財団法人ハイライフ研究所メールマガジン

ハイライフ研究所メールマガジン 第143号

2014年5月28日配信  発行責任 公益財団法人ハイライフ研究所 事務局


<今号の内容>

1.【新連載】第一回 連載企画にあたっての東京都市圏発展のプレヒストリー
2.【データベース】都市の鍼治療|第5回配信
3.【講演】スウェーデンの民主主義|スウェーデン政治の方法
4.【セミナー映像】第26回ハイライフセミナー「幸福って何だ?」第2部映像


 

1.【新連載】第一回 連載企画にあたっての東京都市圏発展のプレヒストリー

本格的な少子高齢社会の到来と
東京オリンピック・パラリンピック開催に向かい変貌する東京大都市圏
注目される東京10~20キロ圏と東京50キロ圏上にある街の姿

本格的な少子高齢社会の到来と東京オリンピック・パラリンピック開催に向かい変貌する東京大都市圏

連載企画内容

東京は今、2020年オリンピック・パラリンピック開催に向けて、都心部と臨海副都心と東京羽田国際空港の3つの中心核を融合させ、「世界一の都市(舛添東京都知事)」にすべく、新都市建設工事が各地で行われています。2020年オリンピック・パラリンピック開催で東京はどのような都市に生まれ変わっていくのか興味深々ですが、一方、本格的な少子高齢社会の到来が確実視されており、その中で、東京という都市圏で生活する人たちには、その『世界一の都市』はどう映るのでしょうか。

戦後から今日に至るこの約60年間、大都市東京で、都市生活者が最も驚いた出来事は二つだと思います。一つは1958(昭和33)年の「東京タワー」の開業、もう一つは1964(昭和39)年の「東京オリンピック」の開催ではないでしょうか。この二つの出来事で、東京という都市が復興・再生で一体化し、まとまった大都市として完成を見たような気がします。1964年東京オリンピック以降の東京は、都市圏域をさらに拡大させ郊外各地に住宅だけでなく商業施設や学校・病院などの社会施設が作られ、東京は「一極集中から分散へ」と都市構造が変わりました。都市生活も職住近接から職住分離のライフスタイルに変わりました。さて、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、都心や郊外における都市生活ではどのようにライフスタイルが生まれ変わっていくのでしょうか。

東京大都市圏で今後注目されるのは、戦後の日本の首都・東京の『集中と拡散』をテーマとして東京改造を推進してきた首都圏基本計画(国土交通省・東京都)の行方です。「都心部・副都心」や「郊外中核都市」は常に首都圏構想や東京都の都市計画の対象となり翻弄され続け、成長・衰退・再生を繰り返してきましたが、その結果はどうなったのでしょうか。また、その「都心部・副都心」や「郊外中核都市」を事実上支えてきたいわゆる準都心に当たる『東京10~20キロ圏』と遠郊外にあたる『東京50キロ圏』にある街(都市)は現在どのようになっており、どのようになるのか。大きく変わる東京大都市圏はどこへ向かって行くのでしょうか。

かつて、『職住分離』のライフスタイルを、楽しみつつも余儀なくされてきた東京の都市生活者は、もはや手の打ちようもない少子高齢化と都市の衰退(疲労)化の真っただ中にいます。これからどのようなライフスタイルをつかんでゆくのか。ネットで生活情報を得て、ネットで買い物をす時代となった今、都市計画の俎上にのらなかった東京10~20キロ圏と東京50キロ圏上にある街(都市)の実態を見ていきます。

私たちは、東京オリンピック・パラリンピック開催に向かい変貌する東京と少子高齢社会の到来による地域の変化について冷静に受けとめるべき時を迎えています。本企画連載は、ハイライフ研究所の2014年度の「都市研究プロジェクト」(詳細は研究所HP/26年度事業計画参照)と連動したものです。5月から6回の連載ですが、第一回はその『プレヒストリー』(問題意識)をレポートしました。都市研究プロジェクトともにご期待ください。

執筆:立澤芳男(マーケット・プレイス・オフィス代表)

 

■本格的な少子高齢社会の到来と
東京オリンピック・パラリンピック開催に向かい変貌する東京大都市圏
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?cat=144

 


2.【データベース】 都市の鍼治療|第5回配信

「都市の鍼治療」データベース

 クリチバのジャイメ・レルネル元市長は、都市が抱える問題を手っ取り早く解決するべき方法論として「都市の鍼治療」を提唱しています。

 多くの課題に直面する都市は、さながら病人のようです。そして、都市の鍼治療とは、その都市の病を根本的に治すことは難しいけれども、効果的に「鍼療法のように治す」ことは可能であるという考え方にもとづいた方法論です。

 本データベースは、このレルネル元市長の「都市の鍼治療」という考えにのっとり、内外の「都市の鍼治療」事例をシリーズで紹介していきます。

鍼アイコン
021 大横川の桜並木

021 大横川の桜並木

 墨田区と江東区を流れる運河、大横川。この大横川は隅田川と北十間川とを結んでいるが、その隅田川に近い門前仲町の周辺では、見事な桜並木を誇り、4月の開花時期には大勢の花見客で賑わう。この花見の季節には、土曜日と日曜日に地元商店街が「お江戸さくら祭り」を大横川に架かる石島橋の上で開催し、大横川には花見客を乗せた和船が行き来し、失われつつある江戸の下町情緒を感じさせる、ちょっとした地元の風物となっている。

鍼アイコン022 パール・ストリート

022 パール・ストリート

 コロラド州のボルダーの中心市街地に、パール・ストリートという4ブロックに渡る歩行者専用モールがある。ここは、常に人が溢れて賑わっている大変活力のあるモールである。
 しかし、パール・ストリートがこのように賑わうようになったのは、1960年代から70年代にかけてボルダー市民の大英断があったからなのである。全米では1960年代から、ナショナル・チェーンの大型店をアンカーテナントとして入れた屋内モールが多く郊外に立地するようになり、多くの都市のダウンタウンは衰退し、息の根を止められつつあった。ボルダーも1960年中頃は御多分に洩れず、中心市街地の中心通りであったパール・ストリートは、空き店舗が半分もあるような閑散とし、見窄らしい状態にあった。

鍼アイコン023 ランドシャフツ・パーク

023 ランドシャフツ・パーク

 ランドシャフツ・パークは英語に直すと、そのままランドスケープパークになる。ドイツはノルトライン・ヴェストファーレン州にあるデュースブルクの北部地区にあったティッセン社の製鉄所跡地を公園として再生した事例である。この製鉄所は1985年に操業を停止した後、周辺を汚染したまま放置されていた。これをデュースブルク市はIBA(国際建設展)エムシャーパークのプロジェクトとして位置づけ、その再生計画のコンセプト案をコンペにかけたのである。

鍼アイコン024 北浜アリー

024 北浜アリー

 高松港の貨物保管場所のために、昭和初期に建設された古い倉庫群がある。これらの倉庫は、宇高連絡船が営業中止になり、その結果、その役割を果たさなくなった。そして、周辺も人々に忘れられた賑わいのない地域へと変貌してしまった。その古い倉庫を活用して商業開発をして、新しい情報も発信するようにして、地域もまた人々に目を向けさせるようにしたのがこの北浜アリーである。ギャラリー、レストラン、カフェ、雑貨店などが入居し、また中心につくられた広場ではコンサートなどのイベントが開催されている。延べ床面積は1000㎡ちょっとと決して大きくはないのだが、周辺のレトロ感あふれる街並みとうまく共鳴していることもあり、はるかに広く感じることができる。

鍼アイコン025 北浜テラス

025 北浜テラス

 大阪は水の都である。しかし、戦後は多くの世界中の工業都市同様、その水に目を背けて都市はつくられていった。そして、しばらく経つと、住民にとって水は縁遠いものとなってしまった。一方で、水はその都市にとって貴重なアメニティ資源である。都市の魅力を向上させていくうえで、水を活用しない手はない。世界中の多くの都市がウォーターフロントを活かしたまちづくり、都市再開発を1980年代頃から積極的に展開するようになった。

 

取材・構成
服部圭郎 明治学院大学経済学部教授

制作・配信
公益財団法人ハイライフ研究所

■都市の鍼治療 データベース
http://www.hilife.or.jp/cities

 


3.【講演】スウェーデンに学ぶ、日本の再構築

■スウェーデンの民主主義|スウェーデン政治の方法

スウェーデンの民主主義|スウェーデン政治の方法

スウェーデンの民主主義|スウェーデンの政治と国会

前回からスウェーデンの民主主義というテーマでお話をしています。

民主主義という言葉は誰もが簡単に口にする言葉です。
しかし、民主主義の本当の意味とはどういうことなのでしょうか。

日本は成熟した民主社会といえるでしょうか。
疑問をもっておられる方もいるかもしれません。

スウェーデンは民主主義を大事にする社会です。
民主主義とはどういうことなのか。
スウェーデンの取組みを見ていくことにいたしましょう。

■スウェーデンの民主主義|スウェーデン政治の方法

・スウェーデンの政党
・政党の資金
・国会議員の歳費
・国会議員の給料
・スウェーデンの国会審議の方法
・国会議事録と情報公開
・本会議での議論の形式

■スウェーデンの民主主義|スウェーデン政治の方法
http://www.hilife.or.jp/sweden/?p=1029

動画URL:http://youtu.be/gAlNe4iP6Eg

講師:須永昌博  一般社団法人スウェーデン社会研究所 所長
映像制作:公益財団法人ハイライフ研究所

◆本映像をご覧になる方へ:

関連映像として以下の番組もあわせてご覧になると、スウェーデンにおける市民生活と政治、選挙の実際をより詳しくご理解いただけます。

スウェーデンの民主主義|スウェーデンの政治と国会
http://www.hilife.or.jp/sweden/?p=1016


■スウェーデンに学ぶ、日本の再構築
http://www.hilife.or.jp/sweden/



4.【セミナー映像】第26回ハイライフセミナー「幸福って何だ?」第2部映像

第26回 ハイライフセミナー
「幸福って何だ?」

第26回 ハイライフセミナー
「幸福って何だ?」

◆開催趣旨

 2013年9月9日、国連が『世界幸福度報告書2013』を発表しました。幸福度の上位3ヶ国は、デンマーク・ノルウェー・スイス。経済指標GDPの上位3ヶ国であるアメリカは17位で、中国は93位という結果でした。ちなみに、私たちの暮らす日本は43位。先進国の中では際だって低い順位だったようです。「経済の豊かさだけでは幸せにはなれない」。昨今、巷で言われている通りの結果となりました。しかし本来は、ランキングの“結果”自体にそれほどの意味はありません。大事なことは、何がその“基準”となっていたのか、その“モノサシ”を知ることです。

 そこで本セミナーでは、「幸福のモノサシ(指標)」について改めて考えてみたいと思います。第1部では、「個人と幸福の関係」を考えるために、心理学や経済学などさまざまな分野で研究されてきた『幸福指標』について考えます。続く第2部では、「まちと幸福の関係」について考えるため、実際の事例をもとに“行政”と“市民”の両視点をご紹介したいと思います。

 「人間の活動は最終的に幸福を目指している」とは、哲学者プラトンの弟子・アリストテレスの言葉。幸福論は、ともすれば“理想論”になりがちなものですが、「幸福指標」について考えるということは、自分の「人生」について“具体的”に考えることにつながるのではないでしょうか。

※本セミナーは、2013年度より行っている『コミュニティ再生の“評価基準”策定の研究』の成果の一部として発表するものです。

◆プログラム
<第2部 ケーススタディ>

事例1『GAH(荒川区民総幸福度)』
二神 恭一(公益財団法人 荒川区自治総合研究所 理事・所長)

事例2『トランジション・タウン運動』
山田 貴宏(ビオフォルム環境デザイン室 代表/トランジションジャパン 創立メンバー)

まとめ
「アンケート結果 本セミナーのまとめ」
伊藤 剛(ASOBOT 代表/シブヤ大学 理事)

◆日程:
2014年2月22日(土)
◆時間:
14:00-17:00
◆会場:
東急渋谷ヒカリエ8F イベントスペース『COURT』
東京都渋谷区渋谷2・21・1・8F
◆主催:
公益財団法人ハイライフ研究所
◆共催:
特定非営利活動法人シブヤ大学
◆企画協力:
ASOBOT

■第26回ハイライフセミナー
「幸福って何だ?」
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?p=10204

 


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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