財団法人ハイライフ研究所メールマガジン

ハイライフ研究所メールマガジン 第151号

2014年9月24日配信  発行責任 公益財団法人ハイライフ研究所 事務局


<今号の内容>

1.【連載】第五回 東京30~50㌔圏都市の存亡。大東京の都市化から脱皮・自立へ
2.【データベース】都市の鍼治療|第7回配信
3.【講演】スウェーデンの憲法
4.【告知】映像報告「女性の眼から見たスウェーデンの市民社会」 10月配信のお知らせ
5.【告知】武蔵野里山イニシアティブ 暮らしの革新と”持続可能社会”の構築(10/26 川越)


 

1.【連載】第五回 東京30~50㌔圏都市の存亡。大東京の都市化から脱皮・自立へ

「高齢化」と「縮退・再生」がテーマの東京30~50㌔圏の都市群

本格的な少子高齢社会の到来と東京オリンピック・パラリンピック開催に向かい変貌する東京大都市圏

 東京の距離帯別の人口を見てみると、距離帯により異なる人口推移のパターンを示すことがわかる。10~50㌔圏内の各距離帯は、人口増減率は異なるが1920年から2010年まで継続して人口が増大している。このうち、特に10~20㌔圏は、1920~40年、1947~75年の人口増加は大きく、その後増加率は低下するものの、1995年以降は再び人口増加が顕著となる。20~30㌔圏と30~40㌔圏はほぼ同様な傾向を示し、1960年以降、人口は増大している。0~60㌔圏も1960年以降人口増加が続くが、2005年をピークに減少に転じている。

 つまり、東京の都市化サイクルは、高度経済成長期とバブル経済期を通じて加速的に進んだが、バブル経済の終焉とともに減速的郊外化段階を経て、東京10~20㌔圏が加速的都心化段階に移行した。

 東京の郊外の都市圏の形成はどう発展(加速)し、どう縮退(減速)しているのか。その実態を見るのが今回のレポートの目的だが、巨大な人口を抱え、都市運営面積も巨大化した東京は、一つの都市圏として把握することはできない。放射線状に拡大していったが、同一円周で拡大したわけではない。また、都市圏発展にはその交通インフラの投資と時期(時計回りに宅地化が進行)や機能などにも大きな違いがある。

 東京都市圏を発展段階など詳細に見ると、いくつかに区分される。東京駅からの距離帯で「都心・副都心」「準都心」「郊外」に三区分されるが、「郊外」はさらに三つに分けられる。

執筆:立澤芳男(マーケット・プレイス・オフィス代表)

 

■本格的な少子高齢社会の到来と
東京オリンピック・パラリンピック開催に向かい変貌する東京大都市圏
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?cat=144

 


2.【データベース】 都市の鍼治療|第7回配信

「都市の鍼治療」データベース

 クリチバのジャイメ・レルネル元市長は、都市が抱える問題を手っ取り早く解決するべき方法論として「都市の鍼治療」を提唱しています。

 多くの課題に直面する都市は、さながら病人のようです。そして、都市の鍼治療とは、その都市の病を根本的に治すことは難しいけれども、効果的に「鍼療法のように治す」ことは可能であるという考え方にもとづいた方法論です。

 本データベースは、このレルネル元市長の「都市の鍼治療」という考えにのっとり、内外の「都市の鍼治療」事例をシリーズで紹介していきます。

鍼アイコン031 剥皮寮(ボーピーリャウ)の歴史保全

031 剥皮寮(ボーピーリャウ)の歴史保全

 台北市萬華区の路地裏に「剥皮寮(ボーピーリャウ)」と言う伝統的街並みを保全した地区がある。台北の観光名所である龍山寺のそばにある、数少ない清朝時代の面影を残す町並みが保存された地区だ。清朝時代の伝統的な店屋や、日本統治時代の建物などが再生されているのだが、この再生が非常に丁寧に行われている。剥皮寮は、また清朝時代の街並みを保全した地区という点では最大規模のものである。

鍼アイコン032 迪化街の歴史保全

032 迪化街の歴史保全

 迪化街は、19世紀中頃の清朝末期におもに船荷を扱う商店が集積してつくられた街区である。この地区に隣接して貿易港がつくられたこともあり、清朝時代は樟脳、その後の日本統治時代には台湾の特産品となった烏龍茶を取り扱う店がここに立地していく。

鍼アイコン033 ジェノサイド・メモリアル

033 ジェノサイド・メモリアル

 ルワンダのおぞましい歴史として、1994年に起きた国民同士が殺しあう大虐殺がある。これは、以前の宗主国であるベルギー人が、支配をしやすくするために、ルワンダ人をフツ族とツチ族に分けて、ツチ族にフツ族を支配させる構造をつくりあげたことによって生じた悲劇である。

鍼アイコン 034 ウムガンダによるコミュニティ再生

034 ウムガンダによるコミュニティ再生

 ルワンダのコミュニティは大虐殺によって、そのメンバー間の絆はずたずたにされた。その絆を再び、取り戻すのは、コミュニティの人達が自発的にする以外、方法はない。そのために、現大統領のポール・カガメ氏が採用したのは、伝統的にルワンダのコミュニティが行ってきたウムガンダという手法であった。

鍼アイコン 035 オーフス川開渠化事業とプロムナード整備

035 オーフス川開渠化事業とプロムナード整備

 オーフスはデンマーク第二の都市である。とはいえ、人口はわずか29万人。このオーフスの都心にオーフス川が流れている。このオーフス川、1930年代に増加し始めた自動車交通に対応するために暗渠化をして、その上にオー通りという幹線道路を整備した。その後、月日が経つ。1962年には首都コペンハーゲンの都心部から自動車を排除して、歩行者空間ストロイエをつくったことの成功などを経験し、デンマークの都市は全国的に、都心部は自動車ではなくて歩行者を主人公とした都市づくりをしようというトレンド、というか理念が形成されていく。

 

取材・構成
服部圭郎 明治学院大学経済学部教授

制作・配信
公益財団法人ハイライフ研究所

■都市の鍼治療 データベース
http://www.hilife.or.jp/cities

 


3.【講演】スウェーデンに学ぶ、日本の再構築

■スウェーデンの憲法

スウェーデンの憲法

スウェーデンの憲法

■スウェーデンに学ぶ、日本の再構築
スウェーデンの憲法
http://www.hilife.or.jp/sweden/?p=1095

民主主義の先進国、スウェーデン。
これまで、さまざまなテーマで、スウェーデンの民主主義についてご紹介してまいりました。
今回は、スウェーデンの憲法、情報公開、そして知る権利について学びます。

そもそも憲法とはどういうものでしょうか。
市民の活動は法律にしたがっています。そしてこの法律をしばるもの、それが憲法です。法律というものは憲法の規範のなかでつくられています。
憲法というものがもつ意味について、スウェーデンの事例をみながら、一緒に考えてまいりましょう。

・スウェーデンに憲法はない?
・4つの基本法
・立憲君主制
・自由な発言の保障
・死刑の廃止、拷問の禁止
・スウェーデンの情報公開と知る権利

講師:須永昌博 一般社団法人スウェーデン社会研究所 所長
映像制作:公益財団法人ハイライフ研究所

■スウェーデンに学ぶ、日本の再構築
http://www.hilife.or.jp/sweden/



4.【告知】スウェーデンの女性活躍×政治×幼児教育
映像報告「女性の眼から見たスウェーデンの市民社会」
10月配信のお知らせ

「女性の眼から見たスウェーデンの市民社会」は、シリーズ「スウェーデンから見た日本の再構築」から学んだことをベースに、2014年2月に行なったスウェーデン視察の報告です。ウプサラ市に居住、勤務する人達を取材し、男女平等先進国と言われているスウェーデンの実情の一部を探りました。政治、教育、家庭、子育てを両立させて働く女性たちに関する6つの報告をお届けします。

■映像報告「女性の眼から見たスウェーデンの市民社会」 

■映像報告「女性の眼から見たスウェーデンの市民社会」

サムボ(事実婚)のカップルに聞く子育てと仕事

スウェーデンの女性の就業率は9割近くにものぼり、一方で子どもの出生率は日本を上回っています。給付金と就学前教育が一体となったスウェーデンの男女の子育てと就労のしくみを取材。

プレスクール取材(カモミール幼稚園)
ウプサラ市のカモミール幼稚園を取材。スウェーデンではプレスクールを教育省管轄下に置き、子どもが生まれると早ければ1才から通わせることができ、3歳からは無料。その組織の在り方や教育内容に密着しました。環境教育、民主主義、移民の文化など配慮した持続可能な教育とは。

■映像報告「女性の眼から見たスウェーデンの市民社会」

女性の視点からみたスウェーデンの教育と仕事
スウェーデンでは、統計にもとづき、政党候補者、閣僚、企業幹部の女性比率など、政策的に男女平等が推進されていますが、その実情を探ります。

市役所での男女平等政策担当者を取材
12000人の職員に男女平等政策を浸透させている職員を取材。プロジェクトごとに対話がおこなわれ、長期的な取組みがなされている開かれた役所と職員の働き方を取材。

■映像報告「女性の眼から見たスウェーデンの市民社会」

市議会女性ボランテイア議員(環境党)と選挙
スウェーデンでは、議員の半数は女性、市議会議員の中心メンバーとしてボランテイア議員が活躍。環境党ではどのように議員を育てているのか、また、若者の政治意識の育成に大きな役割を果たす学校への環境党の取組みを取材。

女性国会議員とマイノリティー議員(社会民主党)のケース
社会民主党の前国会議員アン・クリステイーン・ヨハンソン氏とゲイ議員でもあるボリエ・ヴェストルンド氏を取材。マイノリティーから政治家への歩みや政治家としての日常を取材。地域による格差や、失業問題と若い女性の保守化など最近の問題点もお聞きしました。

取材・編集・音楽 小林範子
制作統括 萩原宏人 公益財団法人ハイライフ研究所
制作・配信 公益財団法人ハイライフ研究所

小林範子(こばやしのりこ)
教育・文化・まちづくりファシリテーター・音楽家/尚美学園大学非常勤講師  あけぼのホールを運営、NPOアートバーブズフォーラム副理事長、また子ども大学かわごえなど地域文化活性化のための活動を行なっている。音楽作品等も。

 


5.【告知】武蔵野里山イニシアティブ 暮らしの革新と”持続可能社会”の構築(10/26 川越)

埼玉県立川越総合高等学校・尚美学園 高大連携事業

【告知】武蔵野里山イニシアティブ 暮らしの革新と”持続可能社会”の構築(10/26 川越)

総合司会
NPO法人武蔵野の未来を創る会代表理事 森田恒夫

◆プログラム
開会のあいさつ
埼玉県立川越総合高等学校校長 柿沼重信
公益財団法人全国学校農場協会理事長 日置司明
埼玉県副知事 塩川修
川越市長 川合善明

講演(約120分)
1.SATOYAMAイニシアティブの国際展開
国際連合大学サステイナビリティ高等研究所IPSI事務局次長 鈴木渉

2.三富新田の今日的価値
三芳町長 林伊佐雄

3.武蔵野里山の再生に向けて
石坂産業株式会社 石坂典子

4.川越総合高校生による三富農業体験と意見発表
・三富農業体験の報告 川越総合高校FFJ(Future Farmers of Japan)
・笑顔の中で~三富新田の未来を創る~森田紗月(総合学科2年)

FESTA(約20分)
「合唱組曲『宮沢賢治の三つの風景』」について
尚美学園総合芸術センター長 坂田晃一

思想劇場(全員参加の集団討議)
(約90分)
問題提起:尚美学園大学学長 田邉敏憲
コーディネーター:千葉大学名誉教授 徳山郁夫、実践女子大学教授 犬塚潤一郎

まとめ
農業高校支援機構理事長・千葉大学名誉教授 古在豊樹

日時:
2014年10月26日(日)13:00~17:00

場所:
埼玉県立川越総合高等学校 明星館 2階ホール

主催:
埼玉県立川越総合高等学校
尚美学園
農業高校支援機構
公益財団法人全国学校農場協会
共催:
NPO法人武蔵野の未来を創る会
NPO法人こども大学かわごえ
協力:
JAいるま野
西武鉄道株式会社
公益財団法人川越法人会
公益財団法人ハイライフ研究所
一般財団法人森永エンゼル財団
SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ(IPSI)事務局
後援:
川越市
川越市教育委員会
埼玉県三芳町

 


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