体の動向について最新動向を解説。

◆話題提供:中原秀樹氏
(GPN会長、武蔵工業大学環境情報学部教授)
◆パネラー:
◎中原秀樹氏(同上)
◎小林正明氏(環境省大臣官房審議官)
◎小原昌氏(東京都環境局環境政策部 環境政策担当課長)
◎すぎ本育生氏(GPN代表理事、NPO法人環境市民代表理事)
◎(ビデオメッセージ)古賀剛志氏(富士通株式会社 環境本部ストラテジーエキスパート)
◆コーディネーター:植田和弘氏(京都GPN代表幹事、京都大学大学院経済学研究科教授及び同地球環境学堂教授)


京都GPN設立5周年記念パーティ
「いただきます!京都」を開催(18:30~) 
エコで美味しい京都の秋の味覚満載!

パーティでは、地産地消、エコをテーマに、地元京都の素材や特産品を使ったお料理やお土産をご用意いたします。エコで美味しい秋の京都の味覚をお楽しみください。(注意:要事前申込)

♪先着120人の方には京都産お米プレゼント!

(予定)料理:京地鶏のたたき 京水菜と大根のポン酢和え壬生菜と油揚げの炊いたん、九条葱と烏賊のぬた  京都産抹茶焼酎 他
お土産:地元のお酒、鯖寿司、黒豆豆腐 他

■問合せ・申込み:グリーン購入ネットワーク
TEL:03-3406-5155 FAX:03-3406-5190?
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-67コスモス青山B2
E-mail:gpn@net.email.ne.jp URL:http://www.gpn.jp/



編集後記

10月6日~13日はノーベル賞ウィーク。今年(2008年)は2部門(物理学・化学)で4名のベテラン博士が受賞し、日本にとっては画期的な年となった。

今年各部門の授賞発表を振り返ると…

10月6日 ノーベル生理学医学賞発表。受賞者は仏パスツール研究所のフランソワーズ・バレシヌシ教授(61)、世界エイズ研究予防財団(本部・パリ)のリュック・モンタニエ博士(76)、独がん研究センターのハラルト・ツアハウゼン名誉教授(72)の3人。

10月7日 ノーベル物理学賞発表。受賞者は南部陽一郎米シカゴ大名誉教授(87)、小林誠高エネルギー加速器研究機構(高エネ研)名誉教授(64)、益川敏英京都産業大理学部教授(68)の3人。素粒子の理論で先駆的な役割を果たしたことが評価された。

10月8日 ノーベル化学賞発表。受賞者は下村脩・米ボストン大名誉教授(80)、マーティン・チャルフィー・コロンビア大教授(61)とロジャー・チェン・カリフォルニア大教授(56)の3名。授賞理由は「GFP(発緑色蛍光タンパク質)の発見と開発」。

10月9日 ノーベル文学賞発表。受賞者はフランスの作家、ル・クレジオ氏(68)=本名・ジャン・マリ・ギュスターブ・ル・クレジオ=。スウェーデン・アカデミーは授賞理由として「新しい出発と詩的冒険、官能的悦楽の書き手であり、支配文明を超えた人間性とその裏側を探究した」と述べている。
 
10月10日 ノーベル平和賞。受賞者はマルッティ・アハティサーリ前フィンランド大統領(71)。授賞理由は、「国際紛争の解決に尽力し、アルフレド・ノーベルの(平和賞創設の)精神である世界平和の向上と『国家間の友愛』を強めることに貢献した」。 

10月13日 経済学賞。受賞者は米プリンストン大教授のポール・クルーグマン氏(55)。自由貿易とグローバル化が経済に与える影響を説明した新理論が授賞理由。

さてノーベル賞はご存知のように上記6部門からなり、それぞれが世界的な権威を持ち、偉大な成果の結晶を表彰するものである。特に自然科学部門のノーベル物理学賞、化学賞、生理学・医学賞の3部門における受賞は科学分野における最大級の栄誉であると考えられている。

選考方法などについて、以下、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から引用させていただく。

「その選考は、物理学賞、化学賞、経済学賞の3部門についてはスウェーデン科学アカデミーが行ない、生理学・医学賞についてはカロリンスカ研究所が、平和賞はノルウェー国会が、文学賞はスウェーデン・アカデミーが、それぞれ担当している。受賞者へはメダルと賞金1,000万スウェーデン・クローナ(約1億4000万円)が与えられる。受賞者に与えられる賞金の原資は、ノーベルの遺産をその遺言に基づいてノーベル財団が運営している。ただし、経済学賞は1968年に設立され(1969年から授賞)、その原資はスウェーデン中央銀行の基金による。そのため、この賞は正式名称を「アルフレッド・ノーベルを記念した経済学におけるスウェーデン銀行賞」としており、厳密にはノーベル賞には含めない。

原則的にノーベル賞の選考過程は公表されていないため、「ノーベル賞の候補」というものは公的には存在しないことになるが、「いつか受賞するだろう」と目される人物が各分野に存在するのも事実である。

それ故、今回の偉大な日本人物理学者の受賞のコメントは様々である。受賞を30年間待ちに待った研究者、受賞をサプライズしている研究者。そんな候補者をロイターは毎年独自にノーベル賞候補として選定発表しているが、これは近論文の引用数などから算出したものであるという。但しノーベル賞はアカデミズムにおいて業績の評価がある程度定着してから決定されることが多いので、必ずしもこの基準で賞が決まるわけではないともいわれる。」(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

ちなみに今回の受賞も日本人にとってはうれしいことだが、予想はなかなか当たらないようだ。

ロイターによると、すでに発表済みの医学賞(10月6日)では、トール様受容体と先天免疫の研究により、審良静男氏(あきらしずお)大阪大学免疫学フロンティア研究センター拠点長・大阪大学微生物研究所教授が候補に挙がっていたそうである。惜しくも受賞をのがされたことは残念であった。ただしその代りに「予想外な」授賞として、今回、日本人の受賞者が4名も出たことはとても喜ばしい。

その他の候補と実際の受賞者との一致不一致は下記のロイターサイトでご覧ください。
http://www.thomsonscientific.jp/news/press/nobel2008/index.shtml

フランスの作家、ル・クレジオ氏(68)は受賞に対する電話インタビューで次のように答えた。
「欧州の富は植民地から来たものであり、これらの地の人々に欧州は負債を背負っている。作家は預言者や哲学者でなく、時代の証言者であるべきだ。そうしたメッセージを受賞スピーチで語りたい」
非常に重い言葉でありスピーチに注目したい。

さて、今まさに世界経済の大恐慌を目の当たりにし、世界中の人々の生活が危機的な状況にある。こうしたなかで、あらためて偉人・賢人の思想を「生きる」ことに生かし、この状況に慌てることなく、各々のスケールに合った営みをしなければと自分に言い聞かせている。

参考サイト:過去の日本人ノーベル賞受賞者
http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/tour/nobel/


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