ハイライフ研究所メールマガジン 第13号

2008年12月25日配信  発行責任 財団法人ハイライフ研究所 事務局

新年より新しい連載動画レポートを配信します
ブラジルの「環境首都」クリチバ


今年(2008年)はブラジルへの日本人移民100周年の年にあたり、皇太子が訪伯されるなど、さまざまなイベントが行なわれました。

そんな節目の年、ブラジルの「環境首都」として知られるクリチバ市を取材しました。

クリチバ市はサンパウロから南に500キロくらいの距離にあるパラナ州の州都です。

同市は、いまでこそ都市計画のお手本のように評価されていますが、1970年代までは急激な人口増加問題を抱え、危機的な状況にあったといいます。

1972年、33歳で市長に就任したジャイメ・レルネル氏は、創意と工夫にあふれるアイデア行政を次々と展開し、不法占拠とスラム化の一歩手前にあった百万都市を、ラテン・アメリカ随一の「環境首都」へと変貌させました。


写真) ジャイメ・レルネル 元クリチバ市長

いまでは「クリチバの奇跡」と呼ばれる、レルネル元市長を中心としたクリチバ市の環境行政ですが、その中身とは実際どのようなものだったのか。そして現在のクリチバ市はその後どうなっているのか。

今回の取材では、クリチバ市の元環境局長でレルネル元市長の右腕として尽力された、中村ひさしさんに現地をご案内をいただき、クリチバ市の現在を取材しました。

・クルマではなく人を尊重するまちづくり
・250名の乗客が瞬時に乗り降りできる未来型バス停
・「樹を1本切ったら新たに2本植える」世界第2位の緑地率
・ごみと野菜を交換する清掃&環境プログラム
・不法占拠者を働く市民に変える住宅政策
・タダで公園用地を手に入れる土地利用政策

ひとつひとつが創意と工夫、そして決断力にあふれているクリチバ市の環境行政。
新年よりハイライフ研究所のウェブサイトにて、毎月1回のシリーズで動画報告してまいります。


ハイライフ研究所「ブラジルの環境首都クリチバ」取材班:
熊倉次郎
ハイライフ研究所ウェブエディトリアルディレクター
リベラルアーツ研究所代表

千種伸彰
ハイライフ研究所ウェブクリエイティブディレクター
経営コンサルタント

取材協力:
中村ひさし
元クリチバ市環境局長

服部圭郎
明治学院大学教授

ジャイメ・レルネル
元クリチバ市長


<今号の内容>

1. 伝説のマーケッター立澤芳男の<新・新世代レポート>vol.7「いまどきの」
2. 団塊世代の退職後のライフスタイルに関する研究
3. こんなハイライフあんなハイライフ
4. 「複数居住への期待と現状」



http://www.hilife.or.jp/2008shinsedai/07.pdf

新・新世代レポートは以下のURLをご覧ください。

2.

2007年以降、680万人の団塊世代のうち、300万人といわれる給与生活者が退職を迎える。その退職金は韓国のGDPに匹敵する50兆円という試算もある。その膨大なキャッシュフローは日本経済にとって大きなインパクトとなるであろう。また団塊世代は数が多いだけではなく、独自の価値観を持つといわれる。そうであれば、団塊世代の退職後のライフスタイルは従来にない動きとなって現れるに違いない。いわば、2007年は時代・年代・世代の3重効果が期待できる変節点である。とすれば、ライフスタイルとライフステージが関係したいくつもの変化がおこるだろう。

そうした状況で、本研究は団塊世代の退職後のライフスタイル変化およびそれにともなう支出動向を含めた退職金の行方を占いつつ、来るべき2007年以降の日本社会に大きな影響を与える団塊世代の退職をめぐる課題に対し実効的な提案を行うことを目的としている。

報告:
中山 進
中山事務所主宰

高橋洋一郎
株式会社パワーウイングス 代表取締役 

詳しくは以下のURLをご覧ください。

3. こんなハイライフあんなハイライフ

世界の居住「カレン族の暮らし」
山畑信博(東北芸術工科大学教授)

世界中から様々なスタイルのハイライフを探します。
今回は、タイ北部・カレン族の人々の暮らしをご紹介します。

詳しくは以下のURLをご覧ください。

4. ハイライフ研究所の研究報告書より 
「複数居住のへの期待」

充実した人生を送るといった「自己実現」の手段として複数の拠点を使い分けていくライフスタイルを、単なるマルチハビテーションではなく「複数居住」(multi life/mobile work)という概念でとらえ直してみる。土地や建物の所有に拘泥するのではなく、複数居住による豊かなライフスタイルを実現するところに注目したい。ハイライフ研究所ではこの点に注目し、複数居住の今日的状況及び今後の展開について調査研究を企画した。

第1章  複数居住の現状 
第2章  複数居住への期待  -ヒアリング調査-
第3章  複数居住による新たなライフスタイルの模索
第4章  複数居住の展望

(1998年度 ハイライフ研究所研究報告)

研究体制:
長谷川文雄 (東北芸術工科大学情報デザイン学科 教授)

研究協力:
前田博 (環境文化研究所 主任研究員)
松村茂 (東北芸術工科大学情報デザイン学科 助教授)
山畑信博 (東北芸術工科大学情報デザイン学科 教授)
岩垂雅子 (東京大学大学院総合文化研究科 博士課程)

(敬称略・肩書は当時のもの)

PDF形式の研究報告書は以下のURLよりご覧いただけます。
http://www.hilife.or.jp/pdf/cnt.php?url=98003


編集後記

6月25日発行以来、皆様に送信させていただいておりますこのメルマガも第13号が本年の最終号となります。今回はいつもの編集後記と趣を変え阿蘇山の麓で文筆業を営みつつ、同人誌「阿蘇ペンクラブ」を主宰している福田章氏にコラムを寄稿していただいた。

聖夜のライアー
福田章【熊本県高森在住】

ライヤーライブ写真
写真) ライヤーライブ

主宰している「阿蘇ペンクラブ」の忘年会にライアーの演奏者を呼んだ。たまたま少し前に、ライアーの繊細優美な、文字通り心の琴線に触れる音色に出会った。クラブの会員に牧師さんがいて、早めのクリスマスパーティーに招かれた。そこで女性デュオの奏でるライアーを耳にしていたのである。こんな楽器 があったのか! 癒しという用語を軽々に使うと、自分が卑しい感じがしていやなのだが、会員とそれ以外にも広げたお知らせに、「癒しの楽器、ライアー演奏を聴きにきませんか?」と書くほどに、ライアーの魔力は、私を宗旨替えさせた。

そもそも牧師さんのおかげで出会ったのだから、まず彼を通してデュオにお願いしようと電話をかけると、「今ここにいらっしゃいます」と。これはもう奇跡の予兆のようなものだ。話はトントン拍子に進んだが、二人は40キロ離れた熊本市内から車で来るので、「明日の天候がどう変化するかだけが未知数となっております」というファクシミリが、予定プログラムとともに届いた。未知数かぁ。ちょっと変な面白い表現だわい。

当日。その未知数の天気に、塵のごとき雪がまじり始めた。だが中止になるほどではなかろう。連れ合いも演奏を楽しみにして、会場の広間へ続く廊下に竹筒の燭台をレイアウトして、演出してくれた。かなり冷え込んできた夜7時頃、あまり若くはないが、今夜は天使に見える二人が到着した。既に皆、アルコールが入っていたが、照明を落とし、演奏が始まると、見事に静寂につつまれた。全員が、息をひそめて聴き入った。

か細い音色が、星の彼方からやってきて、今ここに結晶しているのだと思えてきた。6曲流れたあと、「きよしこの夜」で締められた。感謝の言葉として「御母の胸に、というより、御母のおなかの中にいる時を思い出させていただきました」なんていうキザっぽい言い方が、自然に出てしまった。たぶんその時も、外は小雪。あの一粒ひと粒がライアーの音符だと思えば、阿蘇の極寒の山頂が恋われてきた。

冬の草千里
写真) 冬の草千里(出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

                       
皆様それではよいお年をお迎えください。
来年も引き続きよろしくお願いいたします。

財団法人ハイライフ研究所 職員一同


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ハイライフ研究所のメールマガジンHigh-Life DATA FILEに関するご意見・ご感想は、info@hilife.or.jp までどうぞ!


編集/発行 財団法人ハイライフ研究所
〒104-0031 東京都中央区京橋3丁目6番12号正栄ビル5階
FAX: 03-3563-7987
E-mail: info@hilife.or.jp

ご意見・ご感想がございましたら、
お問い合わせページまたはinfo@hilife.or.jpよりお知らせください。
ハイライフ研究所のメールマガジン
公益財団法人ハイライフ研究所のウェブページにアクセスくださりありがとうございます。
ハイライフ研究所では新しい報告書や連載記事、無料セミナーのご案内を毎月2回メールマガジンにて配信しております。ぜひ購読をご検討ください。無料お申し込みはこちらから。