ジェノサイド・メモリアル

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キーワード:

ルワンダ, 記念碑, 記憶装置

鍼レベル:

ストーリー:

 ルワンダのおぞましい歴史として、1994年に起きた国民同士が殺しあう大虐殺がある。これは、以前の宗主国であるベルギー人が、支配をしやすくするために、ルワンダ人をフツ族とツチ族に分けて、ツチ族にフツ族を支配させる構造をつくりあげたことによって生じた悲劇である。
 この大虐殺で多数のツチ族とフツ穏健派が殺害された。その数は50万人から100万人の間、ルワンダ全国民の1割から2割と推測されている。そして、それらの死体を食べた犬たちは、人を獲物と捉えるようになり、人をみると襲うようになったために、大虐殺の後、まず人々が実施したことは犬の大量虐殺であったそうだ。人は殺され、そして、インフラはずたずたに破壊された。
 この一度は無に帰したような国を再生させるために、ルワンダ政府が実施したことは、この忌まわしい過去を忘れずに、次代へと引き継ぐよう、記憶を風化させないような記念施設をつくることであった。これらの施設は200箇所以上、現在ではあるが、それらの中心的なものがキガリ・ジェノサイド・メモリアルであり、虐殺から10年後の2004年につくられた。
 展示は大きく二つから構成される。一つは、ルワンダのジェノサイドに関する展示。ルワンダの虐殺のことがよく理解できる。もう一つは、ルワンダ以外のこれまでの人類史における虐殺に関する展示である。
 この施設の展示内容は、人類の負の遺産であることは確かであるが、そのような過去の過ちを忘れず、しっかりと次代に伝え、二度とそのようなことを起こさないように努めることが現在、生きている我々の義務であるということを実感させる施設である。

ロケーション:

都市の鍼治療としてのポイント:

 ルワンダの大虐殺は、ルワンダの歴史に拭い去れない汚点を残した。しかし、その過去を忘れないことが、将来にとってむしろプラスになる。その記憶を風化させないための装置としての、ジェノサイド・メモリアルはこの悲惨な歴史を抱えてしまった国、そしてキガリという都市を再生させていくための、重要な治療法であると思われる。それは人々の悲しみ、苦しみをヒーリングさせるための装置であるのと同時に、その汚点を過去のものとせずに、それを糧に未来へと人々を向けさせるための羅針盤としての役割を果たしている。鍼治療のような即効性はなく、長期的に取り組まなくては治癒できない傷かもしれないが、ここに紹介させてもらう。

事業主体:

ルワンダ国

事業主体の分類:

デザイナー、プランナー:

ポール・カガメ(大統領)

開業年:

2004年

類似事例:

106 国立映画博物館
114 ホロコースト記念碑(ドイツ)
132 ダイナミック・アース(スコットランド)
・原爆ドーム(広島市、広島県)
・ベトナム・ワー・メモリアル(ワシントンDC、アメリカ合衆国)
・ユダヤ博物館(ベルリン市、ドイツ)
・ホロコースト記念碑(ベルリン市、ドイツ)

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国:ルワンダ
州・県:キガリ県
市町村:キガリ市