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【連載】 第9回 サービス業から見る東京各エリアの魅力

第9回 サービス業から見る東京各エリアの魅力

 2020東京オリンピック・パラリンピック開催まであと3年をとなった。その時点で訪日外国人は、4千万人と言う。東京は宿泊ホテル、移動手段など「おもてなしのサービス」が出来るのかその供給体制に不安がある。一方、その4千万人を迎える側の東京は少子高齢化、単身世帯の増加など社会環境も大きく変化している。その中で老人介護、子育て、健康、生活支援など生活ニーズは多様化するが、その多様なニーズに応えるサービス供給が、十分にできるのか大きな不安がある。

 サービス化社会と言われて久しいが、現在の東京都市圏各エリアでの生活サービス事業の供給実態は、まだよく認識されていない。生活に密着し生活に不可欠なサービス事業(物販・飲食・各種サービス等)はどの程度供給されているのか。
本レポートでは、東京都市圏が多様なエリアの姿を見せる中、各行政区エリアとその地域のサービス業の供給度合いを都市の魅力という視点から数回にわたり、エリアの多様化に注目し分析を進めてきた。今回はサービス業を軸にして東京各エリアの各サービス分野の充実度の違いを都市の魅力という視点から見てみた。

 都市には様々なサービス事業が立地しているが、それらのサービス事業が各行政区エリアでどのように受け入れられているのか、また、各地でどのような種類のサービス業が充実しているのか?そしてそのサービス業は、都市生活者に何を提供するのか。その提供するサービス内容は都市の魅力因子である「生活の便利性」や「安全性」、あるいは「快適性」とどう相関するのか?

 

執筆者 マーケット・プレイス・オフィス代表  立澤芳男(たつざわよしお)
■流通系企業の出店リサーチ・店舗コンセプトの企画立案
/都市・消費・世代に関するマーケティング情報収集と分析
■現ハイライフ研究所主任研究員・クレディセゾンアドバイザリースタッフ
■元「アクロス」編集長(パルコ)/著書「百万人の時代」(高木書房)ほか


■都市生活者とサービス化社会
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?cat=156

【データベース】 都市の鍼治療 No.101~No.105

「都市の鍼治療」データベース

 クリチバのジャイメ・レルネル元市長は、都市が抱える問題を手っ取り早く解決するべき方法論として「都市の鍼治療」を提唱しています。

 多くの課題に直面する都市は、さながら病人のようです。そして、都市の鍼治療とは、その都市の病を根本的に治すことは難しいけれども、効果的に「鍼療法のように治す」ことは可能であるという考え方にもとづいた方法論です。

 本データベースは、このレルネル元市長の「都市の鍼治療」という考えにのっとり、内外の「都市の鍼治療」事例をシリーズで紹介していきます。


鍼アイコン101 観塘プロムナード
101 観塘プロムナード

ジョギングをしている人、ギターの演奏をしている人、運動器具でシェイプアップしている人、散策をしている人、パーゴラの下で読書をしている人などを見るにつけ、優れた公共空間を整備することで都市生活はかくも豊かになるのだな、ということを改めて確認する。香港の九龍東地区は、世界でも最も人口密度の高い都市空間の一つである。そのような都市空間においては、いかにアメニティを確保させるかが、そのサステイナブル性を維持させていくうえでは極めて重要である。

鍼アイコン102 観塘工業文化公園
102 観塘工業文化公園

香港の九龍東にある観塘地区では、啓徳空港の使用停止を契機とした大規模再開発計画(320ヘクタール)を策定、現在、それに基づいた開発が進展中である。同計画では九龍東は香港島の中環地区に次ぐ第二のビジネス・センターとして位置づけられ、そのために、ここで働く人々にとってアメニティの高い公共空間を提供する計画が立てられた。

鍼アイコン103 魚らんラボラトリー(魚ラボ)
103 魚らんラボラトリー(魚ラボ)

魚らん商店会は港区の白金高輪駅そばにある商店街を主体とした組織である。その会議室を明治学院大学の経済学科の服部ゼミナールが2013年から週に2回ほど借りて、商店街を対象とした地域研究を行っている。そして、その縁で商店街のイベント等に学生を参画させてもらったり、地元のゆるキャラを作成したりする、地元のローカル・アイドルを結成させるなど、地域の情報発信に取り組んでいる。

鍼アイコン104 メトロポール・パラソル
104 メトロポール・パラソル

完成してから5年、この建物は近代的で極めてユニークな意匠が為されているにも関わらず、世界遺産にも指定されている地区を擁するセビージャの旧市街地に見事に融和している。高さと屋根の緩やかに隆起する意匠が見事に周辺の建物と調和しているからだ。それにも関わらず、メトロポール・パラソルの屋根に架けられた歩道からはセビージャの市街地の見事な展望を得ることができる。また、その歩道は緩やかに高低差が変化をすることで多様な視座を通行するものに提供してくれるので、ちょっとした空中散歩のような感覚を与えてくれる。

鍼アイコン105 エスプラナーデ公園
105 エスプラナーデ公園

エスプラナーデはヘルシンキの中心、フェリー乗り場とスウェーデン劇場とを結ぶ場所に位置する回廊状の公園である。その両側にはノース・エスプラナーデ、サウス・エスプラナーデという名前の一方通行の道路が走っている。ヘルシンキの住民は、この公園を「エスパ」と呼び、親しんでいる。その面積は1.75ヘクタールと決して広くはないが、その長細い形状が実際より、広いイメージを与える。フィンランドでおそらく最も有名な公園であると指摘されている。

 

取材・構成
服部圭郎 明治学院大学経済学部教授

制作・配信
公益財団法人ハイライフ研究所

■都市の鍼治療 データベース
http://www.hilife.or.jp/cities

【連載】第8回 昼間人口とサービス業の相関から見る地域社会の魅力

第8回 昼間人口とサービス業の相関から見る地域社会の魅力

 都市には様々なサービス事業が立地しているが、それらのサービス事業が各行政区エリアでどのように受け入れられているのか、また、各地でどのような種類のサービス業が充実しているのか?そしてそのサービス業は、都市生活者に何を提供するのか。その提供するサービス内容は、都市の魅力の因子である「生活の便利性」や「安全性」、あるいは「快適性」とどう相関するのか?

 本レポートでは、東京都市圏が多様なエリアの姿を見せる中、各行政区エリアとその地域のサービス業の供給度合いを都市の魅力という視点から数回にわたり、エリアの多様化に注目し分析を進めてきた。

 多様化するエリアの分析として、各行政区エリアの「地理条件(歴史や地形、あるいは交通条件など)」から、あるいは「東京都23区各行政区の年齢別人口構成の差異(例えば高齢者人口.核家族世帯など)」、また「単身世帯・シングルライフ」、そして「地価」などいくつかのテーマで多様化する東京の地域について整理し、その上で各地域に立地するサービス業との需給関係を見ながら都市の魅力についてレポートしてきた。

今回は、最も地域の動的な姿を示唆する「昼間人口」に注目し、多様化している地域と、その地域のサービス業との相関をとおして東京各エリアの都市の魅力を見てみた。

 

執筆者 マーケット・プレイス・オフィス代表  立澤芳男(たつざわよしお)
■流通系企業の出店リサーチ・店舗コンセプトの企画立案
/都市・消費・世代に関するマーケティング情報収集と分析
■現ハイライフ研究所主任研究員・クレディセゾンアドバイザリースタッフ
■元「アクロス」編集長(パルコ)/著書「百万人の時代」(高木書房)ほか


■都市生活者とサービス化社会
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?cat=156

【セミナー講演録】 第29回ハイライフセミナー  都市の魅力を構成する要素とは?Phase2  2015年度研究報告 「東京10km~ 20km圏、その魅力。 “ 生き続けられるまち”とは?」

 当財団では創設以来、「都市生活者のよりよい生活の実現」を目的に都市生活研究を行っています。都市生活とは、高度に産業化した社会での現代のライフスタイルと定義され、戦後わが国では、経済の発展と産業の高度化により都市機能が整備され、モノの普及も相まって豊かな生活が実現されてきました。しかしながら、生活環境と個人の二つの側面で『都市化』が進行し、めまぐるしく変化する現代の生活環境(経済環境の変化、社会構造の変化、超高齢社会)のなかで、「持続可能な都市居住」を考えるにあたり大きな問題がいくつも浮上してきています。 
 このような厳しい環境変化の中で、今なお活性化しているまちが、東京10㎞~20㎞圏の“準都心エリア”に多数存在していることを注目し、2014年度から2年間に亘り研究を行ってきました。1年目は仮説の抽出のために、当該エリアのマーケティングデータの解析、生活者1,125人に対する調査、国内外の建築・都市計画・環境デザインに携わる著名人への取材を行ないました。

 2015年度は仮説の検証のために、当該エリアに存在する代表的なまちを抽出し、それぞれのまちの地形・風土・歴史、交通網、居住者、産業基盤、商業施設、集客拠点などのマーケティングデータ分析を事前スタディとして行い、そして生活者1350人に対する意識調査、国勢調査データの分析を行ったうえで、フィールドワークチームを編成し踏査を行ない、まちの専門家による分析を施し、『都市の魅力を構成する要素』とは何なのかを解明いたしました。その研究成果の報告の一環として、セミナーを開催させていただき、講演録を編集致しました。

目次

主催者挨拶
櫻井隆治 公益財団法人ハイライフ研究所 専務理事(現:代表理事 副理事長)

<第1部>
◆基調講演
「人間の居る場所」
三浦 展 カルチャースタディーズ研究所代表

◆研究報告
「都市酵母探検隊・研究成果の報告」
服部 圭郎 明治学院大学 経済学部教授

<第2部>
◆パネルディスカッション
「都市の魅力とは」
コーディネーター:服部 圭郎
パネリスト:石田 祐也 水嶋 敦 榎本 元

 

■2015年度研究報告
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?p=13284

【連載】 第7回 商業地・住宅地の「地価」で見るエリアとサービス業の相関を見る

第7回 商業地・住宅地の「地価」で見るエリアとサービス業の相関を見る

 都市には様々なサービス事業が立地しているが、それらのサービス事業が各行政区エリアでどのように受け入れられているのか、また、各地でどのような種類のサービス業が充実しているのか?

 本レポートでは東京都市圏が多様なエリアの姿を見せる中、東京行政エリアとその地域のサービス業の供給度合いを、都市の魅力という視点から数回にわたりエリアの多様化に注目し、分析を進めてきた。

 多様化するエリアの分析として、最初のアプローチは各行政エリアの地理条件(歴史や地形、あるいは交通条件など)から地域の多様化を、次のアプローチとして東京都23区各行政区の年齢別人口構成の差異(例えば高齢者人口、核家族世帯など)に注目し多様性を確認し、それぞれ区分けしたエリアごとにサービス業の供給状況を確認した。三つめのエリアの多様化についてのアプローチは、日本全国で大きな問題として登場してきた「単身世帯・シングルライフ」というテーマで地域の多様性について確認した。

 今回は、エリアの地価と地域のサービス業との相関からみられる都市の魅力を見てみた。
 サービス業から見たそれらエリアの都市の魅力についてレポートする。

 

執筆者 マーケット・プレイス・オフィス代表  立澤芳男(たつざわよしお)
■流通系企業の出店リサーチ・店舗コンセプトの企画立案
/都市・消費・世代に関するマーケティング情報収集と分析
■現ハイライフ研究所主任研究員・クレディセゾンアドバイザリースタッフ
■元「アクロス」編集長(パルコ)/著書「百万人の時代」(高木書房)ほか


■都市生活者とサービス化社会
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?cat=156

【データベース】 都市の鍼治療 No.96~No.100

「都市の鍼治療」データベース

 クリチバのジャイメ・レルネル元市長は、都市が抱える問題を手っ取り早く解決するべき方法論として「都市の鍼治療」を提唱しています。

 多くの課題に直面する都市は、さながら病人のようです。そして、都市の鍼治療とは、その都市の病を根本的に治すことは難しいけれども、効果的に「鍼療法のように治す」ことは可能であるという考え方にもとづいた方法論です。

 本データベースは、このレルネル元市長の「都市の鍼治療」という考えにのっとり、内外の「都市の鍼治療」事例をシリーズで紹介していきます。


鍼アイコン096 カルチャーセンター・ディーポ、ドルトムント
086 セオドア・シュトローム通りの減築プロジェクト(Dismantling Project of Theodor Strom Strasse)

歴史的建築物を保全しただけでなく、新たな雇用を創出し、また新しい芸術・工芸センターをドルトムントに供給することになったが、極めてコミュニティにとって価値のあったことは、ここが公共広場として機能することで、コミュニティの紐帯を強化する役割を果たしたことである。

鍼アイコン097 シュテルヴェルク60
087 郡上八幡の空き家プロジェクト

ドイツではこの5年ぐらいで、カーフリー住宅(オートフライ・ヴォーヌング)という新しいライフスタイルが注目されている。広く知られているのはフライブルクの郊外につくられたファウバーンであるが、ここシュテルヴェルク60の方が、コンセプト的には徹底した街づくりが為されている。

鍼アイコン098 あさひかわ北彩都ガーデン
088 ジズコフ駅(Zizkov Station)の再生プロジェクト

駅舎や広場といった人工物が忠別川に代表される自然と対峙するのではなく、一体的な空間となるように、その推移がグラデーションとなるように意識した空間デザインが為されている。日本人の都市空間デザインの質の高さを証明するような素場らしい事例であると考えられる。

鍼アイコン099 旭川駅
089 ヴィレッジ・ホームズ

新しい旭川駅は、他都市の駅に見られるような商業利用をメインとするものではなく、公共的な利用がされることを優先した。そして、駅に設置される公共施設は、情報発信の場でもあり、交流の場でもあるような広義としての広場として機能することが強く意識された。

鍼アイコン100 先斗町の景観形成
090 デッサウ「赤い糸」

先斗町(ぽんとちょう)は京都市中京区、河原町駅から北にある鴨川と高津川に挟まれた南北に延びる花街である。細長い石畳の道は幅が2メートルちょっとしかなく、そのヒューマン・スケールで、江戸時代から引き継がれる街並みの都市空間は内外の観光客を大いに魅了させる。

 

取材・構成
服部圭郎 明治学院大学経済学部教授

制作・配信
公益財団法人ハイライフ研究所

■都市の鍼治療 データベース
http://www.hilife.or.jp/cities

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