財団法人ハイライフ研究所メールマガジン

ハイライフ研究所メールマガジン 第159号

2015年1月28日配信  発行責任 公益財団法人ハイライフ研究所 事務局


<今号の内容>

1.【連載】第四回 埼玉南部エリア-JR京浜東北線・埼京線沿線(東京~大宮方面)-|鉄道沿線エリアマーケティング
2.【連載】第4回 トマス・ジーバーツ|都市の魅力を構成する要素はなにか?
3.【データベース】都市の鍼治療|第9回配信
4.【告知】第27回 ハイライフセミナー 「縮退懸念の東京50km圏をゆく」


 

1.【連載】東京30~50㌔圏都市の存亡。大東京の都市化から脱皮・自立へ

第四回 埼玉南部エリア-JR京浜東北線・埼京線沿線(東京~大宮方面)-

本格的な少子高齢社会の到来と東京オリンピック・パラリンピック開催に向かい変貌する東京大都市圏

戦後、日本の高度成長経済は、首都圏に位置し平坦地が広い埼玉県を大きく変貌させた。埼玉県の戦前は農業中心の産業構造であったが、戦後は県内各地に大規模な工業団地が造成され、機械工業を中心とした内陸工業県となった。

また、東京の隣接県である埼玉県は、人口の増加も著しく、1950年に214万人であった人口が、1970年の国勢調査では386万人になり、全国第1位の人口増加率(28.2%)となった。その後も人口は増加を続け、1977年には509万人、1987年には606万人、2002年には700万人を突破した。そのような中、浦和市、大宮市、与野市が2001年に合併し100万人超の「さいたま市」が誕生している。そして2003年には、行政・経済・文化の新しい拠点として「さいたま新都心(さいたま市)」、産業の拠点として「SKIPシティ(川口市)」が街びらきをしていく。

そのような中埼玉県は今、東京の都市化という観点で見ると地域格差が顕在化している。埼玉県下で人口密度が高く人口が集中する埼玉県南部のさいたま市・蕨市・川口市の東京に近いエリアでは東京に依存する「埼玉都民」が多くを占めている。今回(第四回)の沿線エリアマ-ケティングは、JR京浜東北線とJR埼京線沿線の市町村(さいたま市、蕨市、川口市)における都市化の波の功罪についてレポートしている。

本レポート対象エリアの都市動向次第で、埼玉県という自治体がより東京との関係を深めるのか、自立的都市圏を構築するのかが問われる。埼玉県は東西南北の四地域ブロックに分化しはじめているようだ。

執筆:立澤芳男(マーケット・プレイス・オフィス代表)

 

■本格的な少子高齢社会の到来と
東京オリンピック・パラリンピック開催に向かい変貌する東京大都市圏
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?cat=144

 


2.【連載】第4回 トマス・ジーバーツ|都市の魅力を構成する要素はなにか?

都市の魅力を構成する要素はなにか?
~世界のスーパーマイスターに聞く

第4回 トマス・ジーバーツ



「ドイツでも、高齢者は、都心に小さなフラットを獲得しようとしています。都心の方が医療サービスもよく、レストランもあって、エンタテイメントもあるからです。高齢社会においては、都心は高齢者にとって極めて魅力的になると思います」
(トマス・ジーバーツ)


超高齢化・人口減少社会において、持続可能な都市・地域とはどう形成されるのか?
本連載インタビューでは、人々が住み続けられるまち(生き続けられるまち)のありかたを問います。

第4回は、ダルムシュタット工科大学名誉教授の
トマス・ジーバーツ(Thomas Sieverts)氏が登場します。

ドイツを代表する都市計画研究者に聞く、「都市の魅力を構成する要素はなにか?」


トマス・ジーバーツ氏(Thomas Sieverts) プロフィール:
ベルリン工科大学で都市計画をフリッツ・エッゲリングに学ぶ。ハノーバーの都市計画で知られるハンス・アドリアンや、ルールのヴェルフェン・ニュータウン公社社長を務めドイツ統合後のベルリン建設大臣を務めたゲオルグ・ヴィットバーなど、第一世代の都市計画家に続く第二世代の建築家。ダルムシュタット工科大学教授を経て、名誉教授。スカット都市計画事務所所長を務めながら、欧米各地で新都市計画について講演。

出演:トマス・ジーバーツ
取材・構成:服部圭郎 明治学院大学経済学部教授
編集:熊倉次郎 株式会社クマクラジロウ事務所

制作:公益財団法人ハイライフ研究所


■都市の魅力を構成する要素はなにか。
http://www.hilife.or.jp/wmca/

 


3.【データベース】 都市の鍼治療|第9回配信

「都市の鍼治療」データベース

 クリチバのジャイメ・レルネル元市長は、都市が抱える問題を手っ取り早く解決するべき方法論として「都市の鍼治療」を提唱しています。

 多くの課題に直面する都市は、さながら病人のようです。そして、都市の鍼治療とは、その都市の病を根本的に治すことは難しいけれども、効果的に「鍼療法のように治す」ことは可能であるという考え方にもとづいた方法論です。

 本データベースは、このレルネル元市長の「都市の鍼治療」という考えにのっとり、内外の「都市の鍼治療」事例をシリーズで紹介していきます。


鍼アイコン041 エクスヒビション・ロード

036 バナンナ・パーク

 エクスヒビション・ロード。それは、日本語に訳せば「展示道」とでもなろうか。ロンドンはハイド・パークの南から、サウス・ケンジントンにある800メートルに及ぶ道路は、沿道に18の文化施設を擁する。ヴィクトリア&アルバート博物館、科学博物館、自然博物館、ロイヤル・アルバート・ホール、王立公園、インペリアル・カレッジなどである。

鍼アイコン042 バターシー・スクエア

037 スーパーキレン

 ロンドンの都心部にあるビクトリア駅から、テームズ川を渡ると、そこは別世界のようである。工場や低所得者用の住宅が建ち並び、多くの移民が生活している。バターシー・スクエアは、そのような地区の一画にある広場である。

鍼アイコン043 ラベット・パーク

038 サイクルスランゲン

 ライプチッヒ市の都心部、ライプチッヒ中央駅の東部に位置する地区(東ライプチッヒ地区)は、19世紀に建てられた古い集合住宅が集積していたのだが、これら集合住宅は空室率が高く、再開発が必要な状況にあった。ラベット・パークは、そのような地区の中心に1970 年代につくられた公園であった。
 この東ライプチッヒ地区を都市再生するうえで、このラベット・パークを拡張し、リデザインすることは、極めて重要な戦略として位置づけられた。ラベット・パークは同地区が新生するうえでの象徴的な空間として捉えられたのである。

鍼アイコン044 フィニックス・ゼー

039 サイクル・スーパーハイウェイ

 ヨーロッパの工業の中心とも形容されたルール地方の中核都市の一つドルトムント。このドルトムントを始めとしたルール地方は、産業転換で不必要となった巨大な工業用地がたくさんある。フェニックス・ゼーは同市の南部、ヒューデ地区に位置するティッセン・クルップ社の溶鉱炉と製鉄所があった場所の再開発プロジェクトである。

鍼アイコン045 ユルバ・ブエナ・ガーデンス・エスプラナーデ

040 グルドベーグ小学校のプレイグランド

 ユルバ・ブエナ・ガーデンスは、サンフランシスコのミッション・ストリート、フォルサム・ストリート、サード・ストリート、フォース・ストリートに囲まれた二つのブロックに及ぶ公共公園のことである。第一期はミッション・ストリートとハワード・ストリートに囲まれた都心に近いブロックで、これは1993年の10月に開業した。第二期はハワード・ストリートとフォルサム・ストリートに囲まれたブロックで1998年に開業した。第一期と第二期地区は、ハワード・ストリートに架かる歩行者橋によって結ばれている。

 

取材・構成
服部圭郎 明治学院大学経済学部教授

制作・配信
公益財団法人ハイライフ研究所

■都市の鍼治療 データベース
http://www.hilife.or.jp/cities

 


4.【告知】第27回ハイライフセミナー 「縮退懸念の東京50km圏をゆく」

武蔵野里山イニシアティブ 里山讃歌音楽祭 KAWAGOE 2014

第27回 ハイライフセミナー
「縮退懸念の東京50km圏をゆく」

◆開催趣旨
わが国は2005年以降、人口減少が進み、2013年に高齢化率が25%を上回った。これら社会構造の変化とは無縁と思われていた首都・東京圏でも郊外遠隔部において、住民の高齢化と住宅ストックの加齢化により、不動産価格の急落と空き家の急増等、住宅地が荒廃する<縮退>現象が起きようとしている。実際に、東京50㎞圏では、高齢化率、空き家率の上昇が目立ち、各市町村は将来人口推計においても厳しい見通しとなっている。 
しかし、縮退は東京圏の遠隔郊外住宅地に一様に訪れているわけではない。同一市町村内でも、世帯流入や住宅更新ができている住宅地と、コミュニティの維持が日々困難になっている住宅地との差が明瞭になってきた。人口減少の向かい風は、住宅地の縮退格差を拡大していくだろう。 
本セミナーでは、縮退の波を乗り越えていく市町村や住宅地の現状を紹介すると共に、郊外研究に取り組んでいる方々を迎えて、今後の郊外居住の持続可能性への知恵を<交感>していきたい。 

◆日程: 2015年2月17日(火)
◆時間: 15:00~18:00(開場14:30)
◆会場: 東京国際フォーラム ガラス棟会議室 G701(定員130名・要申込み)
◆料金: 無料
◆主催: 公益財団法人ハイライフ研究所
◆後援: NPO法人日本都市計画家協会
◆協力: 株式会社読売広告社
◆申込み・問合せ: リンク先のお申込みフォームからお申し込みください。
リンク→http://www.hilife.or.jp/wordpress/?p=11156#form
 
◆プログラム
主催者挨拶  高津伸司 / 公益財団法人ハイライフ研究所 代表理事/副理事長
<プレゼンテーション>
マップで見る東京50km圏の現状と趨勢
中川智之 / NPO法人日本都市計画家協会理事、(株)アルテップ代表取締役
東京50km圏郊外住宅地視察報告
高鍋剛 / NPO法人日本都市計画家協会理事、(株)都市環境研究所主任研究員
住宅地の成熟と縮退
大月敏雄 / 東京大学大学院工学系研究科教授
郊外を継承するのは誰か?
柴田建 / 九州大学大学院人間環境学研究院助教
<パネルディスカッション>
縮退懸念の東京50km圏をゆく
パネリスト 大月敏雄 / 柴田建 / 中川智之 / 高鍋剛 
コーディネーター 藤井多希子 /(一社)政策人口研究所代表

◆講演者プロフィール
中川 智之(なかがわ さとし)/ NPO法人日本都市計画家協会理事、(株)アルテップ代表取締役
1959年大阪府生まれ。東京理科大学工学部建築学科卒業、同大学院修士課程修了。技術士(都市及び地方計画)、一級建築士。著書に『地域再生 人口減少時代のまちづくり』(編著、日本評論社)、『マンション建替え-老朽化にどう備えるか』(共著、日本評論社)、『環境貢献都市-東京のリ・デザイン』(共著、清文社)、『まちづくりのための建築基準法集団規定の運用と解釈』(共著、学芸出版社)ほか。

高鍋 剛(たかなべ つよし)/ NPO法人日本都市計画家協会理事、(株)都市環境研究所主任研究員
1967年仙台市生まれ。横浜国立大学工学部建設学科卒業、同大学工学研究課計画建設学修士課程修了。著書に『地域再生 人口減少時代のまちづくり』(共著、日本評論社)、『自治体都市計画の最前線』(学芸出版社、共著)、『都市計画マニュアル-土地利用編』(共著、丸善)、『都市・農村の新しい土地利用戦略』(共著、学芸出版社)ほか。

大月 敏雄(おおつき としお)/ 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻教授
1967年福岡県生まれ。東京大学工学部建築学科卒業、同大学院博士課程単位取得退学。博士(工学)。横浜国立大学工学部建設学科助手、東京理科大学工学部建築学科准教授を経て現職。専門は建築計画、住宅地計画、ハウジング。著書に『近居 少子高齢社会の住まい・地域再生にどう活かすか』(編著、学芸出版社)、『集合住宅の時間』(王国社)、『復興まちづくり実践ハンドブック』(編著、ぎょうせい)ほか。

柴田 建(しばた けん)/ 九州大学大学院人間環境学研究院都市・建築学部門助教
1971年福岡県生まれ。九州大学大学院博士課程修了。博士(工学)。専門は建築計画、建築社会システム。主なテーマは、ストック型社会におけるハウジングのあり方。近年のテーマは、特に持続的な居住の場としての郊外の可能性。著書に『住まいのまちなみを創る』(共著、建築資料研究社)、『現在知Vol.1郊外 その危機と再生』(共著、NHKブックス別巻)ほか。

藤井 多希子(ふじい たきこ)/(一社)政策人口研究所代表、慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)
1970年横浜市で生まれ、埼玉県所沢市で育つ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程単位取得退学、博士(政策・メディア)。専門は空間人口学、郊外居住論。最近の論文に「縮退する都市:人口移動と世代交代の視点から」(『都市計画』302号)、「住み継がれる住宅地、捨てられる住宅地」(『住宅』2013年5月号)ほか。

 


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