本格的な少子高齢社会の到来と東京オリンピック・パラリンピック開催に向かい変貌する東京大都市圏

本格的な少子高齢社会の到来と
東京オリンピック・パラリンピック開催に向かい変貌する東京大都市圏

注目される東京10~20キロ圏と東京50キロ圏上にある街の姿

鉄道沿線エリアマーケティング

第六回 JR南武線・武蔵野線・横浜線沿線エリア― 東京都市圏郊外の環状帯―

今年の3月に入って、2020年を目標とする首都圏の首都高速道路・鉄道交通網の再編が動きだした。

首都高速道路では、東京都心を囲む形で走る首都高速中央環状線が3月7日に全線開通し、新宿から羽田空港の所要時間を40分から20分に縮め、中央の環状線渋滞を和らげる効果も出ている。首都圏の三環状道路の最も外側の圏央道〈東京から50~80㌔圏〉も3月8日には神奈川県の寒川北IC―海老名JCTが、3月29日には茨城県と埼玉県を結ぶ区間が開通。圏央道沿いは地価が比較的安く、東北や中部などの各ブロックと行き来し易いため、物流施設の集積が進む。一方、鉄道網は、3月14日に北陸新幹線とJR東日本の「上野東京ライン」開業。上野―東京間に「東北縦貫線」が新設され、これまで上野駅が起点だった宇都宮・高崎・常磐線の3線が品川まで延びた。上野東京ラインの開業で東京都心部と北関東間の移動が便利になり、東京都市圏での生活(職・住・遊・休・知)への影響も大きい。

今回のレポートでは、80、90年代まで大東京都市圏の遠郊外を走る鉄道でしかないと見られていたJR南武線・武蔵野線・横浜線を取り上げたが、上述の東京圏交通網の再編で沿線エリアの変化への影響が大きく出そうだ。この3路線は、東京都心から30~40㌔圏にある神奈川県北部、東京都多摩地区・埼玉県南部、千葉県西部を結び、加えて東京都心部から放射状に延びている。JR東日本では、京葉線を含めこの三路線は「東京メガループ」に指定しており、首都圏において私鉄との接続もあり大きな期待を寄せている。改めてこの「メガループ」の沿線のエリアのマーケット分析をしてみると、郊外ならではの高齢地域化問題を抱える一方、都心部との距離感を縮め準都市化へと向かうエリア、或いは、自立的な動きを見せるエリアもあり多様である。東京圏の交通再編はエリア住民に「職住分離」か「職住近接」のライフスタイル選択を迫っているようだ。2020年の東京の都市像(道路・鉄道の再編を伴う)の姿を描くには「東京メガループ」の方向性を確認しておく必要がある。それは、2020年の東京の都市像に大きな役割を担うと予想されるからだ。


執筆:立澤芳男(マーケット・プレイス・オフィス代表)

 

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