立澤芳男の生活・社会総括レポート

第10回 豊かな社会から不満足・内向社会へと進んだ日本

不満社会と化した平成の20年

日本は、この20年間で低成長経済の国に変わった。象徴的なのは、消費社会の小売の王様といわれていた百貨店の凋落である。平成21年の全国の百貨店の売上は13年連続でダウンしており、驚異的な安価で営業するショップが続々登場し消費の王様が危機に瀕している。日本の消費社会も大きく変わったのだ。そして、何よりも変ったのは、消費者の心のあり方である。平成の失われた20年は、低成長と賃金抑制を導き出したが、一方で少子高齢化社会に相応しい技術や商品も誕生した。しかし、インターネット新技術は歴史的・精神的な受け止め方の準備を待たずして進展している。その一方的な進展は、日本社会を、「暗中模索」「有為転変」「隔靴掻痒」「空中分解」「多事多難」といった四文字熟語が溢れる精神的不安状況を作り上げている。
本レポートは、平成元年前後の「豊かさ志向」社会状況と平成20年前後の社会状況を対比させ、「平成時代は日本人を不満足で後ろ向きにさせた」という仮説に立って総括をした。

 立澤芳男のHigh-Life 生活・社会総括レポート21 第10号

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