【連載】東京都市圏における『10㎞~20㎞圏エリア』にある街を探訪する。その魅力は?

第5回 中野

東京都市圏における『10㎞~20㎞圏エリア』にある街を探訪する。その魅力は?

あの「中野の街」にオフィスと大学がやってきた

 大東京都市圏をつくってきた都心と郊外は、地域の若年人口動向や高齢化などの問題で大きく揺れ動いているが、人口増エリアとして注目が集まっているのが東京10㎞~20㎞圏のエリアだ。高度経済成長期のマイカー普及期以前に発展した住宅居住地をベースとして、駅前の整備や業務・商業地化がほどほどに進み、最近はマンションの建設が盛んで2000年代からの都心や郊外拠点都市での大再開発プロジェクト施工の波が、このエリアにある街々に波及してきた。今後これらの街々の駅前を中心とする開発が進むと、都心や郊外の居住にも大きな影響を与えることは間違いない。この変化は、20世紀の「職住分離」という東京都市の生活スタイルを大きく変える起爆剤となりそうだ。 

 東京10㎞~20㎞圏の街がなぜ活性しているのか?探訪シリーズは「自由が丘」「三軒茶屋」「北千住」エリアをレポートしてきたが、第五回は、アニメなどサブカルチャーの発信地として名を広めた中野の街を取り上げた。

 今、中野は、再開発によって大型ビルや公園が整備され、大手企業や大学が続々と進出し、昼間の人口が約2万人以上増え、ビジネスマンや学生が集まる活気に満ちた街になっている。2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、若者に人気がある中野エリア及び中野駅前の環境はどう変わるのか。都心に業務が集中する中、隣接する東京住宅エリアはどのように変わるのか、中野区の様変わりは東京の都市の在り方において注目しておくべきケースである。

執筆:立澤芳男(マーケット・プレイス・オフィス代表)

 

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