国際シンポジウム開催告知

2010年2月21日(日曜日)13時より、東京国際交流館にて、国際シンポジウム

~21世紀の都市型ライフスタイルを考える~「都市の水辺に暮らす」その未来への展望

を開催致します。参加ご希望の方は2月17日までにメールかFAXにてお申し込み下さい。

メール waterfront@hilife.or.jp   FAX 03-6751-3741

********************詳細********************

タイトル~21世紀の都市型ライフスタイルを考える~
「都市の水辺に暮らす」その未来への展望
会期2010年2月21日(日曜日)13時~16時10分予定
会場東京国際交流館(アクセスマップ
司会進行西原さおり氏
主催財団法人ハイライフ研究所
企画・監修日本大学 理工学部 横内憲久教授
 
<進行概要>
司会進行西原さおり氏
開会挨拶財団法人ハイライフ研究所 理事長 中田安則
基調講演①横内憲久氏(日本大学教授)
   ②リニオ・ブルットメッソ氏(ヴェネツィア水都国際センター所長、ヴェネツィア建築大学建築学部都市計画学科教授/イタリア)
パネルディスカッション進行:室山哲也氏(NHK解説委員)
  ①横内憲久教授(チューター)
  ②リニオ・ブルットメッソ氏
  ③陣内秀信教授
  ④城戸真亜子氏(洋画家)
閉会挨拶日本大学 横内憲久教授

<企画概要>

 古代の昔から、水辺は多くの生物の生命を育み、人間も水辺を様々な形で利用するとともに、住環境としての文明が発達し、心を癒されてもきた。未だに物流の中心は船であり、港は重要な意味を持っているが、実は船の大型化により、大型船の停留できない港は影を潜め、多くの土地が有効活用されないままになっている。また都市部から近いエリアでの埋立地域も広がってきている。そして日本は、世界でも有数の海岸線の長さ(35000km)を有する海洋国。

国土の狭い日本にとって、この海岸地域は、21世紀の住環境を考える上で、最も重要な空間だといえるだろう。

 そこで、現代のライフスタイルに合致した、ウォータフロントにおける住環境開発に取り組んでいる世界各国の実例や研究を基に、グローバルな視点で考える国際シンポジウムを企画し、21世紀の住環境について考える。

 本シンポジウムは、総合監修をウォーターフロントという用語を日本で広めたウォータフロント研究の第一人者、日本大学・横内憲久教授にお願いし、海外からお招きした専門家による基調講演に続いて、国内の研究者、文化人も加わり、忌憚の無い意見を交わし、現在開発中の有明を例にパネルディスカッションを行う。また、世界の先進事例に関する学習と総合的な討論を通じて、よりよい未来への展望を模索する。

<開会挨拶概要>

財団法人ハイライフ研究所 理事長 中田安則

 

ハイライフ研究所の研究についての紹介とともに、今回このテーマでのシンポジウム開催の意義について語る

<基調講演概要>

①横内憲久教授(日本大学)

<新たな都市機能を担う日本のウォーターフロントの現状と展望について>

 

現在の日本のウォーターフロントの開発状況と今後のあるべき方向について紹介。

とくに、東京都をはじめとする大都市のウォーターフロントを活かした新たなまちづくりを概観して、これからのウォーターフロントの可能性を説くとともに、ウォーターフロント開発の課題点など事例を用いて言及する。また、高齢化社会や環境配慮したコンパクトシティなどにおけるウォーターフロントの位置づけを説明する。

横内憲久

☆横内憲久氏 日本大学 理工学部教授

日本大学大学院修士課程を修了、工学博士。専門はウォーターフロント計画、景観工学、環境計画。
ウォーターフロント計画とは、「水」を核とするまちづくりのことであり、水辺の背後に広がる都市空間と水辺周りの空間とを一体とするものであると考え、そのあり方の研究に取り組んでいる。
日本のウォーターフロント研究の第一人者。

②リニオ・ブルットメッソ氏

<イタリアの水辺都市の再生>

 

今回は歴史的水の都であるベネチアの過去と現在、さらには都市再生の講演をしていただく。
※ケース・ファン・ラウフン氏(オランダ)は健康上の都合で来日ができなくなりました。

Kees van Ruyven

☆リニオ・ブルットメッソ氏 Rinio Bruttomesso

1948年生まれ。ヴェネツィア水都国際センター所長、ヴェネツィア建築大学建築学部都市計画学科教授。
「イタリアの水辺都市の再生」、 都市のウーターフロント再生と水上都市デザインのスペシャリスト世界の事例に明るい。
少し前までヴェネチア建築大学教授を務めていたが、現在は国際水都センターの所長に集中。ウオーターフロント分野の世界的 権威でサラゴサの水の万博では水の都のパビリオンをプロデュース。

<パネルディスカッション概要>

司会進行 : 室山哲也氏(NHK解説委員)

パネリスト: 上記2名+ 陣内秀信氏(法政大学教授)+城戸真亜子氏(洋画家)

 

世界の大都市の水辺でのライフスタイルのリアルケースの映像を基に今後の東京の水辺での暮らしについて、横内教授と研究室の学生が作成した有明の未来予想図を例にして展望していく。

ラウフン氏には、オランダを中心としたヨーロッパ圏の開発例を基に、水辺の都市開発の問題点や未来への展望を語っていただき、陣内教授には、江戸の歴史から紐解き、水辺の暮らしの未来を展望して頂く。城戸さんには、水辺に暮らす側の立場で、景観の癒し、そして水辺を暮らしにどう生かしていくか?を語って頂く。

陣内秀信

☆陣内秀信氏 法政大学 工学部教授

1947 年福岡県生まれ。1973 年から1975 年にかけてイタリア政府給費留学生としてヴェネツィア建築大学に留学、翌年にはユネスコのローマ・センターに留学。帰国後、1983 年東京大学大学院工学系研究課博士課程修了。その後、東京大学工学部助手・法政大学工学部建築学科助教授を経て、現在は法政大学工学部建築学科教授。

イタリアを中心に、地中海世界の都市研究・調査を行う。また、ヴェネツィアとの比較から江戸・東京が水の都であったことなどを論じた、『東京の空間人類学』でサントリー学芸賞を受賞。芸術・建築関連の雑誌での解説も多い。NHK 人間講座「地中海都市のライフスタイル」(2001 年6 月~7 月期)に講師として出演。2003年度の建築学会賞(論文部門)を受賞。

城戸真亜子

☆城戸真亜子氏

1987年武蔵野美術大学油絵学科卒業。 1998年VOCA展に入選。神保町にある珈琲店の巨大壁画、東京湾アクアライン海ほたるの壁画など、パブリックアートも多数制作。
学研・城戸真亜子アートスクール主宰。中部国際空港株式会社顧問、中日本高速道路株式会社懇談会委員なども務め、幅広く活動を展開している。
集英社より『ほんわか介護~私から母へありがとう絵日記』を発売。

<閉会挨拶概要>

日本大学 理工学部 横内教授

 

今回のシンポジウムが有明を初めとした今後の水辺の住環境の開発に役立つ事を期待して、閉会の挨拶を述べる

<問合せ先>

財団法人ハイライフ研究所

TEL: 03-3563-8686

FAX: 03-3563-7987

E-mail: info@hilife.or.jp