財団法人ハイライフ研究所メールマガジン

ハイライフ研究所メールマガジン 第178号

2015年11月11日配信  発行責任 公益財団法人ハイライフ研究所 事務局


<今号の内容>

1.【データベース】 都市の鍼治療 No.66~No.70
2.【研究報告】講演録:都市の魅力を構成する要素とは?


 

1.【データベース】 都市の鍼治療 No.66~No.70

「都市の鍼治療」データベース

 クリチバのジャイメ・レルネル元市長は、都市が抱える問題を手っ取り早く解決するべき方法論として「都市の鍼治療」を提唱しています。

 多くの課題に直面する都市は、さながら病人のようです。そして、都市の鍼治療とは、その都市の病を根本的に治すことは難しいけれども、効果的に「鍼療法のように治す」ことは可能であるという考え方にもとづいた方法論です。

 本データベースは、このレルネル元市長の「都市の鍼治療」という考えにのっとり、内外の「都市の鍼治療」事例をシリーズで紹介していきます。


鍼アイコン066 日本の家(Das Japanische Haus)
066 日本の家(Das Japanische Haus)

 ライプツィヒ市の中央駅の東にあるライプツィヒ・オスト地区は、19世紀後半に工場地区として開発された。その時、ここの工場の従業員のために集合住宅が建てられたのだが、社会主義時代に投資されることはなく、東西ドイツが統一された後は多くの空き家が生じ、ライプツィヒの中でも最も衰退した地区となってしまった。

鍼アイコン067 シュヴェリーンの連邦庭園博覧会 (BUGA in Schwerin)
067 シュヴェリーンの連邦庭園博覧会 (BUGA in Schwerin)

 連邦庭園博覧会は、ドイツで開催される庭園の博覧会であり、斬新なランドスケープ・アーキテクチャーのアイデアが展示される場でもある。1951年にハノーファーで第一回目が開催されて以来、二年に一度のペースで、各都市で開催されている。ドイツの都市における公園は量・質ともに日本に比べて優れていると思われるが、その背景には、この庭園博覧会のような公園整備を推進させる仕掛けが存在するからだと思われる。

鍼アイコン068 ミュア・ウッズ国定公園の保全 (Preservation of Muir Woods National Monument)
068 ミュア・ウッズ国定公園の保全 (Preservation of Muir Woods National Monument)

 サンフランシスコのゴールデンゲート橋を渡るとマリン郡になる。このマリン郡に224ヘクタールの規模のレッドウッドの森が保全されているミュア・ウッズ国定公園がある。サンフランシスコという大都市からわずか19キロメートルしか離れていないとは思えない、静寂なる大木の森である。

鍼アイコン069 花通り Rua das Flores
069 花通り Rua das Flores

 クリチバは、人口180万人の南回帰線のそばに位置する標高900メートルの高原都市で、パラナ州の州都である。クリチバは、また都市計画がうまく実現された都市としても知られている。1971年、その後、世界的に知られることになり、また「都市の鍼治療」の著者でもあるジャイメ・レルネル氏が33歳で市長にのなったばかりの頃、クリチバはブラジルでも最も人口が増加している都市の一つであり、自動車による都心の道路の渋滞が深刻な問題となり始めていた。中心道路である11月15日通りも、多くの通過交通が流入し始め、商店街のアメニティや歩行者の安全を損なうようになっていたのである。そこで、ジャイメ・レルネル氏は、都心の顔ともいえる商店街を自動車から解放し、人々に取り戻そうと考えた。

鍼アイコン070 白金台のどんぐり児童遊園(Donguri Play-park in Shiroganedai )
070 白金台のどんぐり児童遊園(Donguri Play-park in Shiroganedai )

 目黒駅から白金台駅まで目黒通り沿いに歩くと、左手に白金自然教育園がある。森が鬱蒼と生い茂る、山手線内では貴重な自然が残る公園である。その隣にある、明るい芝生とちょっとした散策路と木々がつくりだす木陰が周辺住民に親しまれる公園が、どんぐり児童遊園である。

 

取材・構成
服部圭郎 明治学院大学経済学部教授

制作・配信
公益財団法人ハイライフ研究所

■都市の鍼治療 データベース
http://www.hilife.or.jp/cities

 


2.【研究報告】講演録:都市の魅力を構成する要素とは?

【研究報告】講演録:都市の魅力を構成する要素とは?

目次
◆主催者挨拶 
櫻井隆治 / 公益財団法人ハイライフ研究所専務理事

<第1部>
◆都市の魅力を構成する要素とは何か?
服部圭郎 / 明治学院大学経済学部教授

<第2部>
◆データから見た都市の魅力を構成する要素
榎本 元/ 株式会社 読売広告社 執行役員 

◆あかりのちから
長町 志穂/ 株式会社 LEM 空間工房代表取締役

◆都市の魅力の構成要素とは?
泉 英明/ 有限会社ハートビートプラン代表取締役 一般社団法人水都大阪パートナーズプロデューサー

◆都市空間の可能性
太田 浩史/ 建築家 博士(工学)

◆都市の魅力の創造者達に聞く都市への眼差し
パネリスト 長町志穂 / 泉英明 / 太田浩史 / 榎本元
コーディネーター 服部圭郎

来場者アンケート集計結果

開催趣旨
 平均寿命の伸びや出生率の低下により少子高齢化が急速に進み、現在、人口増加している東京都も2020年にはピークを迎え減少の一途を辿りはじめます。また、2025年には団塊世代が後期高齢者年齢を迎え超高齢化の時代が始まります。 
 ところが、高齢化・少子化の波が押し寄せている現在において、今なお活性しているまちが東京10㎞~20㎞圏の“準都心エリア”には多数存在しております。 
 当財団では、研究活動のひとつとして、「東京10km~20km圏、その魅力。“生き続けられるまち”とは?」をテーマに、東京10km~20㎞圏を対象としたまちのポテンシャルについての研究を2014年度から2015年度の2年間に亘り行っております。“なぜそのまちは元気なのか”を解き明かす、すなわち『都市の魅力を構成する要素や条件』を明確化することにより、他エリアの今後の活性化の一助となることを目標に研究を進めております。
 今回のセミナーは、研究活動の一環であり、また2年間の研究の中間発表的位置づけにあります。研究のプロセスとして、ヤン・ゲール氏、ジャイメ・レルネル氏、トーマス・ジーバーツ氏、隈 健吾氏、 三浦 展氏、面出 薫氏をはじめとする都市計画・建築・環境デザイン等に携わる11人のスーパーマイスターの方々へ取材をさせていただき貴重なお考えを拝聴することが出来ました。併せて生活者に対する意識調査を行い数量的な解析も行いました。今回のセミナーはこれら結果を踏まえ、プレゼンテーションとパネルディスカッションを行ないます。

 

■2014年度研究報告
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?p=12682

 


 

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