サイクルスランゲン

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キーワード:

2014年度 ,アクセス ,デンマーク , ,自転車 ,鍼レベル 中

鍼レベル:

ストーリー:

 サイクルスランゲンは235メートルの長さの歩行者そして自転車専用の橋である。それは、同じく歩行者そして自転車専用のブリエーブロ橋と国道2号線とを結ぶことになる。この橋は190メートルの長さで4メートルの幅を有している。
 コペンハーゲン港の東西を結ぶ200メートルのブリエーブロ橋が完成したのが2006年。現在(2014年)では、一日当たり6000台がこの橋を自転車で渡っている。これは、自転車移動時間を大幅に短縮させ、また自転車利用を増加させたことで3300万デンマーク・クローネの社会的便益をもたらした事業として評価された。しかし、コペンハーゲンの都心部側(西側)へと橋を渡った後には、目の前にある国道2号線とは高低差があり、せっかく橋を渡っても遠回りをしなくてはならなかった。そのボトルネックを、このサイクルスランゲンは解消することになった。これによって、ブリエーブロ橋の使い勝手が大きく改善され、都心部へのアクセスも向上することになったのである。
 コペンハーゲンは2015年までに自転車都市として世界一になるという目標を掲げている。具体的には、通勤そして通学の交通手段の50%以上を自転車でするように、2025年までにはコペンハーゲンのサイクリストの90%が安全に移動できるようにし、また現状よりも時間を15%ほど短縮させるというものである。自転車専用橋は、この目的を達成させるために大きな役割を果たすことができる。サイクルスランゲンはその目標を実現させるために大きく寄与すると考えられている。

ロケーション:

都市の鍼治療としてのポイント:

 ブリエーブロ橋という自転車・歩行者専用橋がコペンハーゲン湾に架けられた時、多くのサイクリストは喜んだ。しかし、このブリエーブロ橋を都心部に渡った後、突然、行き場所を失う。サイクリストは都心部側の道に行くのに階段を上らせられたりするなど、アクセスの悪さに苛立っていた。せっかくブリエーブロ橋ができたのに、これでは点睛を欠いている。そのアクセスの状況を大きく改善させたのが、このサイクルスランゲンであった。
 サイクルスランゲンとは「自転車の蛇」といった意味である。この言葉の通り、この橋は優雅な曲線を描く、このサイクルスランゲンは、周辺の四角い建物と見事なコントラストを描き、構造物としても美しい。また、サイクルスランゲンはここを走るサイクリストが楽しめるように、その一部がコペンハーゲン湾の6〜7メートルほど上を走るようにしている。実際、そこを自転車で走り抜けるのは、ちょっとした空中自転車散歩といった感じである。
 このサイクルスランゲンはブリエーブロ橋とともに、自転車都市コペンハーゲンの象徴として位置づけられるであろう。
 ネットワークの詰まりを解消させ、ほんの少しの工夫でアクセスを大幅に改善し、さらに空間的な魅力をも向上させた「都市の鍼治療」である。

事業主体:

コペンハーゲン市

事業主体の分類:

自治体

デザイナー、プランナー:

DISSING+WEITLING architecture

開業年:

2014年6月

類似事例:

039 サイクル・スーパーハイウェイ(コペンハーゲン、デンマーク)
076 自転車ステーション(ミュンスター、ドイツ)
・アルバーツルンドの自転車ネットワーク(アルバーツルンド、デンマーク)
・ミュンスターの自転車ネットワーク(ミュンスター、ドイツ)
・エアランゲンの自転車ネットワーク(エアランゲン、ドイツ)
・デービスの自転車専用道路(デービス、カリフォルニア州、アメリカ合衆国)

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国:デンマーク
州・県:デンマーク首都地域
市町村:コペンハーゲン市