オレンジ・グローブ・リサイクル・センター(Orange Grove Recycle Center)

オレンジ・グローブ・リサイクル・センター(Orange Grove Recycle Center)1

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トーク解説:

キーワード:

ごみ問題, リサイクル, 環境問題, アメリカ合衆国, 障害者施設

鍼レベル:

ストーリー:

 環境と調和した経済発展を目指す都市として有名なチャタヌーガ市(テネシー州、アメリカ合衆国)にあるオレンジグローブ・リサイクル・センターは身体障害者のリハビリテーション施設であるオレンジグローブ・センターに隣接して、同センターの人達が中心となった1988年につくったものである。それまではビール会社であるブッシュ・ビールの工場であった。
 1994年まではただのリサイクルごみのドロップ・センターであった。しかし、1994年には、チャタヌーガ市と契約をすることに成功し、それ以降、チャタヌーガ市のリサイクルごみをここで分別することになり、事業は大きく拡張した。
 その結果、より多くの従業員を雇えることとなり、身体障害者の就業訓練に非常に熱心なオレンジグローブ・センターのクライアント(患者)が、ここで多く働くようになる。そして、その過程で、彼らが実にリサイクル業務に適していることが判明した。というのは、彼らは常人よりはるかに分別作業に集中力を維持することができるからである。そのお陰で、オレンジグローブ・リサイクル・センターのリサイクル物は品質が高く、評判が高まっていくことになる。
 この施設には、展示場所も設置し、リサイクルに関しての啓蒙活動も行っている。毎年、小中学生の社会科見学を中心として10,000人が訪れている。環境問題に対する市民の意識を高めるとともに、障害者に就業する機会を創出しているという、若干、棚からぼた餅的ではあるが、環境問題と福祉問題を一石二鳥的に解決した極めて優れた事例である。

ロケーション:


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都市の鍼治療としてのポイント:

オレンジグローブ・リサイクル・センターは養護施設の患者に社会性をもたせようと教育する福祉的な取り組みとリサイクルといった環境問題を改善する取り組みとが、我々が抱えている様々な社会問題の根底において、同じ文脈にある解決アプローチであることを気づかせてくれる施設である。人間的なアプローチで環境施策に取り組んでいるチャタヌーガ市ならではのリサイクル・センターである。
 必ずしも意図して、このような成果が得られた訳ではない。すなわち、都市の鍼治療的表現をすると、ここがツボであると確信して打った鍼ではない。ただ、環境問題、そして福祉問題といった社会問題をしっかりと解決しようと、その努力を行政、そして市民が積み重ねてきたその結果として、このような素晴らしいプロジェクトが具体化することができたのではないかと思われる。

事業主体:

オレンジグローブ・センター(Orange Grove Center)

事業主体の分類:

自治体

デザイナー、プランナー:

オレンジグローブ・センター(Orange Grove Center)

開業年:

1988年

類似事例:

028 緑との交換プログラム、クリチバ(ブラジル)
015 クリチバの「ごみ買い」、クリチバ(ブラジル)
・水俣市の「ごみ分別事業」、水俣市(熊本県)
・センター・フォア・オルターナティブ・テクノロジー(CAT)、マッキンレス(ウェールズ)

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国:アメリカ合衆国
州・県:テネシー州
市町村:チャタヌーガ市