本格的な少子高齢社会の到来と東京オリンピック・パラリンピック開催に向かい変貌する東京大都市圏

本格的な少子高齢社会の到来と
東京オリンピック・パラリンピック開催に向かい変貌する東京大都市圏
注目される東京10~20キロ圏と東京50キロ圏上にある街の姿

第一回 連載企画にあたっての東京都市圏発展のプレヒストリー

東京は今、2020年オリンピック・パラリンピック開催に向けて、都心部と臨海副都心と東京羽田国際空港の3つの中心核を融合させ、「世界一の都市(舛添東京都知事)」にすべく、新都市建設工事が各地で行われています。2020年オリンピック・パラリンピック開催で東京はどのような都市に生まれ変わっていくのか興味深々ですが、一方、本格的な少子高齢社会の到来が確実視されており、その中で、東京という都市圏で生活する人たちには、その『世界一の都市』はどう映るのでしょうか。

戦後から今日に至るこの約60年間、大都市東京で、都市生活者が最も驚いた出来事は二つだと思います。一つは1958(昭和33)年の「東京タワー」の開業、もう一つは1964(昭和39)年の「東京オリンピック」の開催ではないでしょうか。この二つの出来事で、東京という都市が復興・再生で一体化し、まとまった大都市として完成を見たような気がします。1964年東京オリンピック以降の東京は、都市圏域をさらに拡大させ郊外各地に住宅だけでなく商業施設や学校・病院などの社会施設が作られ、東京は「一極集中から分散へ」と都市構造が変わりました。都市生活も職住近接から職住分離のライフスタイルに変わりました。さて、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、都心や郊外における都市生活ではどのようにライフスタイルが生まれ変わっていくのでしょうか。

東京大都市圏で今後注目されるのは、戦後の日本の首都・東京の『集中と拡散』をテーマとして東京改造を推進してきた首都圏基本計画(国土交通省・東京都)の行方です。「都心部・副都心」や「郊外中核都市」は常に首都圏構想や東京都の都市計画の対象となり翻弄され続け、成長・衰退・再生を繰り返してきましたが、その結果はどうなったのでしょうか。また、その「都心部・副都心」や「郊外中核都市」を事実上支えてきたいわゆる準都心に当たる『東京10~20キロ圏』と遠郊外にあたる『東京50キロ圏』にある街(都市)は現在どのようになっており、どのようになるのか。大きく変わる東京大都市圏はどこへ向かって行くのでしょうか。

かつて、『職住分離』のライフスタイルを、楽しみつつも余儀なくされてきた東京の都市生活者は、もはや手の打ちようもない少子高齢化と都市の衰退(疲労)化の真っただ中にいます。これからどのようなライフスタイルをつかんでゆくのか。ネットで生活情報を得て、ネットで買い物をす時代となった今、都市計画の俎上にのらなかった東京10~20キロ圏と東京50キロ圏上にある街(都市)の実態を見ていきます。

私たちは、東京オリンピック・パラリンピック開催に向かい変貌する東京と少子高齢社会の到来による地域の変化について冷静に受けとめるべき時を迎えています。本企画連載は、ハイライフ研究所の2014年度の「都市研究プロジェクト」(詳細は研究所HP/26年度事業計画参照)と連動したものです。5月から6回の連載ですが、第一回はその『プレヒストリー』(問題意識)をレポートしました。都市研究プロジェクトともにご期待ください。

執筆:立澤芳男(マーケット・プレイス・オフィス代表)

 

第1回レポート全文は以下のPDFでお読みいただけます。

 第一回 連載企画にあたっての東京都市圏発展のプレヒストリー


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