自立・自律型地域をめざして
第1回 今回の企画シリーズの背景と概要

第1回 今回の企画シリーズの背景と概要



2011年3月11日。この日は、もし50年後に日本の歩んできた道乗りを振り返った時、大きな日本社会の変曲点として、人々に記憶されることになるかもしれません。

今回の被災、そして原発の事故は、中央集権、政府依存、そして巨大民間企業にエネルギーという根幹的なインフラを委ねてきたことによる地域の脆弱性が炙り出されました。そして、東京といった大都市においても、食料とエネルギーという生存していくうえでの根幹ともいえる二大要素の供給が危ない状況に晒されています。

自分の命、そして家族の命をしっかりと守っていく。そのような希望の集積体が都市という集住形態を生み、また分業体制といった効率的なシステムを築いてきたのですが、それがあまりにもシステマチックになり、繊細であるが硬直化してきたことにより、災害という「想定外」の事態にまったく対応できないような脆弱な状況に、我々の生活は陥ってしまったといえます。

 そのような状況を今こそ改善させていくことが必要です。そのためには、どのような社会を構築していくことが求められるのか。ここでは、「地域の自立」、「自律性のある地域」というキーワードで、サステイナブルな社会像、地域像を検証していきたいと考えています。それは、大きく括れば「地域力」の向上というテーマになります。

このシリーズでは地域力をいかに醸成できるのか。その試論を展開していきたいと考えています。

 そして、そのための5つの処方箋を紹介していきたいと考えます。この5つの処方箋とは、「地域通貨」、「住民参加のまちづくり」、「コミュニティ・ビジネス」、「地産地消」、「地域の自立型エネルギー」です。


取材・構成
服部圭郎 明治学院大学准教授

編集・配信
公益財団法人ハイライフ研究所


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