財団法人ハイライフ研究所メールマガジン

ハイライフ研究所メールマガジン 第190号

2016年5月11日配信  発行責任 公益財団法人ハイライフ研究所 事務局


<今号の内容>

1.【連載】 第2回 水嶋 敦氏|まちのエキスパートヒアリング
2.【データベース】 都市の鍼治療 No.81~No.85
3.【告知】 第29回ハイライフセミナー開催のお知らせ( 5月17日)


 

1.東京10㎞~20㎞圏、その魅力。“生き続けられるまち”とは?(PHASE2)
まちのエキスパートヒアリング
都市の魅力を構成する要素はなにか?

第2回 水嶋 敦氏(自由学園最高学部特任教授)

まちのエキスパートヒアリング

公益財団法人ハイライフ研究所では
「東京10㎞~20㎞圏、その魅力。〝生き続けられるまちとは?〟」をテーマとして、
「都市の魅力を構成する要素はなにか?」を解明する研究を行ってきました。

今回はその一環として、東急沿線のまちづくり研究に携わってこられた水嶋 敦先生に、「マーケティング学者」のお立場から8つのエリアのうち東急線駅(自由が丘、三軒茶屋、蒲田、溝の口)の分析とブランド視点から都市の魅力についてお話しをうかがいます。 

当財団のこれまでの調査・研究において、
「都市の魅力要素とは酵母菌のようなもので、人を酵母菌として発酵され、作りだされていく」
また、魅力ある都市には「その酵母菌が発酵し、育つための場、即ち醸造所のような場所が必要である」
という仮説が導き出されました。

水嶋 敦先生が考える都市の酵母菌とは何か?
マーケティングの視点から、東急沿線4エリアの魅力を解き明かしていただきます。

お話:水嶋 敦氏(自由学園最高学部特任教授)
聞き手:櫻井隆治 公益財団法人ハイライフ研究所専務理事

水嶋 敦氏プロフィール
1956年新潟県生まれ、1979年武蔵大学人文学部欧米文化学科卒業後、広告代理店でマーケティング業務および日本初の広域型商品購買情報収集システムの開発・運営に携わる。また、ブランド管理システムの開発を行いながらブランド・コンサルティング業務に携わる。2011年株式会社東急総合研究所主席研究員として、ブランド視点からのまちづくりの研究に関わる。2015年より自由学園最高学部(大学部)特任教授、マーケティングおよびライフスタイルを担当。 

共著に『ハイテク・マーケティング』(誠文堂新光社)、『中食2025-中食・惣菜産業の将来を展望する』(一般社団法人日本惣菜協会)など。公益社団法人日本マーケティング協会アカデミック・アドバイザー。

■まちのエキスパートヒアリング 都市の魅力を構成する要素はなにか?
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?cat=155

 


2.【データベース】 都市の鍼治療 No.81~No.85

「都市の鍼治療」データベース

 クリチバのジャイメ・レルネル元市長は、都市が抱える問題を手っ取り早く解決するべき方法論として「都市の鍼治療」を提唱しています。

 多くの課題に直面する都市は、さながら病人のようです。そして、都市の鍼治療とは、その都市の病を根本的に治すことは難しいけれども、効果的に「鍼療法のように治す」ことは可能であるという考え方にもとづいた方法論です。

 本データベースは、このレルネル元市長の「都市の鍼治療」という考えにのっとり、内外の「都市の鍼治療」事例をシリーズで紹介していきます。


鍼アイコン081 フンデルトヴァッサー・ハウス
076 自転車ステーション ミュンスター

フンデルトヴァッサーのデザインは楽しく、その周辺、そして都市をわくわくさせる力を有している。直線を嫌う、その絵画的なデザインは、自然の造形からのインスピレーションにもとづき、そのカラフルな色彩はあたかも建築に生命を吹き込んでいるかのごとく映る。

鍼アイコン082 警固公園(けごこうえん)のリニューアル・デザイン
077 富山ライトレール

一年前、天神を訪れ、西鉄ソラリアの前のこの公園を発見して驚いた。日本にもまともな広場が存在することを知ったからである。それは、ポートランドのパイオニア・コートハウス・スクエアやゴスラーのマーケット・スクエアをも彷彿させる、ほぼ完璧な広場であった。

鍼アイコン083 明治学院大学の歴史建築物の保全
078 インナー・ハーバー

大学のキャンパスというのは、公共空間ではない。しかし、多くの人が公共空間のような意識で活用していたりもする興味深い空間である。景観を公共財として捉えれば、これら創立時以来の歴史建築物を明治学院大学が保全したことによって、この周辺の街並みも良質な景観を確保することができた。

鍼アイコン084 ランブラス (Les Rambles)
079 自由が丘の九品仏川緑道のベンチ

ランブラスは歩行者が安全に時間を過ごすことができる空間となっている。そこは、レルネル氏が指摘するように、また人々が出会い、交流する場である。バルセロナの都市らしさを凝縮した空間であり、都市としてのバルセロナのまさにツボとでもいえるような空間であると思われる。

鍼アイコン085 マグデブルクの「緑の砦」
080 富山グランドプラザ

ジャイメ・レルネル氏は天才を巧みに都市づくりに活用すべきだと指摘する。あまり天才に恵まれていないマグデブルクもフンデルトワッサーが足跡を残してくれたおかげで、新たな都市のイコンが創造され、都市の貴重な宝物が付け加えられたのである。

 

取材・構成
服部圭郎 明治学院大学経済学部教授

制作・配信
公益財団法人ハイライフ研究所

■都市の鍼治療 データベース
http://www.hilife.or.jp/cities

 


3.【告知】 第29回ハイライフセミナー 都市の魅力を構成する要素とは?PHASE2

第29回ハイライフセミナー 都市の魅力を構成する要素とは?

第29回 ハイライフセミナー
都市の魅力を構成する要素とは?
PHASE2「東京10㎞~20㎞圏、その魅力。
生き続けられるまちとは?」 

◆開催趣旨
当財団では創設以来、「都市生活者のよりよい生活の実現」を目的に都市生活研究を行っています。都市生活とは、高度に産業化した社会での現代のライフスタイルと定義され、戦後わが国では、経済の発展と産業の高度化により都市機能が整備され、モノの普及も相まって豊かな生活が実現されてきました。しかしながら、生活環境と個人の二つの側面で『都市化』が進行し、めまぐるしく変化する現代の生活環境(経済環境の変化、社会構造の変化、超高齢社会)のなかで、「持続可能な都市居住」を考えるにあたり大きな問題がいくつも浮上してきています。 
このような厳しい環境変化の中で、今なお活性化しているまちが、東京10㎞~20㎞圏の“準都心エリア”に多数存在していることを注目し、2014年度から2年間に亘り研究を行ってきました。1年目は仮説の抽出のために、当該エリアのマーケティングデータの解析、生活者1,125人に対する調査、国内外の建築・都市計画・環境デザインに携わる著名人への取材を行ないました。

2015年度は仮説の検証のために、当該エリアに存在する代表的なまちを抽出し、それぞれのまちの地形・風土・歴史、交通網、居住者、産業基盤、商業施設、集客拠点などのマーケティングデータ分析を事前スタディとして行い、そして生活者1350人に対する意識調査、国勢調査データの分析を行ったうえで、フィールドワークチームを編成し踏査を行ない、まちの専門家による分析を施し、『都市の魅力を構成する要素』とは何なのかを解明いたしました。その研究成果の報告の一環として、セミナーを開催させていただきます。



◆日程: 2016年5月17日(火)
◆時間: 13:00~16:40(開場12:30)
◆会場: 東京国際フォーラム ガラス棟会議室 G701
◆料金: 無料(事前申込み・定員130名)
◆主催: 公益財団法人ハイライフ研究所
◆協力: 株式会社読売広告社 都市生活研究所
◆申込み・問合せ: このページ下のお申込みフォームからお申し込みください。

◆プログラム
主催者挨拶 櫻井隆治 / 公益財団法人ハイライフ研究所専務理事

<第1部 基調講演>
「人間の居る場所」
三浦 展 (カルチャースタディーズ研究所代表)

<第2部 研究報告>
「都市酵母探検隊・研究成果の報告」
服部圭郎 (明治学院大学経済学部教授)

<第3部 パネルディスカッション>
「都市の魅力とは」
パネリスト: 
水嶋 敦  (自由学園最高学部特任教授)
石田祐也 (建築家 一級建築士事務所ヌ―ブ) 
榎本 元 (株式会社 読売広告社 執行役員)
コーディネーター: 
服部圭郎 (明治学院大学経済学部教授)


◆講演者プロフィール
三浦 展 (みうら あつし) / カルチャースタディーズ研究所代表
1982年一橋大学社会学部卒業。(株)パルコ入社。マーケティング情報誌『アクロス』編集室勤務。1986年同誌編集長。1990年三菱総合研究所入社。1999年 「カルチャースタディーズ研究所」設立。 消費社会、家族、若者、階層、都市などの研究を踏まえ、新しい時代を予測し、社会デザインを提案している。
著書に『下流社会』『第四の消費』『東京は郊外から消えていく!』『郊外・原発・家族』『家族と幸福の戦後史』『これからの日本のためにシェアの話をしよう』『新東京風景論』『ファスト風土化する日本』『吉祥寺スタイル』『高円寺 東京新女子街』『東京高級住宅地探訪』他多数。近著に『人間の居る場所』『下流老人と幸福老人』

服部圭郎 (はっとり けいろう)/ 明治学院大学経済学部教授
1963年東京生まれ。東京大学工学部卒、カリフォルニア大学バークレイ校環境デザイン学  
部修士課程修了。民間シンクタンクを経て現職。専門は都市デザイン、都市計画、フィールド
スタディ。主なプロジェクトは、マレーシア新都市サイバージャヤのマスタープランなど。   著書に『ブラジルの環境都市を創った日本人:中村ひとし物語』『若者のためのまちづくり』『道路整備事業の大罪』『人間都市クリチバ』ほか、共著に『都市計画国際用語辞典』『都市の鍼治療』ほか。

水嶋 敦 (みずしま あつし) / 自由学園 最高学部(大学部)特任教授
1956年新潟県生まれ、1979年武蔵大学人文学部欧米文化学科卒業後、広告代理店でマーケティング業務および日本初の広域型商品購買情報収集システムの開発・運営に携わる。また、ブランド管理システムの開発を行いながらブランド・コンサルティング業務に携わる。年2011年株式会社東急総合研究所主席研究員として、ブランド視点からのまちづくりの研究に関わる。2015年より自由学園最高学部(大学部)特任教授、マーケティングおよびライフスタイルを担当。
共著に『ハイテク・マーケティング』(誠文堂新光社)、『中食2025-中食・惣菜産業の将来を展望する』(一般社団法人日本惣菜協会)など。公益社団法人日本マーケティング協会アカデミック・アドバイザー。

石田祐也 (いしだ ゆうや)  / 建築家 一級建築士事務所ヌ―ブ
1988年三重県生まれ。2013年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士過程修了。2013年~一級建築士事務所ヌーブ。国内外のアーバニズムに関する研究を行ないながら、建築、都市のデザインを実践している。
同所での主な担当プロジェクトに「ガラス階段とガラス・エンジニアリングの現在 ”STEPS IN THE AIR” 展<AGCスタジオ、2014年>」(キュレーション、什器設計)、「Y町一区自治会館<仮称、2016年春竣工>」(設計、監理)などがある。

榎本 元 (えのもと はじめ) / 株式会社 読売広告社 執行役員
1961年愛知県生まれ。広島大学工学部卒業後、中堅広告代理店を経て現職。コミュニケーションの専門家としての立場から、20年以上、不動産開発・都市開発(大規模集合住宅・商業施設・リゾート開発など)を中心に、まちづくりの開発コンセプトの構築や商品企画、販売広告戦略など、生活者をまちの主軸に捉え、都市暮らしの未来を予見しながら、トータルなコンサルティング業務に携わっている。
共著に『シビックプライド~都市のコミュニケーションをデザインする』(宣伝会議)。



■お申込み・お問合せは以下のリンク先のフォームよりお願い致します。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?p=13170#form

 


 

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