財団法人ハイライフ研究所メールマガジン

ハイライフ研究所メールマガジン 第253号

2019年1月16日配信  発行責任 公益財団法人ハイライフ研究所 事務局


<今号の内容>

1.【連載】 第8回 「楽しみの時層」 n=1の世界③ |次世代シニア 楽しみの時層
2.【データベース】 都市の鍼治療 No.161~No.165


1.【連載】 第8回 「楽しみの時層」 n=1の世界③|次世代シニア 楽しみの時層

第8回 「楽しみの時層」 n=1の世界③|次世代シニア 楽しみの時層

次世代シニア 楽しみの時層

第8回 「楽しみの時層」 n=1の世界③

公益財団法人ハイライフ研究所では、平成二十八年、次世代高齢者研究報告の一環として50代から70代前半(昭和16年~昭和40年生まれ)の男女を対象に生活行動、生活意識調査を実施、その調査結果に研究員の視点を交え「次世代シニアと現在形シニア、その意識と行動」と題したコラムを連載してまいりました。

その続編ともいえる今回のシリーズは、同調査で自由回答形式にて収集した「人生の各時期の楽しみの生活史」を「時層」と名づけた上で、次世代シニアにみる「世代の共通体験や個人史」に焦点を当てそこから培われた価値観や幸福感を探ってまいります。2020年を過ぎる頃から高齢者の仲間入りする次世代シニアの「時層」から浮かび上がる現在形シニアとの違いにも注目してまいりたいと思います。

次世代シニアと現在形シニアの定義
①次世代シニア
1956年~1965年生まれ(調査時51~60歳)
②現在形シニア
1941年~1950年生まれ(調査時66~75歳)

第一回から第五回まで、次世代高齢者調査の自由回答を元に「エンタメ」「趣味とスポーツ・旅行」「食べ物・飲み物・飲食店」「街と店・飲食店」「ファッション」を通じて「楽しみの時層」を辿ってまいりました。第六回からは「楽しみの時層」と次世代高齢者調査で得た現在(調査時点)の「生活意識」を掛け合わせて、次世代シニアの気持ちに迫りたいと思います。題して「楽しみの時層・n=1の世界」n=1は調査標本=1を意味します。
第八回は、先行する世代の現在形シニアに目を向け、加齢による変化や次世代シニア層との世代的な違いなどを推量しつつ「人生の先輩、現在形シニアの事例に学ぶ」という視点から掘り下げてみたいと思います。

執筆者:主任研究員 福與宜治


第8回レポート全文は以下のリンク先からご覧いただけます。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?p=14593#pdf

□次世代シニア 楽しみの時層
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?cat=168

 


2.【データベース】 都市の鍼治療 No.161~No.165

「都市の鍼治療」データベース

 クリチバのジャイメ・レルネル元市長は、都市が抱える問題を手っ取り早く解決するべき方法論として「都市の鍼治療」を提唱しています。

 多くの課題に直面する都市は、さながら病人のようです。そして、都市の鍼治療とは、その都市の病を根本的に治すことは難しいけれども、効果的に「鍼療法のように治す」ことは可能であるという考え方にもとづいた方法論です。

 本データベースは、このレルネル元市長の「都市の鍼治療」という考えにのっとり、内外の「都市の鍼治療」事例をシリーズで紹介していきます。


鍼アイコン161 ジュビリー橋
161 ジュビリー橋

シンガポールのシンボルであるマーライオンがあるシンガポール川の河口は、エスプラネード橋でマーライオン公園と対岸のエスプラネード劇場とが結ばれていた。そこに、新たにこの橋と平行するように2015年につくられたのが歩行者専用橋であるジュビリー橋である。ジュビリー橋ができたことで、そのアクセス環境も向上し、魅力は大きく増したと考えられる。また、現在シンガポールで最も有名な観光施設ともなったマリーナ・ベイ・サウンズも橋からは、その見事な姿がレンズに綺麗に収まる。周囲の環境をも改善させるような本プロジェクトは、まさに「都市の鍼治療」としてふさわしい。さすがリー・クアンユーのアイデアでつくられただけあって、素晴らしく諸問題をこれによって解決している。

鍼アイコン162 シンガポール中心市街地照明マスタープラン
162 シンガポール中心市街地照明マスタープラン

シンガポールの最近の成長ぶりは著しい。世界屈指のグローバル都市として位置づけられ、アメリカのシンクタンクが発表した世界都市ランキングではロンドン、ニューヨーク、パリに次いで世界第四位。勤労者世帯の平均世帯月収は、既に東京都のそれを大きく上回っており、実際、物価もシンガポールの方が東京よりも高い印象を受ける。そのように都市の格が急上昇しているシンガポールであるが、世界都市としての歴史が浅いため、そのアイデンティティが確立できていないことが、そのアキレス腱ともなっている。そこで、夜間照明のデザインのマスタープランを策定することで、シンガポールの新しい都市像を創造することが企画された。

鍼アイコン 163 サントスの珈琲博物館

163 サントスの珈琲博物館

サンパウロから70キロメートルほど離れている港町サントスは、珈琲の出荷港として20世紀前半には大変栄えていた。1922年にそこにつくられた珈琲取引所の建物はサントス市内でも、最も華美な建物として捉えられていた。この珈琲取引所を珈琲博物館にしたことで、サントス市は由緒ある歴史的建築物を有効に活用することに成功し、サントスという都市のアイデンティティでもあった珈琲の博物館というアーカイブ施設をつくることに成功し、さらには貴重な都市観光資源をつくることにも成功した。

鍼アイコン164 だんだんテラス
164 だんだんテラス

京都府の南西部にある八幡市の男山団地に、関西大学の学生達が常駐して、コミュニティを再生するために活動している拠点「だんだんテラス」がある。だんだんテラスは、高齢化・少子化が進み、人口も減少し、空き家も増え、栄養失調で徐々に体力が衰えていくような状況にある団地の再生を考える大学の研究・活動拠点である。そこでは、団地というコミュニティの問題と真摯に取り組み、しかし、背伸びをせずに、自分達ができる範囲で力になれるところは支援しようという学生達の情熱が集約された場所でもある。

鍼アイコン165 ハガ地区の街並み保全
165 ハガ地区の街並み保全

イエテボリは歴史が浅い都市である。そのために、その都市のアイデンティティも歴史がある諸都市に比べると弱い。そのような中、数少ないイエテボリ特有の建築物である郡庁舎様式の建物をしっかりと集積した形で保全することに成功したハガ地区は、イエテボリのアイデンティティを具現化できる貴重な地区となり、その結果、多くの小売店舗が集積しており、歩行者中心の人が溢れる魅力的な都市空間となっている。ここは、フィカとスウェーデン人が呼ぶ喫茶店が多くある。

 

取材・構成
服部圭郎 龍谷大学政策学部教授

制作・配信
公益財団法人ハイライフ研究所

■都市の鍼治療 データベース
http://www.hilife.or.jp/cities

 


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