ハイライフ研究所メールマガジン 第18号

2009年3月13日配信  発行責任 財団法人ハイライフ研究所 事務局

先日(3月11日)の日経新聞国際欄で、歌手のマドンナが、大規模なツアーを精力的に展開している話題が取り上げられていました。
AppleのiTunesストアを中心に、楽曲のダウンロード販売がすすむ一方で、CD販売は売上げが減少しています。好みの曲が1曲ずつ購入できるダウンロード販売は利用者には便利ですが、アーティストや音楽ソフト会社の本音としてはCDを丸ごと買ってほしいところでしょう。
マドンナの事例は、伸び悩むCD販売に見切りをつけて、ライブイベントによる収益へシフトをきるというシナリオで紹介されていました。
なるほどマドンナほどの大物クラスになればライブチケットは1枚10,000円前後。CDなら約3枚以上、楽曲のダウンロード販売なら1曲150円として、66曲以上に相当します。友達やペアでライブに来てもらう場合にも人数分のチケットが売れます。デジタル音源のように違法コピーされる心配もありません。音楽ソフト会社のワーナー・ミュージック・グループからコンサート運営会社のライブ・ネーションへ移籍したマドンナの動きが話題になるのもうなずけます。
しかし視点をちょっと変えてみると、ライブの面白さは、それ以外にも、イベントがもたらす経済的な波及効果にあります。東京圏であれば、「さいたまスーパーアリーナ」でライブ公演があれば、当然のことながら、周辺のカフェやレストランに立ち寄る人が増え、電車やタクシーなどの利用も増加します。ライブに出かける方がおしゃれをすることでアパレルやヘアサロンの売り上げも伸びることになります。
ひるがえってデジタル楽曲のダウンロード販売を考えると、経済的な波及効果はどの程度広がるものでしょうか。少なくとも周辺の商店街にはあまり関係がなさそうです。
マドンナの場合、インターネットは集客手段の場と割り切って、楽曲の無料ダウンロードを増やしているようです。
iTunesストアの衝撃でCD販売からダウンロード販売へシフトした音楽業界は、今後はむしろネット空間を抜け出して、ライブイベントへとシフトしていくのでしょか。


<今号の内容>

1. 東京生活ジャーナル
2. 食の健康と世代別食育アプローチに関する研究~幼児・児童世帯に向けた食育アプローチに向けて~
3. ブラジルの環境首都・クリチバ
4. 子供と環境―子供の遊び場の創生にむけて



東京生活ジャーナル

1. 東京生活ジャーナル

都市空間・都市生活の価値について、生活者の視点からユニークな意見を述べます。

世界から見た東京

「都市公園の量と質」
東京都23区の1人あたり公園面積はわずか3.0㎡であり、ニューヨークの29.3㎡の約十分の一、ウィーンの57.9㎡の約二十分の一、と先進各国と比較すると非常に少ない。しかし、われわれの研究グループで東京都の住民に「自分のまちのどんな場所が好きか」を問うネットアンケート調査に対して、「公園」をあげる人が他を引き離して圧倒的に多かった。公園面積といった量的な指標では比較できない、文化によって異なる都市公園の価値があるのだろうか・・・


都市に住まうということ

「ご近所づきあいと大家族」
地域コミュニティの必要性は、いろいろな観点から言われていると思う。防犯のようにわかりやすい必要性から、人と人とのふれあいがある温かい暮らし方といった情緒的な必要性まで。私はといえば、たぶんごく一般的な感覚の持ち主で、一人暮らしや夫婦二人暮らしのときには、地域とのつながりを求めてはいなかった・・・

東京シティウォッチング

「上野は公園で故郷の夢をみる」
上野駅不忍口を出て右手の階段を登ると、上野をよく散歩したという愛犬連れの西郷隆盛が立っている。この西郷像で有名な上野公園であるが、寛永寺が維新の戦火で焼失した跡を公園化したものである。西郷さんを記念しての公園と思い込んでいた。実はオランダ人医師ボードワンが病院建設予定地を公園として残すべきだ、と主張したことをきっかけに・・・

「住まいの価値を考える」
昨秋以降の経済不況が高まって以来、雑誌に「マンション投売り」「マンション底値買い」などといった見出しが躍るようなった。マンションの販売不振により、多くの在庫を抱えた業者が、その整理のために他の業者に売れ残った住戸を半額程度で一括売却し、買い取った業者が経費や利益を上乗せした上で再販を行うという形態(買取再販)が現れ、格安物件が多く放出され始めているのだという・・・



東京生活ジャーナルはポッドキャストでも研究報告お届けしています。
詳しくは以下のURLをご覧ください。
http://www.hilife.or.jp/journal2/


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幼児・児童保育世帯の食生活および食育マインド実態調査から見える事項
丹野俊明(株式会社行動科学研究所 代表取締役)

幼児・児童保有世帯への食育提案とそのアプローチの方向性
新津重幸(高千穂大学理事/大学院教授)



開催日時:2009年2月18日(水) 開場13:30、開始14:00~16:30
会場:ホテルヴィラフォンテーヌ汐留
主催:財団法人ハイライフ研究所
協賛:社団法人日本セルフ・サービス協会/株式会社読売広告社

詳しくは以下のURLをご覧ください。


南米ブラジルの「環境首都」として知られるクリチバとはどんなところか?
小型のハイビジョンカメラで現地の取り組みを取材しました。

今回、第3回は題して「ヒツジが芝を刈る市民公園」。クリチバ市の「緑地率」がテーマです。 

クリチバ市民1人当たりの緑地面積は北欧のオスロに次いで世界第2位。
1970年には1人当たり1平方メートルにすぎなかった緑地面積は、30年間のプロジェクトを経て、なんと1人当たり49平方メートルに広がりました。
急激な人口流入とスラム化への危機のもと、どのようにして緑豊かな環境都市を実現したのか。
その秘密に迫ります。

協力:
中村ひとし 元クリチバ市環境局長
服部圭郎 明治学院大学教授
ジャイメ・レルネル 元クリチバ市長

取材・撮影:
ハイライフ研究所クリチバ取材班
熊倉次郎
千種伸彰

制作・配信:財団法人ハイライフ研究所

詳しくは以下のURLをご覧ください。

4. ハイライフ研究所の研究報告書より 
子供と環境―子供の遊び場の創生にむけて(1994年度研究)


総括報告 - 子どもの遊び場の創世へむけて
報  告 - ロワール湖畔の庭園
報  告 - 創造弾力の世界
報  告 - パーク・パノラマ


研究体制:
石田 和男
荒 智子
ジャン=ポール・ピジャ

(敬称略・肩書は当時のもの)

PDF形式の研究報告書は以下のURLよりご覧いただけます。
http://www.hilife.or.jp/pdf/cnt.php?url=9406


編集後記 必読 「今月の1冊を推薦」

先週までメルマガ・ホームページ等で皆様にご案内させていただいておりました第17回ハイライフセミナー(出版記念特別セミナー「環境首都コンテスト 地域から日本を変える7つの提案」も東京・京都の会場ともに環境・地域活性・温暖化・農業・再生エネルギー・などに深く興味のある多くの御来場者の御蔭で無事終了いたしました。年度末の忙しい中ご来場いただいた方々に主催者を代表して御礼を申しあげます。ありがとうございました。
セミナーの内容と報告書は4月上旬にPDFと動画の配信によりセミナーに参加で気なかった皆様にもご覧いただけると思います。ご期待下さい。
それでは、今回の編集後記では、環境首都コンテスト全国ネットワーク・財団法人ハイライフ研究所編著である書籍のご紹介を改めてさせていただきます。


書籍名「環境首都コンテスト 地域から日本を変える7つの提案」
学芸出版社 2200円+消費税
環境首都コンテスト


この本は2001年から10年の予定で開始された環境首都コンテスト(http://www.kankyoshimin.org/jp/mission/ecocity/ecocap/index.html
正式名は「持続可能な地域社会を作る日本の環境首都コンテスト」でこれまでの7年間の質問表・インタビュー・自治体への訪問調査・取材により蓄積した持続可能な地域社会づくりを実践している自治体の先進事例とその実践者(自治体職員・自治体住民)の成果の賜物であると思っている。
内容は「持続可能な社会をつくる7つの提案」というタイトルから7つのポイントで提案している。


1 人を活かす、創る
2 地域の将来像を描く
3 戦略的に事業を組み立てる
4 環境、経済、社会を合わせる
5 パートナーシップを深める
6 行政を統合化する
7 率先例をつくりだす


全3章から構成されているがどこからでも読んでいただける内容になっている。
すぐ地域の先進事例を知りたい方は2章から、温暖化防止を本格的に進めたい方、それを地域から行う方法を知りたい方は3章から、この本が地域から持続可能な社会づくりを主張している理由や2章の
多数の先進事例を集めるツールとなった環境首都コンテストについて知りたい方は1章からお読みになれるという構成に成っています。
詳細については、是非書店でお求めいただき「地域から持続可能な社会づくり」のテキストとしてお使いいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。

 


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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