財団法人ハイライフ研究所メールマガジン

ハイライフ研究所メールマガジン 第150号

2014年9月10日配信  発行責任 公益財団法人ハイライフ研究所 事務局


<今号の内容>

1.【映像報告】欧州の自転車推進政策
2.【映像報告】アフリカの奇跡・ルワンダ首都物語 配信のおしらせ
3.【講演録】 第26回ハイライフセミナー 『幸福って何だ』


 

1.【映像報告】欧州の自転車推進政策

欧州の自転車推進政策

欧州の自転車推進政策

はじめに
日本の自転車のモーダルシェア(代表的交通手段に占める割合)は、全国平均で12%、大都市の東京23区や大阪市でもそれぞれ17%、23%と、欧州の指標全体の平均値である7%を上回る。欧州の自転車先進国のオランダ、デンマークには劣るものの、ドイツ、ベルギー、スウェーデンなどの自転車利用の多い国などと比べても遜色はない。

日本の隠れた自転車利用の高さは、公共交通機関の利便性の良さ、独特のママチャリ文化、自転車が安価に手に入るなどの要因によるものである。しかしながら、そうした利用度の高さに、自転車の利用環境整備が追い付いていない。特に自転車の道路交通システムにおける位置づけが曖昧で、例えば、左側通行で車道を走行するという基本的なルールさえ浸透していない、またそれを促すための自転車用道路などのインフラ整備が進んでいない。(東京都では2012年時点で自転車用道路は100kmほどしかないが、パリでは440km、ベルリンでは450km、ロンドンでは680km、ブリュッセルでは150km)。また、駐輪場整備についても利用しやすいところに設置されておらず、人々の自転車利用の環境や健康面でのメリットが浸透していないなど直面する課題は多い。

一方、オランダ、北欧諸国、ドイツ、ベルギー(北部)は、自転車の利用環境の向上および利用促進の取り組みにおける世界的リーダー的な存在である。また、他の欧州諸国(英国、フランス、イタリア、スペイン)もこうした北部諸国に追いつくための様々な施策を急速に進めている。これらの欧州の取り組みについては、長期的な環境目標の設定、加盟国や地域を超えた情報共有の仕組み、アドボカシ―団体への活動支援に加え、地方自治体ごとの積極的な目標設定と計画実施などがあり、日本が参考にできるところは数多くある(また欧州が日本から学ぶべきところもある)。

上記の問題意識に基づき、本報告書は、欧州における自転車利用推進政策を概観し、EU及び加盟国政府の具体的な取り組み(自転車用道路や駐輪場などのインフラ整備、財政政策を通じた奨励策、安全対策、教育・啓発キャンペーン)について紹介する。特に欧州全体を代表する取り組みといえる、ベルギーの2都市における自転車推進政策のより詳細な成果や課題を掘り下げた上で、最後に日本に向けた示唆をとりまとめている。

なお、本報告書の作成のため、ベルギー・ブリュッセル首都地域政府、ベルギー・ゲント市の自転車政策の担当官、欧州最大の推進運動(アドボカシ―)団体である欧州サイクリスト連盟の担当者へのインタビューを行った。本報告書の情報源についてはできるだけ記載しているが、特段の記載がない場合にはインタビューによるものとする。

映像報告:
欧州の自転車推進政策 第1部
http://youtu.be/EJUCAga_028
I. 欧州の自転車推進政策の背景
II.EUレベルの自転車推進政策
III. 加盟国レベルの自転車推進政策

欧州の自転車推進政策 第2部

http://youtu.be/_UVc0usg3Yc
IV. ベルギーの事例
V. 日本への示唆

執筆者
小串聡彦
小串聡彦
スウェーデンのウプサラ大学大学院政治学修士号取得、欧州議会で研修生として勤務後、ブリュッセルの日系調査コンサルティング会社で働く。現在、日本でEU政策動向に関する研究活動に従事


■映像報告:欧州の自転車推進政策
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?p=10885#movie

 


2.【映像報告】アフリカの奇跡・ルワンダ首都物語 配信のおしらせ

アフリカの奇跡・ルワンダ首都物語

「アフリカの奇跡・ルワンダ首都物語」配信のおしらせ

来月(2014年10月)から、新しいシリーズがはじまります。
「都市の鍼治療」の特別編として、東アフリカの国・ルワンダで取材した番組を3回にわたり配信します。

21世紀はアフリカの時代と言われています。
これまで、紛争や貧困など、さまざまな問題に苦しむ「暗黒大陸」として捉えられてきたアフリカが、いま、グローバル化した経済のもとで、「最後のフロンティア」として脚光を浴びています。

今後、アフリカは世界に対してどのようなインパクトをもたらすことになるのでしょうか。

アフリカの潜在力を読み解くカギを求めて、今回、わたしたちは東アフリカ経済圏のなかでも最も発展の著しい国、ルワンダを取材しました。

動画URL:
http://youtu.be/lY59Y3C8XBs

■シリーズ「アフリカの奇跡・ルワンダ首都物語」

第1回 30年先を見据える首都キガリの都市計画(2014年10月配信)
100万人の命が失われた内戦により、インフラが破壊されたルワンダの首都キガリ。いま、斬新な都市計画を立ち上げ、30年後に500万人の人口を抱えるアフリカ最先端の情報都市となることを目指しています。 

第2回 ゴミのない都市はルワンダ式幸福の方程式(2014年11月配信)
清掃が行き届き、驚くほどキレイなルワンダの街路。行政当局は、経済のさらなる成長とともに、「クリーンな都市環境」を重点課題のひとつに位置づけています。 「ゴミがなく、清潔な都市に暮らせば、衛生面で良いだけでなく、心も前向きでいられるのです」(キガリ市長)

第3回 「市長に聞く、キガリの将来構想」(2014年12月配信)
ルワンダの首都キガリの発展は東アフリカ経済圏に何をもたらすか。フィデル・ヌダイサベ市長へのインタビュー。 

取材・構成 服部圭郎 明治学院大学経済学部教授
撮影・編集 熊倉次郎 クマクラジロウ事務所
制作統括 萩原宏人 公益財団法人ハイライフ研究所
制作・配信 公益財団法人ハイライフ研究所

■アフリカの奇跡・ルワンダ首都物語
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?cat=146



3.【講演録】第26回ハイライフセミナー 『幸福って何だ』


目次

はじめに
高津 春樹 公益財団法人 ハイライフ研究所 常勤顧問

第1部 レクチャー
「指標」を考える
伊藤 剛 ASOBOT 代表/シブヤ大学 理事

「幸福」を考える
川内 有緒 ノンフィクション・ライター

第2部 ケーススタディ
事例1 GAH(荒川区民総幸福度)
二神 恭一 公益財団法人 荒川区自治総合研究所理事・所長

事例2 トランジション・タウン運動
山田 貴宏 ビオフォルム環境デザイン室 代表

おわりに
参加者アンケート

研究背景
 2013 年9 月9 日、国連が『世界幸福度報告書2013』を発表しました。幸福度の上位3 ヶ国は、デンマーク・ノルウェー・スイス。経済指標GDP の上位3 ヶ国であるアメリカは17 位で、中国は93 位という結果でした。ちなみに、私たちの暮らす日本は43 位。先進国の中では際だって低い順位だったようです。「経済の豊かさだけでは幸せにはなれない」。昨今、巷で言われている通りの結果となりました。しかし本来は、ランキングの“結果”自体にそれほどの意味はありません。大事なことは、何がその“基準”となっていたのか、その“モノサシ”を知ることです。

 そこで本セミナーでは、「幸福のモノサシ(指標)」について改めて考えてみたいと思います。第1 部では、「個人と幸福の関係」を考えるために、心理学や経済学などさまざまな分野で研究されてきた『幸福指標』について考えます。続く第2部では、「まちと幸福の関係」について考えるため、実際の事例をもとに“行政”と“市民”の両視点をご紹介したいと思います。

 「人間の活動は最終的に幸福を目指している」とは、哲学者プラトンの弟子・アリストテレスの言葉。幸福論は、ともすれば“理想論”になりがちなものですが、「幸福指標」について考えるということは、自分の「人生」について“具体的”に考えることにつながるのではないでしょうか。


開催日時:2014 年2 月22 日(土)14:00 ~ 17:00
会場:東急渋谷ヒカリエ8F イベントスペース『COURT』
主催:公益財団法人 ハイライフ研究所
共催:特定非営利活動法人 シブヤ大学
企画協力:ASOBOT inc.

■【講演録】第26回ハイライフセミナー 『幸福って何だ?』
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?p=10758#06

 


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