ハイライフ研究所メールマガジン 第44号

2010年4月9日配信  発行責任 財団法人ハイライフ研究所 事務局

皆様、今年のお花見はいかがですか。
東京都心ではいよいよ散り際の桜吹雪が舞っています。

桜とともに街ではフレッシュマンを見かける時期となりました。
平成22年度新卒の新入社員は厳しい就職戦線を勝ち抜いた実力者。
これからの日本丸の力となる猛者ぞろいと期待しています。新人のみなさん頑張れ!

さて新年度最初の東京生活ジャーナルでは「横浜の野毛地区のまちづくり」がテーマです。
横浜の野毛は動物園に野毛大道芸やユニークな飲み屋さんなどでよく知られる町。
レポートにご期待ください。

ハイライフ研究所の過去研究からは、1998年という12年前の研究報告をご紹介します。
研究名は「コミュニティ放送の現状と地域コミュニケーションの可能性」。
コミュニティ形成の一手段としての放送メディアの可能性を研究しています。
今日のユビキタス社会においても、人と人をつなぐ方法論として再考に値すると思います。
12年前の研究のため今の時代と必ずしもマッチしない部分もありますがどうぞご覧ください。

さらに4月からの新企画、「名著・古典のある暮らし ~グレートブックスセミナーの取り組みに学ぶ」は、「読書と対話」をテーマにシリーズでお届けする動画番組です。
今年2010年は、「国民読書年」。全国の図書館などで、いろいろなイベントが企画されているようです。
読書離れといわれながら、一方で、読書会が静かなブームとなっているのはなぜでしょう。
読書を通じた、人との出会い、知的なコミュニケーションの方法論と読書セミナー実践のための課題を考えます。

それから、第4のトピックは、環境首都コンテスト関連のコンテンツです。
先日、第9回環境首都コンテストの結果が発表されました。
当財団では、この5年ほど、環境首都コンテスト全国ネットワークが日本各地で開催している環境先進事例交流会の模様をビデオ収録し
ホームページでご紹介させていただいてまいりました。
今回は今年1月25日に行われた、中部地区の先進事例交流会の模様をご紹介します。

また、今後はこれまでご紹介してまいりました先進事例をGoogle mapに配置し、
日本の環境先進自治体の地図として利用していただけるように編集してまいる予定です。

久し振りに長い巻頭になりました。これからが本編です。
十分にご活用ください。(HH)


<今号の内容>
1. 東京生活ジャーナル
2. 名著・古典のある暮らし|第1回 大学生を対象としたセミナー
3. 環境首都コンテスト 中部地区交流会 2010 [掛川市]
4. コミュニティ放送の現状と地域コミュニケーションの可能性(1998年研究)
5. <今週の話題>iPad発売




東京生活ジャーナル

変えるものと変えないことと  野毛の概要

今年度の東京生活ジャーナルは昨年度に引き続き「まちづくりフィールドレポート」として、まちづくりの一線に関わる人へのインタビューと現地レポートを中心にお送りします。変わらぬご愛読をよろしくお願いいたします。
新年度第1回は、横浜の野毛商店街を取り上げます。この地では1990年代半ばに、将来予定されていた東急東横線桜木町駅の廃止や隣接するみなとみらい地区の整備を見越し、街の活性化を目的とし、横浜市の整備事業の一環としてまちの景観作りを進めました。想定されていた周辺の変化が現実のものとなった現在、当時に仕掛けたものの効果は果たしてどのように生きているのでしょうか。まず今月は、整備事業に建築家の立場で関わった山口勝之氏へのインタビューを通して、事業の経緯からお伺いします。

東京生活ジャーナル/まちづくりフィールドレポート
http://www.hilife.or.jp/journal2/


2.名著・古典のある暮らし|第1回 大学生を対象としたセミナー

米国で生まれた読書討論会、「グレートブックスセミナー」をご存知でしょうか。

20世紀のはじめごろにシカゴ大学の研究者が中心となって研究し、普及につとめた読書討論の技術です。
古今の名著・古典を、市民のために分かりやすく整理・抜粋したテキストを用い、ものごとの本質に迫る対話をめざしています。このグレートブックスセミナー の方法論は、20世紀の米国における草の根の読書会を支えたといわれています。

今回のシリーズでは、グレートブックスセミナーの方法論に注目し、日本で実践的な活動に関わってきた方々にお話を伺います。

講師画像

第1回目の講師は、実践女子大学の犬塚潤一郎教授です。これまで十年以上にわたり、おもに大学生を対象にグレートブックスセミナーを実施されてきた経験か らお話を伺います。

詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?p=3302


3. 環境首都コンテスト 中部地区交流会 2010 [掛川市]

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ドイツで1990年代に開催された「環境首都コンテスト」をモデルに、日本でも「環境首都」誕生を目標とするコンテストが、2001年から行われていま す。

2010年1月、本コンテストで得られた情報の共有化と、今後の自治体における効果的な施 策検討、自治体とのより深いパートナーシップを築いていくことを目的として、中部地域交流会を静岡県掛川市で開催されました。その模様をお送りします。

環境首都コンテスト 中部地域交流会
日程:2010年1月25日(月)
開催地:掛川市役所4階
共催:環境首都コンテスト全国ネットワーク/掛川市
運営団体:特定非営利活動法人 環境市民(東海)/中部リサイクル運動市民の会

詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?p=3204


4. コミュニティ放送の現状と地域コミュニケーションの可能性(1998年研究)

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目次

1.問題意識と調査概要
   
1. 問題意識
   
2. 調査概要
2.開局状況
   
1. 出資 状況
   
2. 開局の経緯
3.目指す姿
   
1. 基本方針
   
2. 自由記述に見る目指す姿の内実
   
3. 地域問題の扱い方
4.市民スタッフについて
   
1. 番組編成と市民スタッフ
   
2. 市民スタッフの概要
    
3. 市民スタッフ導入の理由
   
4. 市民スタッフへの取り組みと課題
5.インタビューを踏まえたまとめ
   
1. ま ちづくり・地域づくりとコミュニティ放送
   
2. 「地域密着」とは
   
3. 地域問題の扱い方と不偏不党の基準
   
4.  市民スタッフに求められるもの
   
5. コミュニティ放送と「地域社会の総合力」 

 
[ 資 料 ] 
    
資料1 調査票
    
資料2 単純集計表
    
資料3 自由記述
    
資料4 インタ ビュー

研究体制:
森谷 健(群馬大学社会情報学部 助教授)

(敬称略・肩書は当時のもの)

詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/wordpress/?p=695#07


5.<今週の話題>iPad発売

 

待ってました!ついに「iPad」発売 貴方はアメリカまで並んで買いに行っちゃいましたか?

「iPad」、米国で4月3日発売されました。発売当日は前日からの大行列で、初日から30万台売れたそうです。すごい売れ行きですね。今回の発売モデルはWi-Fiモデルで、4月後半からはWi-Fi+3Gモデル(499ドル以上の価格)を発売するとのこと。待望の日本発売は両モデルともに4月末頃を予定しているそうです。
さてそのiPadの実力はいかに。
すでに米国では「iPad」向け電子書籍リーダーアプリ「iBook」のダウンロード提供も開始され、発売直後に約25万冊に当たる電子書籍が既にダウンロードされたとか。

「iPad」リサーチャの意見をWEBで調べてみました。
まず「iPad」はビジネス利用ではどうか。
iPadはiPhone 3GSの約1.5倍の高い処理能力という軽快さや操作性、長時間のバッテリー持続性をもち、ビジネス用途ではノートPCやネットブックの代替となりそう。実際のビジネスシーンは、iPadと「Keynote」を用いたプレゼンテーションやメールなどでしょうか。iPhoneとの使い分けでいえば、iPadはゆったり作業できる場所での利用、iPhoneは外出時や移動時の急ぎを必要とするシーンでの利用が想像されます。

ところで、注目したいのが今後の「HTML5」との関係。
Flashに非対応であるiPadの機能に対して、コンテンツ制作の各社が「HTML5」に準拠したサイトを構築することにより、リッチな動画コンテンツの提供をめざしているそうです。日本でも大手メディアなどでいちはやくWebサイトの「HTML5」対応が発表されるようです。

また、発売されたばかりの「iPad」ですが、すでにいろいろなところに組み込まれ始めています。
発表されている事例だけでも4月1日にペンシルバニア州のシートンヒル大学が新入生全員にiPadとMacBookを支給するプログラムを発表。4月2日には発売前にも関わらず群馬県前橋市の共愛学園前橋国際大学が全学生と教職員に対してiPod touchを配布し、順次iPadも活用すると発表しています。今後は企業への導入事例も増えそう。

さて最後に電子ブックリーダー端末としての機能ですが、先行しているamazonの「kindle」との比較データがWEB上にあったのでご紹介します。
読書家としてどちらのツールを選ぶか。ご検討あれ。

http://japanese.engadget.com/2010/01/31/ipad-vs-kindle/


編集後記

今回も最後までハイライフ研究所メールマガジンをご覧いただきありがとうございました。

巻頭でも書きましたが、今横浜の野毛が面白いそうです。
大道芸や流し芸など季節に応じて野毛ならではの演芸に出会えるようです。

野毛の魅力の中で特におすすめはB級グルメの(居酒屋放浪記の吉田類が入り浸りになりそうなお店)下町居酒屋系のお店。

その一つが、野毛の「武蔵屋」で、古き良きヨコハマを語る上で、武蔵屋の存在を知らないのはモグリといわれています。お店のおばちゃん達が、横浜の都市化が進むなか、創業の雰囲気をずっと残し、がんばってやってきた居酒屋さんです。メニューは決まった小料理とコップ三杯の日本酒(熱燗)という内容で、二千円ちょうど。もしそれに物足りなかったら、随時ビールや肴を頼めますが、コップ酒を三杯呑み干したら帰らなくてはならないという決まりごとがあるようです。

さてその次は「新井屋」。割烹着姿のおばちゃん達が印象的な店で、焼き鳥や天婦羅など庶民居酒屋料理が旨い店です。
またほかに面白い店で「日の出理容院」という元理容院のままのBARや、「酒場
ミラクル商會」という、昼はアンティークや骨董を扱う店が夜はカウンターBARに変身というユニークなお店もあります。

最後に「野毛おでん」。1903(明治36)年に野毛で屋台のおでん屋として創業し、1914(大正3)年、今の場所に店を構えそうです。タネは竹輪麩から殻付きのホタテまで全部で26種。二日間かけて煮込まれる玉子が評判です。(ここは多少高級店といえるかもしれません。)

首都圏では今週末はどこの桜も散り始め~桜吹雪の状態であると思います。横浜の野毛山公園も桜の名所。野毛山公園で桜吹雪を体験し野毛の下町居酒屋で一杯なんていいなー。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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